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Infinidatが見る2025年のエンタープライズストレージトレンド

PR TIMES / 2024年12月17日 11時0分



[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/134767/27/134767-27-0ba652fd545fad8bc8800525472d0f4b-1024x536.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


※Infinidat本社ウェブサイトで2024年12月10日に公開したブログ記事の抄訳です。
https://www.infinidat.com/en/blog/storage-trends-2025


著者:Eric Herzog Infinidat, CMO

この記事では、インフィニダット(Infinidat)が2025年に向けて特定した5つのストレージトレンドをご紹介します。

1.生成AI:検索拡張型生成(RAG)の登場
2.次世代のデータ保護:サイバーフォーカス、リカバリファーストへのシフト
3.ハイブリッドマルチクラウドストレージ:オンプレミスとパブリッククラウドのいいとこ取り
4.自動化と最適化:より効率的なエンタープライズストレージへの需要が継続
5.データインフラストラクチャの近代化:統一されたアプローチによる次のステップ

それぞれのストレージトレンドと、それにInfinidatがどう関連するかについて以下に解説します。

[1/5]生成AI:検索拡張型生成(RAG)の登場

エンタープライズストレージインフラストラクチャは、検索拡張生成(RAG)の基盤という新たな役割を担うことになりました。RAGはAIの精度と速度を向上させるストレージインフラストラクチャ主導のアーキテクチャとして、2025年に急速に採用が拡大するでしょう。

RAGは、大規模言語モデル(LLM)や小規模言語モデル(SLM)を含むAIモデルのアウトプットを増強、洗練、最適化するための、生成AIに基づくフレームワークです。これにより、企業はAIモデルからの回答が適切で、最新で、正しいコンテキストに沿ったものであることを保証することができます。AIモデルは、その強力な生成AI機能により、信頼できる情報ソースを相互参照してユーザーの質問に答えるインテリジェントなチャットボットやその他の自然言語処理アプリケーションの原動力となります。

Infinidatのようなエンタープライズストレージソリューションプロバイダーは、AIモデルの初期トレーニングのためにハイパースケーラーがLLMやSLMを大規模に構築する作業を補完する取り組みを開始しています。RAGは、AIモデルの継続的な再トレーニングという大変に手間のかかる作業の必要をなくします。また、生成AIに共通する問題である「ハルシネーション」の発生も低減されます。RAGは、生成AIを導入済みの、または導入を計画している企業にとって必須のものとなるでしょう。

AIモデルと、ストレージにガイドされたRAGの組み合わせは、生成AIの未来を定義するための重要な要素です。

Infinidatでは:2024年11月13日、InfinidatはRAGワークフローデプロイメントアーキテクチャを発表しました。Infinidatは、検索ベースのAIワークロードに最適なInfiniBox(R)エンタープライズストレージソリューション上のデータを活用し、RAGデプロイメントにおいて重要な役割を果たします。

[2/5] 次世代データ保護:サイバーフォーカス、リカバリファーストへのシフト

2025年に向け、ランサムウェアやマルウェアなど、企業にとって極めて有害なサイバー攻撃に対する新たな防衛ラインとして次世代データ保護が登場しました。次世代データ保護は、企業のデータインフラストラクチャ内で何が、どのように保護されているかについての視野を拡大します。大規模なサイバー攻撃の影響を軽減するための先制的および予測的な機能も追加されます。

次世代データ保護は、サイバーフォーカス、リカバリファーストの手法を採用しています。「リカバリファースト」とは、エンドポイントが最優先でなければならないということです。このため、2025年に企業は自動化されたサイバー保護の導入を検討し、サイバーストレージレジリエンスをセキュリティオペレーションセンターやセキュリティアプリケーションに統合することになるでしょう。サイバー攻撃の最初のシグナルに対して、データの改ざん防止機能付きのスナップショットが自動的に取得され、脅威ウィンドウを縮小します。

次世代データ保護には、バックアップリポジトリを扱えること、データのスナップショットの取得や複製ができることなど、従来型のデータ保護の側面も含まれています。しかし、次世代のデータ保護は、サイバーストレージレジリエンスと超高速サイバーリカバリの保証も含んでいます。データの復元を最適化するためにプロアクティブになることで、バックエンドはよりシンプルになります。

