チーム、職場、直属の上司、仕事に対する「不満」が最も多いのは40代 40代の「職場のミッドライフ・クライシス」の兆しが示される
PR TIMES / 2025年1月23日 15時15分
全国の一般職・管理職・役員およそ6,000名へのアンケート調査
このたび、株式会社スコラ・コンサルトが、全国の社員100名以上の企業の一般職・管理職・役員およそ6,000名を対象に行った「組織に関するアンケート調査」の結果、今のチームのメンバーでいること、現在の職場、直属の上司、現在の仕事、それぞれに対する「不満」の回答は、20代~60代の中で40代が最も多いことが分かりました。40代は一般に、仕事のパフォーマンスが高い一方で、期待やプレッシャーも大きくなる年代です。また20代と60代の中間の年代となり、上の世代からも下の世代からもストレスを受ける立場です。このように40代の不満が高い状態は「職場のミッドライフ・クライシス」の兆しと言え、対策が求められます。本調査結果を受けて、「職場のミッドライフ・クライシスを防ぐ対策」についても解説します。
【調査結果の要旨】
Topic1.「今のチームのメンバーでいること」への不満は40代が最も多い
Topic2.現在の職場への不満、40代の不満が最も多い
Topic3.直属の上司への不満、40代の不満が最も多い
Topic4.現在の仕事への不満、40代の不満が最も多い
Topic5.40代が上の世代・下の世代と接して驚いた・困った経験の自由回答の抜粋
Topic1.「今のチームのメンバーでいること」への不満は40代が最も多い
Q. 「今のチームのメンバーでいることに満足している」について、当てはまるものを選んでください(単一回答)<単純集計>(一般職・管理職・役員)
「今のチームのメンバーでいることに満足している」(「そう思う」と「どちらかと言えばそう思う」の合計)割合は、20代は54.0%、30代は43.5%、40代は42.4%、50代は43.9%、60代は50.6%と、40代が最も低い。40代は20代より11.6%低く、60代より8.2%低い。
「今のチームのメンバーでいることに不満」(「そう思わない」と「どちらかと言えばそう思わない」の合計)割合は、20代は15.4%、30代は22.3%、40代は24.8%、50代は22.6%、60代は14.9%であり、40代が最も高い。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/73818/29/73818-29-5da6bf987c1213765c7d1137721cb143-1936x867.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
今のチームのメンバーでいることに満足している【年代別】
Topic2.現在の職場への不満、40代の不満が最も多い
Q.あなたは、現在の職場にどのような不満を持っていますか。当てはまるものをすべて選んでください。<単純集計>(一般職・管理職・役員)
上位10項目のすべてで40代の回答が最も多い。
グラフから外れた11位以下も含む全選択肢の20項目について、回答の合計ポイント(各選択肢のパーセンテージの合計)は、20代は148.9ポイント、30代は186.5ポイント、40代は213.2ポイント、50代は185.5ポイント、60代は167.0ポイントと、40代の不満の回答が最も多い。
40代の回答の上位3つは次の通り。
・「一部の人に業務が集中している」26.7%
・「社員のそれぞれの仕事が手一杯で余裕がない」22.9%
・「仕事を怠ける、サボる社員がいる」20.4%
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/73818/29/73818-29-e6bd7e63cb08e6204e25a55559a1804d-997x997.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
現在の職場への不満【年代別・上位10項目】
Topic3.直属の上司への不満、40代の不満が最も多い
Q.あなたの直属の上司について、あなたが不満に思うことは何ですか。当てはまるものをすべて選んでください。<単純集計>(一般職・管理職)
上位10項目のうち7項目で、40代の回答が最も多い。
グラフから外れた11位以下も含む全選択肢の22項目について、回答の合計ポイント(各選択肢のパーセンテージの合計)は、20代は139.4ポイント、30代は168.9ポイント、40代は194.7ポイント、50代は168.2ポイント、60代は177.3ポイントと、40代の不満の回答が最も多い。
40代の回答の上位3つは次の通り。
・「部下への仕事の配分が適切でない」16.9%
・「上の役職者の顔色ばかりを気にしている」15.9%
・「部下への教育や助言が不十分」15.9%
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/73818/29/73818-29-87bff0ba1acb881af481a406d881bc24-987x972.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
上司への不満【年代別・上位10項目】
Topic4.現在の仕事への不満、40代が最も不満が多い
Q.あなたは、現在の仕事にどのような不満を持っていますか。当てはまるものをすべて選んでください。<単純集計>(一般職)
上位10項目のうち7項目で、40代の回答が最も多い。
グラフから外れた11位以下も含む全選択肢の16項目について、回答の合計ポイント(各選択肢のパーセンテージの合計)は、20代は160.6ポイント、30代は188.0ポイント、40代は212.8ポイント、50代は185.2ポイント、60代は138.7ポイントと、40代の不満の回答が最も多い。
