東京観光財団が東京都立大学と協力した「人流データを活用した都内訪問者の行動傾向」レポートを公表
PR TIMES / 2024年12月23日 18時15分
株式会社ブログウォッチャーが提供する人流データを利用した観光動態分析ツール「おでかけウォッチャー」を活用し、都内訪問者の行動傾向の分析レポートを公表
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/37225/30/37225-30-4f340b63e4239e69241036c9904d2c68-229x87.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
【目的・概要】
公益財団法人東京観光財団(東京都新宿区、理事長:金子眞吾、以下「TCVB」)は、都内訪問者(国内在住者)の動向把握を目的とし、令和4年度より「おでかけウォッチャー※」を導入しています。現在、主な観光スポットを含む約1,900か所をモニタリング地点として登録し、都内観光スポットへの訪問者傾向の把握に努めています。今年度からの新たな取組として、都立大学都市環境学部観光科学科ツーリズム・モビリティ計画学研究室(清水哲夫教授)と協力し、データから分かる分析結果を一般公開することと致しました。第一回となる本レポートでは、「おでかけウォッチャー」から取得したデータを分析して見えてきた都内区市町村別の訪問者数概況や、遠隔地からの訪問者傾向についてご報告致します。
※人流データの収集・分析・活用をワンストップで行う株式会社ブログウォッチャーのサービス
【2つの分析観点から見えてきた、各区市町村の訪問者傾向や特徴とは?】
レポートでは、2つの分析観点を設定しました。
1つ目は「都内区市町村の訪問者数変動パターンのバリエーションを理解する」です。2023年1月~12月のデータをもとに、都内すべての区市町村への訪問者数について月、曜日変動別のクラスター分析を行い、傾向を分析しました。その結果、以下【図1】の「月変動クラスター」にあるように、訪問者数が通年安定している地域、特に冬季や夏季等に訪問者が増加する地域などに分類できました。「曜日変動クラスター」は、平日金曜、土曜、そして週末土日に特に訪問者が多い地域に分類されました。
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【図1】月変動クラスター、曜日変動クラスターの区市町村分類
- 千代田区、中央区、港区等…訪問者数が通年安定し、特に平日金曜日に訪問者が増えることから、業務による訪問者が多い地域である可能性が考えられる。
- 府中市、調布市、武蔵村山市/あきる野市…冬季、または夏季の土日に訪問者が集中していることから、オフピーク時の集客に課題がある可能性が考えられる。
2つ目の分析観点は「遠隔地からの都内区市町村への訪問者数の特徴を理解する」です。各区市町村が、全国のどのような地域から、どういった属性の訪問者を獲得しているのかを確認するため、2023年1月~12月の各地域への100km以上離れた地域からの訪問者数の分布パターンを統計的に分類しました。
その結果、全国様々なエリアからまんべんなく訪問者がいる地域と、訪問者の発地に偏りのある地域があることが見えてきました。また【図2】の通り、遠隔地からの訪問者について、性別や年齢による偏りが相対的に小さい地域(千代田区、中央区、港区、文京区等)や、特に若者層が多い地域(新宿区、中野区等)等、属性にも地域ごとに傾向があることが見えてきました。
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/37225/30/37225-30-f4b6a07a3366d458e483b6fae921cfc4-1395x284.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
【図2】遠隔地からの訪問者に関する「性別・年齢」によるクラスター分析の結果
【分析結果の活用について】
今回の分析結果を踏まえ、各地域は以下のようなポイントを考察することで、さらなる活用に繋がると思われます。
- 分析観点1について)オフシーズンがある場合、どうしたら安定的な集客に繋がるか、通年安定に分類された地域との違いは何だろうか。
- 分析観点2について)実際の誘客戦略(広報エリアやターゲティングしている性・年齢層)と、今回の分析結果が違う場合、どのように誘客戦略を変更すべきだろうか。
■レポート本編リンク■
https://www.tcvb.or.jp/jp/project/2024_Odekakewatcher_report_w_TMU_20241223.pdf
■株式会社ブログウォッチャーによるプレスリリースリンク■
https://www.blogwatcher.co.jp/news/Sd3NsL3h
【清水哲夫教授からのコメント】
おでかけウォッチャーのデータをダッシュボードからエクスポートして、独自の統計分析を行いました。このことで、自治体間の人流の状況を簡単に比較することができ、各自治体がどの自治体と状況が似ているかが客観的に理解できると思います。おでかけウォッチャーの使い方に慣れてくると、もう少し踏み込んだ独自の分析を行ってみたくなるでしょう。今回は取り扱いませんでしたが、性・年齢階級と発地を組み合わせて分析したり、「旅程分析」や「時間分析」を通じてナイトタイムや宿泊の特徴を理解したり、より詳細な分析が可能ですので、是非トライしてみてください。
【まとめ】
近年自治体や観光協会においても、地域への人流の動向把握等を目的としたデジタルツールの導入が増えています。しかし、都内全域を対象とした訪問者概況やオン・オフシーズンの可視化を目的としたレポートはまだ少なく、まとまった情報の取得は難しい状況です。本レポートが、都内各自治体、観光協会や観光事業者の皆様にとって、自地域の訪問者傾向や特徴、都内全体の概況把握の一助となれば幸いです。次年度はインバウンド版の導入も検討しており、更なる活用を進めて参ります。ご関心のある皆様は、お気軽に担当までご連絡頂けますと幸いです。
【東京観光財団について】
東京の観光振興に関する各種事業を推進する東京都の政策連携団体。「世界から選ばれ続けるTOKYOへ。」を組織理念に掲げ、様々なパートナーと連携しながら、旅行者やビジネスイベンツを誘致するとともに、地域の観光振興や受入環境を向上するための取組を幅広く展開。
組織名:公益財団法人 東京観光財団
理事長:金子眞吾
所在地:東京都新宿区西新宿二丁目3番1号 新宿モノリス15階
設立: 2003年10月15日
URL:https://www.tcvb.or.jp/jp/
【本件に関する問合せ先】
公益財団法人東京観光財団 総務部総務課(企画調査)山村・井上
電話:03-5579-2680 メールアドレス:sanjyokaiin@tcvb.or.jp
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