“居住者ゼロ”からの再出発… 半年で約20人が移住し新たに町民に! 中には元復興副大臣も 【福島・双葉町】
PR TIMES / 2023年3月1日 19時15分
“全町避難”の一部解除から半年
福島第一原発が立地し、東日本大震災による事故で「全町避難」の指示が出され、長く“居住者ゼロ”が続いていた福島県双葉町。去年8月30日に制限が一部解除され、2月末で半年が経ったが、双葉町役場によると避難先から約20人の町民が戻ってきたのに加えて、他の地域から初めて双葉町に移り住んだ人も約20人にのぼったという。その中には子ども連れの4人家族も含まれていた。
双葉町復興推進課・守谷信雄係長は「本当に嬉しい。お子さま連れのご家族に移住してきて頂けるのはもっと先になるのではと思っていました。双葉町を居住先に選んでいただいてありがたいです」と喜びを語った。
この他、行政関係者も約20人転入し、町の居住者は現在約60人となった。
このうちの一人、初めて双葉町民となった“移住組”の中に、かつて復興副大臣を務め、去年国会議員を勇退した、66歳の浜田昌良さんがいる。
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復興副大臣から“まちの住人”に
国会議員歴18年、そのうち約5年復興副大臣を務めた浜田さん。震災直後から福島に深く関わり、「千日以上、常駐していた」という。去年7月に議員を勇退すると、その直後の10月、双葉町に生活の拠点を移した。
家族を横浜市に残し、単身での移住。なぜ町民として双葉町で暮らそうと考えたのか。
「当時みんなで考えたことや取り組んだことが、どのように進んでいるか、同じ空気を吸いながら見守りたいと思った」
被災者と共に一歩ずつ進めてきた、まちの再生。時間がかかる上、時には方向性の修正が求められる場面もあるかもしれない。浜田さんはそうしたときにも力になれるようにと、移住を決めたという。
そして、浜田さんの移住への思いを後押ししたものが、もう一つ。
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「新しいカタチ。自分も身を置きたいと思った」
双葉駅西側地区では公営「えきにし(駅西)住宅」全86戸の建設が進み一部で入居が始まっている。そして2月1日には、震災後初めて医療機関「双葉町診療所」がオープンするなど、復興に向け大きく動き始めている双葉町。
今、その“力”の一つになりたいと町に移住してくる人が増えているが、その顔ぶれは、起業を目指す若者など多彩だ。
「みなさんそれぞれ思いを持ってこちらに来ていて、面白い方たちばかりです。いろいろな方がまちに集まって再生を目指してくのは、まちづくりの新しいカタチだと思います。この中に自分も身を置いてみたいと考えました」
「周辺の町でも、大きな予算が投じられて、世界に誇る巨大プロジェクトが動き出します。ここは革新的なことに取り組める場所です。白いキャンパスを見たときに魅力を感じる方は、ぜひ町に来てチャレンジしていただけたらと思います」
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地元の方が「帰ってきたくなる」ように
「まだ地元に帰って来られていない方が帰ってきたくなるような盛り上がりを、地元の方と移住者とで一緒になって生み出していけたら。自分も声をかけて頂けたところで、できるだけの協力をしていきたいと考えています」
『復興』とは、元に戻ることではなく、町のみなさんが後ろを振り返らず前を向いて歩き出すことだと思う、と話す浜田さん。今度は町民として、地元の方・移住者たちとともに町を盛り上げていく。
[画像4: https://prtimes.jp/i/90229/24/resize/d90229-24-4b6fd3aea6e8e6ba1722-0.jpg ]
本取材について
(公財)福島イノベーション・コースト構想推進機構 ふくしま12市町村移住支援センターは、各メディアのみなさまに福島12市町村(※)の魅力を取り上げて頂くべく、現地で活躍されている方にお話しを伺い、その内容をご紹介させて頂いております。
今後も、12市町村に移住してチャレンジしている方や著名人など、幅広いジャンルの人物が登場する予定です。
記事でお話しを伺った方は取材のご紹介が可能ですので、ぜひお問い合わせください。
復興の最前線で挑戦を続ける方や、大自然の中で自分らしく生活する方たちの日常を通して、「福島12市町村で暮らす魅力」に触れて頂けると思います。よろしくお願いいたします。
※福島12市町村:田村市、南相馬市、川俣町、広野町、楢葉町、富岡町、川内村、大熊町、双葉町、浪江町、葛尾村、飯舘村
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