40代の回答の上位3つは次の通り。
・「仕事の負担やストレス、プレッシャーが大きすぎる」27.4%
・「仕事に必要なリソース(人、モノ、金)が不足している」26.8%
・「仕事の進め方が非効率的すぎる」19.8%
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/73818/29/73818-29-0971978578e3d12b88d7bb55fdf2d564-980x1031.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
現在の仕事への不満【年代別・上位10項目】
Topic5.40代が上の世代・下の世代と接して驚いた・困った経験の自由回答の抜粋
Q.あなたが仕事をしていて、世代が違う人と接する中で最も驚いたこと・困ったことは、どのようなことですか。自由に回答してください。なお、回答では、「どの世代(20代、50代など)の人と接した際に」、「どのようなことに驚いたのか・困ったのか」を、ご記入ください。
<自由回答>(一般職・管理職・役員)
(下記表中のコメントの左にある「20代:」は、40代の回答者が20代の人と接する中で驚いたこと・困ったことであることを表す)
●40代が下の世代(20代~30代)と接して驚いた・困った経験に関する自由回答の抜粋
[表1: https://prtimes.jp/data/corp/73818/table/29_1_1d49c93adf403e030291640e7ec37b6e.jpg ]
●40代が40代後半~60代と接して驚いた・困った経験に関するコメントの抜粋
[表2: https://prtimes.jp/data/corp/73818/table/29_2_3dcb8e6e0bbae9fcc7f97ca0c5445859.jpg ]
【スコラ・コンサルト解説~職場のミッドライフ・クライシスを防ぐ対策】
今回の調査によると、40代は仕事において高い不満や負荷を抱えていることが統計的に明らかになりました。これは、彼らが単なる中間管理職として多くの業務負担を抱えているだけでなく、多くの組織が現代日本社会特有の「価値観の多様化」という新たな課題に直面しているためです。
従来、企業における40代は、20代~60代のちょうど中間に位置し、管理職やリーダーとして組織を支える役割を担ってきました。上司と部下の板挟みになりながら、業務を円滑に進めることは容易ではありませんでしたが、現代の40代はそれ以上の負荷を抱えています。
現代社会では、上の世代である50~60代の「昭和の価値観」(仕事優先・会社中心)と、下の世代である20~30代が重視する「令和の価値観」(ワークライフバランス重視・個の尊重)が大きく乖離しているように見えますが、40代はこの異なる価値観の狭間に立たされ、どちらの価値観も分からなくはないが、どちらにも完全に共感できないという、どっちつかずのジレンマを抱え込んでいるように見えます。
これは、業務負荷のように分かりやすい問題とは異なり、価値観という個人のアイデンティティに関わる根深い問題であるため、解決策が見えづらく、40代は出口のない迷路に迷い込んだような不安を抱え、心身ともに疲弊しやすくなっているのではないでしょうか。
では、このような状況下で、40代がこの迷路から抜けだすためには、どのような対策を進めていくのが良いでしょうか?
1. 自分自身の価値観を再認識する
まず、異なる世代の価値観に振り回されすぎないようにするためにも、自分自身の価値観を明確にすることが大切でしょう。自分にとっての理想の働き方や生き方は何かをあらためて考えてみましょう。
2. 積極的な対話を通して相互理解を深める
異なる価値観を持つ者同士が共存していくためには、一方的な押し付けではなく、互いの価値観を理解し尊重することが重要です。そのためには、日頃から積極的にコミュニケーションを取り、世代間で腹を割って話し合う機会を持つことが必要です。
3. 多様性を前提としたチームワークを構築する
現代社会において、チームで成果を出すためには、それぞれの違いを認め、その違いを強みとして活かすことが重要です。40代には、異なる価値観を持つメンバー間の橋渡し役となれるよう、経営やマネジメントが環境や仕組みをつくり、多様性を前提としたチームワークを粘り強く構築していくことを進めていきましょう。
40代は、豊富な経験と知識を持ち、組織を牽引していくべき重要な存在です。彼らが抱える課題を理解し、解決に向けて積極的にサポートしていくことが、組織全体の活性化につながるでしょう。
【調査概要】
調査主体:株式会社スコラ・コンサルト
調査方法:調査会社のインターネットアンケートモニターによる回答
調査期間:2024年10月18日~10月22日および11月14日~18日
有効回答数:6,186人(内訳:一般職(一般社員・係長)3,771人、管理職(課長・部長)1,600人、役員(役員・経営者)815人)
■株式会社スコラ・コンサルトの会社概要
※当社の社名「スコラ・コンサルト」は「スコラ・コンサルタント」と誤認されがちですので、表記にはご注意ください。
社 名 :株式会社スコラ・コンサルト
本 社 :東京都品川区東五反田5-25-19 東京デザインセンター6F
代 表 者 :代表取締役 簑原 麻穂
事 業 内 容 :プロセスデザインによる企業風土改革コンサルティング
人 員 数 :プロセスデザイナー31名、スタッフ11名(2023年12月現在)
設 立 :1986年1月
資 本 金 :4,000万円
決 算 期 :12月
ホームページ:https://www.scholar.co.jp/
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