スタートアップの半数以上が、出口戦略としてM&Aにメリットを感じると回答!一方で「適切な買い手探索」「自社価値の評価」が不安要素に
PR TIMES / 2024年11月13日 14時40分
~オーナーズが出口戦略としてのM&Aに関するアンケートを実施~
AIを活用した売り手特化のM&Aサービス『RISONAL(リソナル)』を運営するオーナーズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:作田 隆吉、以下「オーナーズ」)は、日本国内のスタートアップ経営者を対象に「出口戦略としてのM&Aについてのアンケート」を実施し、109名から回答を得ました。
【調査結果 概要】
・約3割が出口戦略としてM&Aを優先的に検討
・約6割がM&AとIPOの準備の違いを理解していない
・M&Aの懸念点、1位「適切な買い手探索」2位「適切な自社価値の評価」3位「M&Aのプロセス」
・半数以上が出口戦略としてのM&Aにメリットを感じている
・スタートアップのM&A支援に必要なことは「適切な買い手の紹介」がトップ
・投資家の多くはIPOよりもM&Aを支持
【調査結果 詳細】
■約3割が出口戦略としてM&Aを優先的に検討
M&Aを出口戦略の一つとして検討しているか尋ねたところ、「優先的に検討している」が28.1%で最も多く、「IPOと並行して検討している」が24.6%、「IPOのみ検討している」が7.0%と続き、出口戦略としてM&Aを優先的に検討している経営者の方が多いことがわかりました。(n=57/出口戦略を検討している人)。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/84898/24/84898-24-f152cecfca203ee4599282be9b700095-1920x1005.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
■約半数が、IPOは「社会的な信頼を得るため」と回答
IPOを出口戦略として検討する理由を尋ねたところ、「社会的な信頼を得るため」が50.0%で最も多く、「資金調達のため」が44.4%と続きました(n=18/IPOを出口戦略として検討している人)。
社会的な信頼を得るため:50.0%
資金調達のため:44.4%
企業の成長を加速させるため:22.2%
創業者や従業員の持ち株を現金化するため:11.1%
投資家の要望:5.6%
■約6割がM&AとIPOの準備の違いを理解していない
M&AによるEXITを選択する際に、IPOを選択する場合と準備にどんな違いがあるか理解しているか尋ねたところ、「全く理解していない」が30.3%で最も多く、「あまり理解していない」が26.6%と続き、違いを理解していない経営者が約6割いることがわかりました(n=109)。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/84898/24/84898-24-c6a2371466dc0b3188b442bf1936da03-1920x1005.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
■M&Aの懸念点、1位「適切な買い手探索」2位「適切な自社価値の評価」3位「M&Aのプロセス」
出口戦略としてM&Aを選択する際に、どのような懸念・課題があると思うか尋ねたところ、「適切な買い手が見つかるか」が38.5%で最も多く、「自社の価値が適切に評価されるか」が29.4%、「M&Aのプロセスがわからない」が24.8%と続きました(n=109)。
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/84898/24/84898-24-1b4ca0ba1d3c80ab234240401d575e1e-1920x1005.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
■半数以上が出口戦略としてのM&Aにメリットを感じている
M&Aがスタートアップにとって出口戦略として有効であると思うか尋ねたところ、「とても有効である」と「やや有効である」が合わせて52.3%と、半数以上の方が出口戦略としてのM&Aにメリットを感じていることがわかりました(n=109)。
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/84898/24/84898-24-a7cb2a8c28436fa4aeaff3375a4144f5-1920x1005.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
<M&Aが有効だと思う理由/一部抜粋>
56歳 男性:企業価値を毀損することなく、他社へ承継できることは社会的意義が大きいから
60歳 女性:自社の力だけで伸びるには限界があるため
35歳 男性:知識と人脈が十分でないから
60歳 男性:IPOはある程度の規模が必要だが、M&Aの場合は小さな会社でも利用できそうだから
59歳 男性:IPOに比較し、組織の整備が不要だから
59歳 男性:会社の規模を大きくするための手段として最適だから
<M&Aが有効だと思わない理由/一部抜粋>
57歳 男性:M&A自体に不信感がある。自身が投資してきた金額より安くなるのではないかと不安
51歳 男性:買い手がそう簡単に見つからないから
57歳 男性:M&A自体は問題ないと思うのだが、企業価値に対して相応の金額提示をしてもらえるのかがわからない
■スタートアップのM&A支援に必要なことは「適切な買い手の紹介」がトップ
スタートアップのM&Aに関して、どのような支援が必要だと思うか尋ねたところ、「適切な買い手の紹介」が40.4%で最も多く、「M&Aに関する専門知識の提供」が23.9%、「自社のバリュエーション(価値評価)の明確化」が22.0%と続きました(n=109)。
適切な買い手の紹介:40.4%
M&Aに関する専門知識の提供:23.9%
自社のバリュエーション(価値評価)の明確化:22.0%
M&Aプロセスのサポート:21.1%
買収後の統合(PMI)支援:13.8%
その他:0.9%
必要なことはない:11.0%
