シリアレポート:アレッポで激化する戦闘1.

PR TIMES / 2012年9月26日 14時46分



 シリア政府軍と反政府勢力間の紛争が、シリア最大の都市、アレッポの制圧をめぐり激化している。激しい戦闘が続く中、市民が攻撃の矢面に立たされる場面は、ますます増えている。シリア政府軍は、戦闘機や迫撃砲で住宅地を頻繁に攻撃しているため、市民はさらなる危険にさらされている。
 ここ数週間の間、政府軍による住宅地への空爆や砲撃が続いた。その結果、多くの子どもたちをはじめとする、戦闘に加わっていない多数の市民が殺害され、さらに大勢が負傷した。犠牲者の一部は、戦闘によりやむを得ず自宅から逃れたものの、避難を求めたその場所で殺害されている。
 アムネスティ・インタナショナルは8月上旬、事実を調査するために10日間アレッポに滞在し、約30件の攻撃による被害状況を調べた。調査の結果、戦闘に直接関与していない80人以上の市民が殺害され、さらに多くが負傷したことが判明した※ 。被害者の多くは、国際人道法に抵触する政府軍の攻撃で死傷している。中には、無差別攻撃や、民間人や民間施設を標的にしたとみられるケースもある。

■奪われる市民の命

 アムネスティの代表団は、市内各所で政府軍による一斉射撃や迫撃砲を利用した攻撃を、連日目撃した。攻撃は、反政府勢力の戦闘員と市民を区別しないまま、なされる場合が多い。特定の軍事目標というよりは、事実上反政府軍の管理下にある地域や、反政府軍の基地や拠点を含めた地域全体を標的にしているようだ。
 政府軍は、空中爆弾やミサイルなど命中精度の低い武器や大砲、迫撃砲を使用し、なんら民間人に配慮していないようにみえる。その結果、市民の死傷者は増えるばかりだ。明らかに、国際人道法の諸原則や民間人の保護を顧みない、憂慮すべき事態となっている。
 戦闘員や軍事基地が都市の人口密集地域に集中していることも、市民を脅かす要因となっている。シリア軍からの離反軍人や志願兵からなる武装反政府組織が、多数アレッポの戦闘に参加している。その多くは、大まかには自由シリア軍(FSA)の旗の下に行動しているが、実際にはFSAとはゆるやかな結びつきでしかない。彼らは、FSAとも他の組織とも行動をともにせず、単独で活動している場合も多い 。
 紛争中の攻撃や武力衝突が引き起こすのは、一般市民の殺害だけではない。拘束された市民や、捕虜となった戦闘員の殺害も増加している。若い男性の遺体が、数日おきに、町外れの空軍情報本部に近い場所に放置されている。その多くは、手錠をかけられ、拷問の痕跡をとどめている。
 アムネスティは、陣営を問わず、武装組織による超法規的な処刑や即決処刑が増えている事態に、強い危機感を募らせている。

●レポート全文は、コチラ

「市民の命が、どれだけ奪われればよいのか」
~シリア・アレッポで激化する戦闘~

http://www.amnesty.or.jp/library/library/report/Syria_report_20120823.pdf


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https://www.amnesty.or.jp/get-involved/action/syria_20120608.html

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