日本語教育業界のDX化を進めてきたWSDBと、世界の留学をフィンテックで支えてきたFlyWireが、外国籍留学生受入れ40万人計画に向けて協業を開始
PR TIMES / 2023年12月1日 20時40分
160校以上の教育機関が利用する国際学生管理システムWSDBを提供する株式会社One Terrace(本社:東京都千代田区、代表取締役 石中 達也、以下「弊社」)と、世界多数の教育機関と学生向けに国際間学納金決済サービスを展開するFlyWire合同会社(本社:東京都千代田区、NASDAQ:FLYW)がこの度連携し、日本政府が目指す留学生40万人計画の実現に向けて協業を開始します。
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1、外国籍留学生の増加
2008年に当時の福田首相が掲げた留学生30万人計画が2019年に達成され、直近で岸田首相は、新たな留学生派遣・受け入れをする目的のため2023年3月に日本政府が行った「教育未来創造会議」において「2033年までに外国人留学生を40万人受け入れる」という目標を掲げました。これにより今後ますます日本に来る留学生が増えて来ると同時に、今後激化すると予想される海外人財の獲得競争に対する日本の取り組みが問われることとなります。
2、複雑な留学ビザ申請
現在、日本にいる外国籍留学生は高等学校、高等教育機関(大学、専門学校等)、日本語教育機関(日本語学校、専門学校日本語科等)など様々な機関で学習を行っています。
外国籍の方が留学ビザを申請しようとする場合、教育機関の種別ごとに在留資格申請方法が異なります。多くの留学生の入口となっている日本語教育機関に関しては、学校の適正校制度による提出書類の差があり、また法務省の定めた在留資格認定証明書交付申請にない情報を、地方出入国管理局ごとに別途求められています。
このような教育機関の種別により異なるビザ申請と地方出入管ごとのマイナーバージョンは、日本入国前の留学希望者には複雑で、留学離脱の原因となります。また、日本留学を現地でサポートするエージェントの業務を煩雑にし、結果として日本語学校への留学生紹介費用として価格転嫁されてしまっています。
さらに在留資格認定証明書交付申請を含む各種書類は、弊社がシステム販売を開始した2018年度から2023年度の間に4回変更が行われており、日本語教育機関はその都度見直しや、システム変更を余儀なくされるため、かなりの負担となっています。
3、留学ビザ申請のDX化
株式会社OneTerrace(本社:東京都千代田区、代表取締役 石中 達也、以下「弊社」)は、これらの課題を解決するために、国際学生管理システムWSDBの機能の一つとして、海外にいる留学希望者本人や、エージェントが日本の教育機関にシステムから直接出願する方法を提供しています。
出願する際の入力内容は教育機関に関わらず統一されており、地方出入国管理局に対応するための項目は、意識することなく入力できるようになっています。
システムへの出願はブラウザ入力、無償のスマートフォンアプリからの入力、エクセル申請フォームの中から、都度選択または組み合わせる事が可能です。また、それぞれが7言語に対応しています。
教育機関は出願された内容をシステム上で確認・修正することができ、また修正した内容をさらに留学希望者やエージェントと共有することで、システム内で共同作業を行えるようになっています。
共同作業により完成したデータは、各教育機関の書式に合わせた願書として出力ができる他、経費支弁書、在留資格認定証明書交付申請、申請者リスト(地方入管ごとに名称含め異なる)、入学許可書等に反映することができます。また、在留資格認定証明書交付申請等が修正された場合、全て無償でシステム対応を行っているのも特徴です。
このような対応を行うことで、今まで各教育機関毎に依頼していた内容が統一され、日本留学申請に対しての煩雑さが解消されることで、留学希望者の離脱を防ぎ、『日本留学は難しくない』という考えを醸成することが可能となります。
WSDBシステム導入をする学校の7割以上が、このような取組みに賛同し、導入を決める際の重要な機能となっています。
4、留学生の海外学費送金との連動