どんなことが必要かわからない:22.9%
■投資家の多くはIPOよりもM&Aを支持
経営している会社の出口戦略に対する投資家の意見について尋ねたところ、「M&Aを支持している」が20.2%、「IPOを支持している」が12.8%という結果になり、投資家はM&Aを支持している割合が多いことがわかりました(n=109)。
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/84898/24/84898-24-99bc1d35b685824de381a5233faabeeb-1920x1005.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
■オーナーズ株式会社 代表取締役社長 作田 隆吉 コメント
過去10年で国内スタートアップの資金調達市場は10倍以上に拡大しました。しかしながら、同期間におけるIPO市場は件数・規模ともに横ばいで、スタートアップがIPOを実現するハードルは相対的に上がっています。多くの起業家にとっては、M&AでのEXITも選択肢と検討すべき環境といえるでしょう。しかしながら、スタートアップのM&Aにおける平均買収価格は2019年において4.7億円(同2018年:2.7億円、同2017年:5.2億円)と、魅力的なM&A EXIT事例は極めて数が限られる状況です。
今回のアンケートでは、起業家がM&Aを有効な選択肢と考える一方で、約6割の起業家がM&AとIPOの準備の違いを十分に理解していないことが明らかになりました。実際にM&Aを検討する場合には、キャッシュ・フローを意識した経営が求められ、IPOを目指している時に陥りがちな大型調達至上主義、売上至上主義からは脱却していく必要があります。こうした経営方針の転換には一定の期間を要する可能性があるため、ランウェイが短くなり、追加の資金調達も厳しいという状況からM&Aを検討しても魅力的なEXITを実現することは難しいという点も起業家は認識しておく必要があるでしょう。
【調査概要】
調査名称:出口戦略としてのM&Aについてのアンケート
調査機関:FASTASK
調査対象:日本国内の創業5年未満の創業経営者
調査方法:Webアンケート
調査日:2024年10月28日~10月31日
有効回答数:109件
※各回答項目の割合(%)は、端数処理の関係上、合計が100%にならない場合があります
■調査結果の引用時のお願い
※本調査内容を転載・ご利用いただく場合は、出典元の表記をお願いします。
例:「オーナーズの調査によると」「オーナーズ調べ」など
■「RISONAL(リソナル)M&A」について
オーナーズが提供するRISONAL(リソナル)のM&Aサービスは、売り手オーナーの利益を守り、最大化することに特化した中小企業向けの専属M&Aエージェント(FA)サービスです。中小企業では買い手・売り手を中立の立場でマッチングするM&A仲介が主流ですが、オーナーズが提供するのは売り手側と専属契約し、お客様の利益追求に特化したFA(ファイナンシャルアドバイザリー)サービスです。
業界・買い手企業分析に基づき事業親和性の高い買い手候補のご提案に加え、大手金融機関、大手M&A仲介、マッチングサービスとも連携し、買い手探索を行います。
そのほか、取引前に企業価値を高める支援なども行うことで、お客様の理想のM&Aを実現します。
■代表プロフィール
[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/84898/24/84898-24-6fb0e30926eab5dd36b333a4f70450af-2099x2700.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
オーナーズ株式会社 代表取締役社長 公認会計士作田 隆吉(Ryukichi Sakuta)慶應義塾大学経済学部在学中の2005年、旧公認会計士二次試験に合格。現、EY新日本有限責任監査法人に入社。上場・未上場会社の監査業務を中心に従事。2011年、現・デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー合同会社に入社。2013年のデロイト ニューヨークオフィスでの勤務を経て、2015年からはデロイト ロンドンオフィス勤務。Advisory Corporate Finance チームのディレクターとして、日本企業の欧州M&A案件を多数支援。2019年からは東京オフィスにて、スタートアップ・ファイナンス・アドバイザリー事業を統括。国内外の多岐に亘るスタートアップの資金調達やM&A EXIT、事業開発を支援。中小企業のオーナーに求められているサービスを届け、ひいては中小企業の生産性向上や事業承継といった日本の抱える大きな社会課題に取り組むべく、当社を創業。公認会計士。
■オーナーズについて
オーナーズは、顧客の理想を追求することに特化した、次世代のプロフェッショナルM&Aサービス「RISONAL(リソナル)M&A」とその後の資産運用をサポートする「RISONAL(リソナル)WEALTH」を提供しています。これまで大企業やそのオーナーにしか提供されていなかった高いクオリティのサービスを、中小企業に向けて広く展開していきます。
RISONALの専属M&Aエージェント(FA)サービスは、売り手オーナーの利益を守り、最大化することに特化したサービスです。M&A仲介サービスではありません。
人生の一大イベントである事業売却を悔いのないものにするために、公認会計士や投資銀行出身者などで構成される当社の専門チームが、お客様の理想を追求します。
https://risonal.com/
<会社概要>
会社名:オーナーズ株式会社
代表:代表取締役社長 公認会計士 作田 隆吉
所在地:東京都港区六本木6-2-31 六本木ヒルズノースタワー16階
事業内容:専属M&Aエージェントサービス、資産運用支援サービス(含む金融商品仲介業)
URL:https://owners-ma.jp
◼️本件に関する連絡先
オーナーズ株式会社 PR事務局
担当:木村
メール:info@owners-ma.jp
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