飼い主から見放されたシーズー犬が「聴導犬」になった! 児童向けノンフィクション『聴導犬こんちゃんがくれた勇気』10/16発売!
PR TIMES / 2018年10月17日 10時40分
株式会社岩崎書店(代表取締役:岩崎弘明、本社:東京都文京区)は、聴導犬になったシーズー犬の活躍を描いた児童向けノンフィクション『聴導犬こんちゃんがくれた勇気 難病のパートナーを支えて』を、2018年10月16日に発売しました。
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◆「聴導犬」って、ご存知ですか?
働く犬にも、いろいろ種類があります。
例えば、臭いをかぎわけて犯人をさがす「警察犬」、狩の手伝いをする「猟犬」。目の不自由な人の安全な歩行を助ける「盲導犬」。体の不自由な人の手元に必要なものを運ぶ「介助犬」。そして、本書に登場する、耳の不自由な人のお手伝いをする「聴導犬」。
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2018年7月1日現在、日本で働いている聴導犬は、71頭しかいません。
盲導犬は約1,000頭いるので、圧倒的に少ないですね。ですから、聴導犬を一度も見かけたことがない、あるいはそういう補助犬がいること自体知らない人もいることでしょう。
聴導犬は、耳の不自由な人に、生活に必要な音を報せるのが仕事です。
想像してみてください。音が聞こえないと、どんなときに困ると思いますか? 「ピンポーン」と玄関のチャイムが鳴っても、人が来たことに気づけない。やかんがピーっと鳴っても、お湯がわいたことがわからない。だれかが後ろから呼んでも、振り向けない。一番怖いのは、非常ベルが鳴っても、危険なことが伝わらないこと。
聴導犬は、そういうとき「ほら、音がしたよ!」と、前足タッチで報せて、音がした場所まで導いたり、ふせの姿勢をとって危険が迫っていることを伝えたりするのです。
本書は、シーズー犬のこんちゃんが、どのようにして聴導犬になったのか、実際どんな仕事をしているかを紹介した、児童向けノンフィクションです。
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◆ペットから保護犬、そして聴導犬へ
シーズー犬・こんちゃんの波乱の物語
この本の主人公・こんちゃんは、小さくて愛くるしい、シーズー犬の男の子です。
こんなに可愛らしいのに、生後9か月の頃、元の飼い主の動物アレルギーが原因で見捨てられ、動物愛護施設に預けられることになりました。こんちゃんは戸惑いますが、その施設で偶然、聴導犬候補を探す「日本聴導犬協会」の人の目に留まったことから、人生(犬生)が大きく変わります。
落ち着いている、人間のことが好き、集中力がある、だっこされても平気…。聴導犬の才能を見出されたこんちゃんは、本格的な訓練を受けることに。
それから、日本聴導犬協会の訓練を経て、パートナーとなる仁美さんと出会い、信頼関係を築いて、一人前の聴導犬として働き始めます。
こんちゃんの波乱の半生とともに、聴導犬とは何か、どのような訓練を受けるのかなどが、本書にはわかりやすく紹介されています。
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ぼくの名前は、「こん」。
みんなには「こんちゃん」って呼ばれているよ。
「きゃあ、かわいい! ぬいぐるみみたい!」ってよくいわれる。
「とてもおとなしいね」ってほめられることもある。
だけどぼくは、普通の犬とはちょっとちがう。じつはペットじゃない。
「人間のために働いている」犬なんだ。
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◆こんちゃんが語りかけるスタイル
だから、読みやすさ抜群!
このように、本書は、主人公・こんちゃんが、自分の半生を読者に語りかけるスタイルで書かれています。語り口調の易しい文章に、たくさんの写真も添えられています。だから、小学生もすんなりと感情移入でき、こんちゃんの物語にひきこまれてゆきます。
また、「聴導犬に向いている犬種は?」といったコラムもあり、本が苦手な子でも、最後まで読了できる工夫がされています。
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◆社会的視点を与えてくれるテーマ
小学生の読書感想文にピッタリ
本書に描かれているのは、こんちゃんの頑張る姿だけではありません。
こんちゃんとパートナーの仁美さんが全国チェーンのレストランに入ろうとしたとき「入店拒否」されたこと、日本では聴導犬を連れていると嫌な顔をされることなども語られています。
もっと多くの人に、聴導犬など補助犬の役割を理解してもらい、安心して連れて歩けるようにしなければ、と気付かされます。
2020年には、東京でオリンピックとともに、パラリンピックが開かれます。補助犬を連れたパラリンピックの選手も、海外からたくさん日本にやってくるでしょう。
そのとき、私たち日本人が選手と補助犬を温かく迎えてあげるには、どうすればよいか、本書を読むと自然に考えるようになるのではないでしょうか。
聴導犬の働きを知ることで、ハンディキャップを持つ人がどうすれば暮らしやすくなるかを考えられるようになる、児童向けノンフィクション。小学生の読書感想文にもおススメの一冊です。
◆作者・高橋うららさんからのメッセージ
聴導犬は盲導犬よりも認知度が低いですが、耳の不自由な人にとっては欠かせない補助犬です。
どのように訓練していくか、また日常での苦労などを知ってもらい、より多くの人にその存在と耳の不自由な方の理解の一助になればと思います。
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◆書籍情報
書名:聴導犬こんちゃんがくれた勇気 難病のパートナーを支えて
作者:高橋うらら・著
定価:本体1,300円+税
判型:A5判/144頁/ハードカバー
ISBN:978-4-265- 84017-5
対象年齢:小学校中学年~高学年
発売日:2018年10月16日
◎岩崎書店HP https://bit.ly/2Ae1yQt
◎Amazon https://amzn.to/2P2teQl
◆作者紹介
高橋うらら(たかはし・うらら)
児童向けノンフィクションを中心に執筆。日本児童文芸家協会理事。
主な作品に『ぼくの毎日をかえた合氣道 だれでも100%の力を出せる極意』(岩崎書店)、『可能性は無限大 視覚障がい者マラソン 道下美里』(新日本出版社)、『夜やってくる動物のお医者さん』(フレーベル館)、『おかえり!アンジー 東日本大震災を生き抜いた犬の物語』(集英社みらい文庫)などがある。
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