がん領域の専門看護師・認定看護師の87%が「セカンドオピニオンの推進活動が不十分」と回答
PR TIMES / 2019年2月21日 19時40分
-がん患者が納得できる治療を目指す医療機関によるサポートその現状と課題を探る調査結果を発表-
2月24日、福岡国際会議場などで開催される「第33回日本がん看護学会学術集会」の教育セミナー(リーズンホワイ株式会社共催)(*1)で、がん化学療法看護認定看護師の柳澤史乃らによって実施された調査結果が発表されます。
調査の目的は、「セカンドオピニオン」の推進状況と「がん患者指導管理料」の取得状況
を明らかにし、課題を抽出することです。対象は、全国の「がん患者指導管理料」取得可能領域の専門看護師・認定看護師で、回答があった87名分のデータを集計しました。
*1:がん患者が適切な医療を受けるための患者やその家族の役割 看護専門外来とがん患者指導管理料取得の現状からみた課題
●調査から明らかになった「セカンドオピニオン」の現状
調査の結果から、セカンドオピニオンの推進に関して「不安をもつ患者さんへの声がけ」「推進ポスターを貼る」などの対策をとっていることがわかりました。その一方で、病院としてのセカンドオピニオンの推進活動については、87%の専門認定看護師が「全く機能していない」または「克服すべき課題がある」と答えています。ほかにも、セカンドオピニオンを希望しているのに、実際にはセカンドオピニオンを受けないケースに関して、看護師が阻害要因としてあげたのは、「主治医や看護師への遠慮」「医師が積極的に勧めてくれない」「近隣に適切な病院がない」などです。
●「がん患者指導管理料」の現状
「がん患者指導管理料」に関しては、全員が「知っている」と回答。74%の医療機関が、がん患者指導管理料を取得しています。また、がん患者指導管理料による面談中に「セカンドオピニオンの話になることがある」と答えた看護師は47%です。このように患者がセカンドオピニオンを希望する理由については、「現在の治療方針について確認したい」「他の治療についての選
択肢が知りたい」「希望の治療ができるか知りたい」の順番で回答が多くなっています。
●調査で明らかになった今後の課題
がん患者指導管理料は診療報酬の加算のひとつです。医師や看護師が治療方針などを患者に説明する際、また、患者の心理的不安を軽減するための面談の際などに加算されます。調査結果から、この仕組みが広く活用されているものの、患者は「治療方針や選択肢を知りたい」「希望の治療ができるか知りたい」と感じていることがわかりました。しかし、医療機関におけるセカンドオピニオンの推進活動が不十分である上に、「主治医や看護師への遠慮」などから、セカンドオピニオンを諦めている患者が多く存在している可能性があります。今後の課題としては、がん患者指導管理料による面談の充実、セカンドオピニオンの着実な推進などです。
●リーズンホワイが教育セミナーを共催した理由:リーズンホワイのビジョンは「医療×ITで全人類の寿命を1秒伸ばす」です。患者様本人やご家族が納得できる医療を受けられる社会をつくるため、一般公開された医療ビックデータを活用したITサービスを提供しています。昨年4月からは、がん患者が不安を抱えず治療に専念できる環境をつくることを目指し、ネット型セカンドオピニオン「Findme(ファインドミー)」の提供を開始。今回は、臨床現場でのセカンドオピニオンの実態と課題を知るため、がん領域の専門看護師・認定看護師を対象とした調査に協力。さらに、結果を発表する教育セミナーを共催することになりました。
【会社概要】
会社名: リーズンホワイ株式会社(英文社名:ReasonWhy Inc.)
所在地: 〒105-0001 東京都港区虎ノ門5-11-1 オランダヒルズ森タワーRoP 1201
TEL: 03-5530-8297
代表者: 代表取締役 塩飽 哲生(しわく てつお)
設立: 2011年7月7日
HP: https://www.reasonwhy.jp/業務内容: 医療ITサービスの提供
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
この記事に関連するニュース
-
乳がんについて知ろう・学ぼう・考えよう 10 月 19 日にピンクリボンイベントを開催
PR TIMES / 2024年9月19日 16時15分
-
若い世代のがんのこと AYA世代(15~39歳)がん患者さんに必要な医療と取り組み/第192回ホロニクス公開医学講座
PR TIMES / 2024年9月9日 18時15分
-
「もったいない」医療費をしぶった妻が知った真実 診察代や薬代を抑え、適切な治療を受けるコツ
東洋経済オンライン / 2024年9月1日 8時0分
-
「AI創薬プラットフォーム事業」の共同研究において、患者への対話型疾患説明生成AIの運用を開始
PR TIMES / 2024年8月26日 18時15分
-
「AI創薬プラットフォーム事業」の共同研究において、患者への対話型疾患説明生成AIの運用を開始
PR TIMES / 2024年8月26日 17時45分
ランキング
-
1「無料のモノはもらわない」お金のマイルール 日々を健やかに過ごす「失敗を許容するお金」
東洋経済オンライン / 2024年9月22日 9時0分
-
2福井のブランド米「いちほまれ」の新米、昨年より価格6割高で店頭に…生産量は2000トン増の見通し
読売新聞 / 2024年9月22日 8時43分
-
3「三菱商事、伊藤忠、ゴールドマン・サックス」がずらり…偏差値55なのに就職実績"最強"の「地方マイナー大学」の秘密
プレジデントオンライン / 2024年9月22日 10時15分
-
4密かに人気!有名チェーン店“意外な食べ放題” あの人気メニューもお得に満腹!
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年9月22日 17時2分
-
5「チープカシオ」なぜ人気? 安価だけではない、若者に支持される理由
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月22日 7時10分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください