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ディスカッション・イベント『Singapore Blockchain Association』、CTIA大阪オフィスにて開催

PR TIMES / 2019年10月3日 9時40分

Singapore Blockchain Associationイベントレポート

2019年10月1日、Blockchain Association主催による記念すべき第一回目のディスカッション・イベントが、株式会社CTIA(本社・大阪市中央区、代表・手塚 満)の大阪オフィスで開催されました。
本イベントでは、同社の関連会社であるswitchnovate社の代表とシンガポールの金融庁にあたる組織の外郭団体「SFA(シンガポール・フィンテック・アソシエーション)」の代表を務めるHock Lai氏がモデレーターを務め、東京からでも遠隔でイベントに参加できるようBINARYSTARと中継を繋ぎ、大阪と東京間で意見が交わされました。




[画像: https://prtimes.jp/i/30923/26/resize/d30923-26-296714-2.jpg ]



【イベント内容】
・Blockchain Associationの紹介
・参加団体が提供するサービスの紹介
・テーマセッション


Blockchain Associationの紹介
Blockchain Associationは、シンガポールを拠点にブロックチェーンの社会実装をミッションとして掲げ、フィンテックやサプライチェーンに関連する企業の発展を促進するためにシンガポール政府から許可を受けた協会です。本イベントでモデレーターを務めたHock Lai氏は、SFAの代表と兼任してBlockchain Associationの代表も務めており、アジア各国のイベントに登壇しています。最近では日本でのイベントに登壇する機会も増え、先日開催された「Access to Tokyo」の場で小池百合子都知事と対談するなど、日本とシンガポールの架け橋としても活躍しています。今回の訪日では、ブロックチェーンによって業界基盤の底上げが期待できる日本の製造産業の視察と対談を行いました。


参加団体が提供するサービスの紹介
Hock Lai氏とイベント参加者の自己紹介が終了したところで、参加団体が現在展開しているブロックチェーンサービスの紹介が行われました。
参加者の打ち分けとしては、ブロックチェーンのプラットフォームを展開されている企業はテックビューロ社と東京から参加されているSBI R3 Japan社の2社が参加し、それぞれのサービスの概要を話されました。

■テックビューロ「mijin」
mijinはNEMブロックチェーンを基盤としたエンタープライズ向けの取引プラットフォームであり、今年の6月に mijin Catapult (v.2)の製品版をリリースしたことが記憶に新しいですが、今回のイベントではmijinのサービス 内容について多くの参加者から質問の声が上がりました。



どのようにトレーサビリティの管理がされていますか?


狩猟してからお肉を加工して消費者の元に届くまでの生産管理の工程を担う各所にバーコードを振り当てることで「誰から誰に製品が流通したのか」という部分を可視化させることに成功しました。ブロックチェーンへの記録方式はバーコードをスキャンすることで、流通に関する情報をブロック内に書き込み保存するという流れです。



mijinのプラットフォームに参加しているユーザーの数はどれぐらい存在しますか?またノードは何台使用していますか?


まだフェーズ1の段階なのでユーザーという概念はなく、参加する一次加工業者は十数か所といったところです。今後ユーザー数と登録業者が増えることで安心安全なジビエ肉が流通するプラットフォームが構築されていく予定で、管理しているノードは1台と管理者はジビエ振興協会1社が該当します。



トランザクションが増えた時のスケーラブルはどうですか?


NEMにカタパルトが実装されることでトランザクション処理スピードは大幅に早くなります。
たとえトランザクション数が増えても新しくアップデートされたCatapult (v.2)であれば、問題なく対応できるでしょう。



プライベート型のブロックチェーンの良さを訴求していくときにどのようなアプローチをしていますか?


ブロックチェーンを導入するメリットは主に3点あり、真正性、希少性、信頼性に分けられます。一つの会社が情報を記録管理することが当たり前になっているが、ブロックチェーンで情報を可視化させることで真正性、信頼性を高め、社内で高めた信用を社外と共有することができれば、希少性も同時に担保することが可能となります。



あえてmijinで管理する必要はありますか?


現在はまだフェーズ1の段階でシステム自体の構築が完全でないため、メリットも少ないのが事実ですが、禁止行為が発生したときにアラームが鳴るなどの履歴がブロック上に残るので抑止力になるという点と、人的コストを少なくすることで管理コスト全体の削減に繋がることが一つメリットと言えると考えられます。


テーマセッション
このセッションは、Hock Lai氏や参加者全体で各々が扱っているブロックチェーンサービスについての質問や意見を交換することで情報の共有や相互的に知見をアップデートするためのセクションです。



ブロックチェーンのメリットとデメリットでもあるプライベートと透明性をどのように両立して扱えば良いですか?


テックビューロ・篠原氏:
あくまでもテックビューロ社の実績ですが、RDBは多くの方が使われていて、RDBの上のトランザクション部分にmijinを使っている状態なので、社外に情報を公開したくない部分に関しては今まで通りRDBに格納して使用することが可能である。共有したい情報に関してはハッシュ値を付けて暗号化することで匿名的に情報が共有され、セキュアな管理体制を構築しています。



ブロックチェーンのデベロッパーを初めとする企業で、今後サービスを社会実装していくうえで問題となっている部分は何ですか?



SBI R3 Japan・仲嶺氏:
ブロックチェーンコンソーシアムを構築するうえで、企業や業界、上流から下流工程まで全てのセクションを巻き込んだ提案に難しさを感じていると同時にサプライチェーン全体に訴求するチャネルの構築に力を入れていきたいと考えています。

CTIA・大田氏:
ブロックチェーンについての知識と各業界の抱えている問題を摺り合わせて開発できるエンジニアが少ないのが現状であり、技術として制御することを考えて開発しないとデータベースがでたらめになってしまいます。この部分に対して意識を高めていくことがとても重要。現在はRDBMSに頼りすぎているので、スケーラビリティに優れているDocumentDBやMongoDBなどを組み合わせてデータベースのコード自体を捉えた運用を意識する時期に差し掛かっていると感じています。



シンガポールに滞在するHock Lai氏から見た日本とシンガポールのブロックチェーン業界の差はどのような所で感じますか?



SFA・Hock Lai氏:
ICO、STOの法整備が最前線で進んでいるシンガポールなので、柔軟性だけで見れば日本よりやりやすい部分もあるかと思われますが、ブロックチェーンの良い部分として業界を超えてコンソーシアムを組み、情報共有できるところにあります。今後、国内外問わずこの輪がさらに大きく発達し、ユーザーの目線で考えた時に一人ひとりが、より良い生活に繋がっていくことを切に願っています。


ブロックチェーンソリューションを扱うデベロッパーから、興味を持ち勉強するエンジニアの方まで幅広い人々が参加し、活発な意見交換がなされました。今後もイベントは趣向を変え、毎月開催される予定です。


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