次世代データ保護は事業継続性を保証するものであり、世界経済フォーラム(World Economic Forum)によると、組織のリーダーが抱える最大の懸念事項の1つ(67%)で、これは他のどのサイバーリスクよりも高い数字を示しました。事業継続はサイバー攻撃の最大のリスクです。世界経済フォーラムが報告しているように、ビジネスリーダーやサイバーリーダーの91%は、広範囲に及ぶ壊滅的なサイバーイベントが「少なくとも今後2年の間になんらかのかたちで発生するおそれがある」と回答しています。

Infinidatでは:Infinidatは、業界で最も包括的で統合され、実績のある次世代データ保護ソリューションのポートフォリオを提供しています。

[3/5] ハイブリッドマルチクラウドストレージ:オンプレミスとパブリッククラウドのいいとこ取り

プライベートクラウドストレージとパブリッククラウド環境の融合により、2025年に向けてハイブリッドマルチクラウドストレージの需要が高まるでしょう。オンプレミス/プライベートクラウド&パブリッククラウドを統合するこのアプローチは、エンタープライズ市場においてこれまでにない最高レベルの柔軟性、費用対効果、ユースケースに特化した採用を実現します。オンプレミスのストレージとAWSやAzureを含む複数のクラウド間を結ぶことで、企業が両方の環境の長所を活用する方法を簡素化しました。

エンタープライズストレージにおけるハイブリッドマルチクラウドアプローチは、企業にとって主力の戦略となっています。もちろん、すべてのデータをパブリッククラウドに置くことは現実的ではありませんが、特定のユースケース、たとえばバックアップ、事業継続性、ディザスタリカバリ、DevOps、ストレージのバースト容量の追加などにとっては魅力的な選択肢です。一方、高性能でビジネスクリティカルなワークロードとミッションクリティカルなワークロードは、データセンター(クラウドのようなエクスペリエンスを提供する、別名「プライベートクラウド」)で管理する方が経済的で、効率的で、パフォーマンスが高く、管理しやすいことが証明されています。

プライベートクラウドとパブリッククラウドの両方の世界を組み合わせ、オンプレミスとオフプレミスのパブリッククラウド(Microsoft AzureとAWS)にまたがるエンドツーエンドのハイブリッドマルチクラウドエクスペリエンスを実現することで、企業のデータインフラストラクチャは、より簡単に管理でき、一貫性が保たれ、費用対効果が高く、柔軟なものとなります。これは、さまざまな形態のエンタープライズコンピューティングと同様に、エンタープライズストレージにも当てはまります。

このようなメリットを提供できるハイブリッドマルチクラウドストレージソリューションに対するニーズは、オンプレミスとクラウドでエンタープライズストレージアレイを運用することの真の利点を引き出し、価値を最大化するために不可欠な要素です。

Infinidatでは:Infinidatは昨年、InfuzeOS(TM) Cloud Edition for AWS (Amazon Web Services) を発表し、InfinidatのハイブリッドマルチクラウドストレージソリューションがMicrosoft AzureとAWS環境で利用できるようになりました。InfuzeOSは、当社のInfiniBox、InfiniBox(TM) SSA II、InfiniGuard(R)プラットフォームを支えるソフトウェアディファインドストレージ(SDS)です。

[4/5] 自動化と最適化:より効率的なエンタープライズストレージへの需要が継続

2025年、企業は引き続き複雑なストレージインフラストラクチャの簡素化を追求し、ストレージ市場では自動化と最適化がさらに進展するでしょう。企業がストレージに求めるのは、必要な床面積やラックスペースの削減、オーバーヘッドの削減です。また企業は、持続可能性とグリーンITの観点から、ストレージアレイのエネルギー効率を高めることが求められています。さらにストレージのコストの削減を実現したいと考えています。

多くの企業にとってストレージの効率化は数年にわたる案件です。自動化が組み込まれたより高性能なストレージ・アレイを活用した、一度設定すればもうさわらなくてよい「Set it and forget it」のアプローチを導入する戦略が必要です。つまり大容量で電力効率に優れたストレージシステムが必要だということです。企業は運用時のストレージ消費モデルも検討した上で、より柔軟なものを採用うるでしょう。

