世界初、Methanexと商船三井がバイオメタノール燃料を用いたNet Zero Voyageを実施
PR TIMES / 2023年3月1日 17時40分
2023年2月28日東京/27日バンクーバー(ブリティッシュコロンビア州)-Methanex Corporation(社長:Rich Sumner、本社:カナダ、以下「Methanex」、読み:メタネックス)と株式会社商船三井(社長:橋本剛、本社:東京都港区、以下「商船三井」)の両社は、メタノール二元燃料船”Cajun Sun”(以下、「本船」、読み:ケイジャンサン)にて、世界初 (註1) のバイオメタノール燃料を活用したNet Zero Voyageを実施しました。Methanexと商船三井の協業の一環である本航海は、舶用燃料としてのメタノールの有用性と、海運業界の脱炭素化への道を示しました。
[画像: https://prtimes.jp/i/92744/26/resize/d92744-26-30a14a590e66bbd116eb-0.png ]
(こちらよりNet Zero Voyageに関する動画をご覧いただけます。https://youtu.be/dI5jhZyfA8c )
商船三井がWaterfront Shipping社(以下WFS、読み:ウォーターフロントシッピング)に貸船する本船は、2023年1月17日に米国ルイジアナ州ガイスマー港を出港し、同年2月4日にベルギーアントワープ港にて航海を完了しました。化石燃料由来の天然ガスから製造される従来型メタノールと、再生可能天然ガスから製造され炭素強度(エネルギー消費当たりの二酸化炭素排出量)がマイナスの数値であるISCC認証済みバイオメタノールを混焼することにより、18日間の大西洋航海中に消費した燃料からのGHG排出総量を、燃料の製造から消費までのライフサイクルベースでネットゼロとすることが出来ました。この革新的な燃料ソリューションは、海運業界がGHG排出量をネットゼロにすることを可能にし、同業界の低・脱炭素化への移行を後押しするものです。
MethanexのLow Carbon Emissions担当Senior Vice PresidentであるMark Allardは、「当社は、海運業界がネットゼロ・エミッションに移行するための具体的なソリューションとして、ガイスマープラントにて再生可能天然ガスから生産したバイオメタノールを混合した製品を提供することを誇りに思います。世界最大のメタノール生産者として、先進的な再生可能天然ガス生産者とのネットワークを構築すると共に、炭素回収・利用・貯蔵 (CCUS)およびe-メタノールのようなその他の方策についても検討を進めています。」と述べました。
商船三井 燃料部担当執行役員 高橋 和弘は、「MethanexおよびWFSとは長きに亘りパートナーシップを築いており、2022年にWFS発行済み株式の40%を取得したことによりその関係はさらに強固なものとなりました。その成果の一つとして、バイオメタノールを用いたNet Zero Voyageを達成したことを喜ばしく思っています。商船三井は、海運業界の先駆けとして環境負荷低減に取り組んでおり、足元から利用可能なメタノールは大変有望な代替燃料の一つです。また、当社は、海運業界が用いる代替燃料のサプライチェーン上における様々な取り組みも進めています。」と述べました。
代替燃料としてのメタノール活用の歴史は、Methanex、WFSおよび商船三井が他の主要パートナーと共同して、世界初の外航メタノール二元燃料船”Taranaki Sun” (読み:タラナキサン)を建造した2016年から始まりました。
低炭素舶用燃料としてのメタノールに関する詳細は、methanex.comをご参照下さい。航海の詳細は、以下各社担当部署にお問い合わせ下さい。
註1: Methanex、商船三井調べ メタノール燃料を活用した世界の遠洋航海実績(2023年2月)
註2:本件では、燃料の製造プロセスにおける排出回避分を考慮してライフサイクルベースでGHG排出総量が実質的にゼロと出来たことをもってNet Zero(ネットゼロ)と表現しています
Methanexについて
Methanexは、世界最大のメタノールサプライヤーであり、アジア太平洋地域、北米、ヨーロッパ、ラテンアメリカといった主要マーケットへメタノールを供給しています。同社は、ニュージーランド、アメリカ合衆国、トリニダード、チリ、エジプト、カナダにメタノール生産拠点を有しています。バンクーバーに拠点を置く上場企業で、トロント証券取引所では銘柄コード「MX」、米国のNASDAQでは銘柄コード「MEOH」で登録されています。詳細はwww.methanex.comをご覧ください。
WFSについて
Methanexの子会社で2022年に商船三井が株式の40%を取得したWFSは、北米、アジア太平洋地域、ヨーロッパ、ラテンアメリカといった主要マーケットへ化学品および石油精製品を安全かつ確実に輸送する外航海運会社です。同社は、3,000~50,000WT規模の船舶で構成される世界最大のメタノール船隊の運航を行っています。世界最大規模となる約30隻のメタノール運搬船を運航しており、この内約60%に相当する19隻がメタノール二元燃料船です。詳細はwww.waterfront-shipping.comをご覧ください。
商船三井について
商船三井は1884年に設立され、東京に本社を置く、海運業界のリーディングカンパニーです。資源、エネルギー、原材料、製品等さまざまな物資を輸送する約800隻の船隊を運航しています。同社は、1983年からメタノール輸送に関与しており、2016年に世界初のメタノール二元燃料船を保有しました。詳細はwww.mol.co.jpをご覧ください。
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