SPACE WALKER、民間ロケット開発企業として初めてJAXAから資金を調達。有人宇宙飛行を目指すサブオービタルスペースプレーン開発の促進へ
PR TIMES / 2023年4月20日 12時45分
株式会社SPACE WALKERは(本社:東京都港区、代表取締役社長CEO:眞鍋顕秀、以下「スペースウォーカー」)は、2023年4月に国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(理事長:山川宏、以下「JAXA」)より、資金調達したことをご報告いたします。
2022年4月に実施されたJAXAからの出資に係る募集に対して、スペースウォーカーは、成果活用事業者(※1)として応募申請し、所定の審査プロセスを経て、この度出資先に選定されました。
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[ 左から、弊社取締役CTO 米本 浩一、代表取締役CEO 眞鍋 顕秀、JAXA理事 石井 康夫 様、新事業促進部部長 伊達木 香子 様(2023年04月19日付) ]
スペースウォーカーは、誰もが飛行機に乗るように自由に地球と宇宙を往来する未来を目指し、持続可能な宇宙輸送手段を提供するために、有翼式再使用型ロケット(以下「サブオービタルスペースプレーン」)の研究・開発を行っている東京理科大学発ベンチャーです。
創業前から産官学のオープンイノベーション体制を築き、民間企業・大学・JAXAをはじめとする研究機関らと共に、サブオービタルスペースプレーンの研究開発を進めてきました。研究開発のなかで重要なコンポーネントの次世代複合材タンク(※2)では、JAXAの研究開発成果等も活用し、より一層の軽量化・長寿命化に取り組んでおります。この資金調達を機に宇宙と地上双方における事業化を加速させ、「ECO ROCKET プロジェクト(※3)」で掲げるポリシーを基に、カーボンニュートラル社会の実現へ貢献します。
[画像2: https://prtimes.jp/i/36314/29/resize/d36314-29-e33696416e5ed6fa92f8-1.jpg ]
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〈宇宙航空研究開発機構(JAXA)理事 石井康夫氏 のコメント〉
宇宙利用・宇宙ビジネスの拡大において、より安価な民間宇宙輸送サービスの実現は必要不可欠です。SPACE WALKER社とはこれまでもJ-SPARCをはじめとする共創活動を進めてきましたが、この度スペースプレーン事業の一環として開発中の複合材タンクにおいて、JAXAの研究開発成果を活用して軽量化や長寿命化に取り組まれるということから、JAXAからSPACE WALKER社への出資を実施させていただくことを決定しました。
SPACE WALKER社が、持続的な宇宙開発を目指して取り組む「ECO ROCKETプロジェクト」の実現に向け、宇宙と地上双方での研究開発成果の社会実装と、カーボンニュートラル社会実現に貢献することを期待しています。
〈SPACE WALKER 代表取締役CEO 眞鍋 顕秀 のコメント〉
この度、JAXAより宇宙輸送サービスを目指す民間企業として初の出資をいただいたことを大変嬉しく思います。弊社は大学発ベンチャーとして、創業前の大学内プロジェクトの段階からJAXAとオープンイノベーション体制で研究開発を進めてまいりました。2018年度からはJAXAの共創プログラム「J-SPARC」の第一号案件として、事業共創活動にも取り組んできました。今回の資金調達を機に、日本で40年以上かけて培ってきた「世界に誇るモノづくり技術」をもとにした官民一体のより強固なチーム体制で、次世代産業を牽引する存在となることを期待しています。
〈SPACE WALKER 取締役CTO 米本 浩一 のコメント〉
SPACE WALKERのサブオービタルスペースプレーンは、企業から研究員として派遣された文部省宇宙科学研究所故長友信人先生が目指した有翼飛翔体HIMES(Highly Maneuverable Experimental Space Vehicle)が原点です。航空宇宙技術研究所と宇宙開発事業団の宇宙往還機HOPE/HOPE-X(H‐II Orbiting Plane)プロジェクトにも、十年近く携わりました。その夢を実現すべく、2020年代末を目途に産官学体制による事業化に向けた研究開発を推進しております。今回の資金調達を励みに、欧米や近隣諸国に負けない再使用型宇宙輸送システムの実現を致す所存です。
■株式会社SPACE WALKER 会社概要
社名 : 株式会社SPACE WALKER
所在地 : 〒105-0004 東京都港区新橋3-16-12 3F
代表者 : 代表取締役CEO 眞鍋 顕秀
事業内容 : 有翼式再使用型ロケット(スペースプレーン)の設計開発、コンポーネントの開発・製造・販売、宇宙関連イベント等の企画・提案、その他関連事業
URL : https://space-walker.co.jp/
補足
※1: 成果活用事業者
研究開発法人の研究開発の成果を、民間の事業活動において活用する事業者(企業)のこと。
JAXAでは、1.JAXAの知的財産を利用した事業を主として所定の審査を受けた企業(JAXAベンチャー)、もしくは2.JAXAの知的財産等を活用する事業を目的とする企業としており、いずれの場合もシード・アーリー段階にある企業を対象としています。
※2: 次世代複合材タンク
スペースウォーカーでは、ロケットにおけるキーコンポーネントである「複合材タンク」の開発も手掛けています。
1000気圧近い超高圧ガス用と、-200℃という極低温の液体推進薬用、それぞれにおいて軽量化を突き詰めた複合材タンクを開発中ですが、これらの複合材タンクは宇宙開発で最も重要な軽量化の鍵を握るとともに、近年需要増が見込まれる地上の水素社会実現に向けても利活用が期待され、宇宙と地上双方での事業化を目指しています。
<詳細はこちら> https://space-walker.co.jp/components
※3: ECO ROCKET プロジェクト
スペースウォーカーが、2021年6月5日(世界環境デー)に、再使用かつクリーン燃料を使用するロケットの商標として「ECO ROCKET(R)」を発表。2022年にはこの概念を基に、持続可能で地球に優しい宇宙開発を目指した「ECO ROCKET プロジェクト」を発足しています。
<詳細はこちら> https://space-walker.co.jp/news/news/20210605.html
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