結局のところ、ストレージの最適化とは、コストを低減し、パフォーマンスを向上させ、今あるものをさらに活用することを通じてエンタープライズストレージを改善していくプロセスです。少ないことがよりよい結果をもたらします。床面積、ラックスペース、二酸化炭素排出量を少なくすることで、容量、パフォーマンス、可用性は向上し、総所有コストは改善されます。

Infinidatでは:Infinidatは、エンタープライズストレージの費用対効果、エネルギー効率、管理性を高める取り組みの最前線にいます。

[5/5] データインフラストラクチャの近代化:統一されたアプローチによる次のステップ

私たちは、2025年には標準的なVMベースのワークロードから他の仮想化方式への大きなシフトならびにKubernetes/コンテナのデプロイメントによって市場の牽引力が引き続き増大していくと予測しています。仮想化アプリケーションと仮想マシンのワークロードは、データセンターインフラストラクチャを近代化するための実行可能な戦略にとって不可欠な要素ですが、最近の市場の変化に伴って、企業はこれに代わるソリューションを求めるようになっています。

これらのソリューションは、OpenShift Virtualization ManagerやHyper-VといったVMインフラストラクチャの代替から、Red Hatコンテナやその他のコンテナ化技術の利用まで、多岐にわたります。企業顧客は、企業のハイブリッドマルチクラウドデプロイメント向けに設計された、VMベースのアプリケーションとワークロードのためのスケーラブルでサポートされた一貫性のあるソリューションに関心を持っています。企業は、仮想化されコンテナ化されたアプリケーションの代替ソリューションのサポートと、統合プラットフォームの利点を最大化する、信頼できるツールの統合されたセットを入手したいと考えています。

仮想マシンのワークロードとアプリケーションを取り巻く状況は変化しています。企業は、VMインフラストラクチャを移行させるための戦略的な手順に関心を寄せています。2025年には、統一されたアプローチが選ばれるようになるでしょう。標準的なVMベースのワークロードを他の仮想化環境やKubernetesやコンテナのデプロイメントに持ち込むことで、旧来のアプリケーションスタックとクラウドネイティブなアプリケーションスタックの間に存在する典型的なワークフローと開発におけるサイロ化を解消することができます。

2025年には、VMの代替やKubernetesアプリケーションを提供するためのより一貫した基盤の採用が増加し、特にハイブリッドマルチクラウドの管理モデルに対してメリットをもたらすと予想しています。これは、ストレージがスケーラビリティ、柔軟性、そして集中管理を可能にするからだと考えればご納得いただけるのではないかと思います。

Infinidatでは:InfiniBox ソリューションは、Red Hat OpenShift Virtualization およびコンテナデプロイメントでの動作テストを成功裡に完了しています。この技術的検証により、企業顧客とチャネルパートナーは、Red Hat OpenShift Virtualizationとコンテナベースの代替手段を使用して、新規および既存の仮想マシン(VM)ワークロードと仮想化アプリケーションをデプロイ、移行、管理できるようになります。

以上

Infinidatについて
Infinidatは、InfiniVerse(R)に基づく包括的なデータサービスを実現するプラットフォームネイティブなプライマリおよびセカンダリストレージアーキテクチャを企業とサービスプロバイダに提供します。Infinidatのユニークなプラットフォームは、卓越したIT運用のメリットを提供し、オンプレミス、ハイブリッドマルチクラウド環境にわたって最新のワークロードをサポートします。Infinidatのサイバーレジリエントバイデザインインフラストラクチャ、消費ベースのパフォーマンス、100%のデータ可用性、サイバーセキュリティ保証SLAは、企業のITおよびビジネスにおける優先事項に合致しています。Infinidatの受賞歴のあるプラットフォームネイティブデータサービスと、高い評価を得ているホワイトグローブサービスは、Gartner(R) Peer Insightsのレビューでも認められており、お客様から継続的に推奨されています。
詳細は、 https://www.infinidat.com/ja をご参照ください。

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