弊社はWSDBにより留学希望者のビザ申請においてDX化を推進していますが、今回、学生の国際間学納金送金に関して、フィンテックを提供し世界的に広く展開しているフライワイヤーと連携することで、留学希望者の留学ビザ申請と学費の支払いまでを全てスマートフォンアプリ上で行えるようにし、更に日本留学のDX化を後押しします。WSDBの学生管理システムにフライワイヤーの支払い画面へのリンクを配置することで、全ての支払いの流れが一つとなり、簡素化されます。学生は出願料、入学金、学費を自国の現地通貨で簡単に支払えるだけでなく、有利な外国為替レート、便利なオンラインでの支払い追跡、多言語に対応した24時間体制のカスタマーサービスも利用できます。
フライワイヤーの教育機関向け決済プラットフォームでは、デジタル決済を学校、国、通貨ごとにカスタマイズでき、便利で安全なオンライン決済手段を留学生に提供することができます。この自在にカスタマイズ可能なプラットフォームは、資金の流れの滞りをなくし、入金照合を容易にし、さらに運用経費の合理化を実現します。また、教育機関が独自の支払いプランを作成することもできるため、学生や保護者により柔軟な支払いオプションを提供できます。日本では、フライワイヤーは現在様々な留学生の出身国において代替の支払方法に対応しています。
この2社がシステム連携をし、連携協定を結ぶことは、留学生へのより良いサービス提供につながるほか、日本政府が目指す留学生40万人計画を大きく後押しする事になると考えています。
5、連携の具体的内容
今回の連携では、WSDBが提供する無償の学生用スマートフォンアプリの機能として、学納金確認機能が追加され、その学納金確認画面にフライワイヤーの支払い画面に遷移するリンクを配置できるようになります。
このリンクをクリックすることで、学生は自分が入学する教育機関と金額を選択することなく、すぐにフライワイヤーの学納金支払い画面に遷移することができます。
また、フライワイヤーの管理画面からダウンロード可能な学生の支払い済み学納金情報をWSDBの入金データ取込機能で一括アップロードし、すぐに反映させることができます。これにより、請求データと入金データの照合が簡単に行えるようになり、速く、正確に入金状況を把握することができます。
▼株式会社One Terrace
株式会社One Terraceは、「寄りそう力とテクノロジーで、次の世代に誇れる未来を創る」ことを理念に、2016年8月ベトナムで創業した、地方企業の採用支援とDX推進を担う会社です。2017年4月に日本法人を設立後、2019年5月にミャンマー法人を設立し、ベトナム、ミャンマーで日本語教育を行うとともに、アジア諸国から日本への就業支援を行う事業を手掛けております。また、採用ブランディングからSNSを活用した採用手法の運用や、日本語教育機関向けの学生管理システム「WSDB」を開発、外国人留学生の在籍や出席管理だけでなく、入国管理局への在留資格認定証明書取次申請に係る公的書類を各入国管理局の仕様に沿って作成できるようにするなど、手続きや管理の大幅な簡略化を実現しています。これからも世界と繋ぎ、地方企業の採用支援とDX推進を行なっていきたいと考えております。
会社名:株式会社One Terrace
代表者:代表取締役社長 石中 達也
所在地:東京都千代田区岩本町1-9-2
URL: https://oneterrace.jp/
【フライワイヤーについて】
フライワイヤーはグローバル決済を可能にするソフトウェア会社です。独自のグローバル決済ネットワーク、次世代決済プラットフォーム、業界特化型のソフトウェアを組み合わせて、クライアントとその顧客が重要で複雑なお支払いを簡単・迅速に処理できるよう支援しています。
当社は、業種に特化したソフトウェアと決済技術を活用し、教育、医療、旅行などの業種別市場や主要なB2B業界のクライアントの既存のA/Rワークフローに深く組み込んでいます。
米国マサチューセッツ州のボストンに本社を置き、グローバルオフィスを展開するフライワイヤーは、3,500社を超えるグローバルなクライアントの決済をデジタル化し、240の国と地域、140以上の通貨での多様な支払い方法に対応しています。詳しい会社情報については、https://www.flywire.comをご覧ください。
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