岐阜県での水田転作事業に「ビール酵母細胞壁」由来の農業資材(肥料原料)を活用
PR TIMES / 2020年11月30日 17時15分
水はけの悪い水田跡地で高品質なサツマイモ栽培に成功、本年の収穫量は前年の約1.3倍に!
水田跡地や耕作放棄地の活用で、農業活性化や食料自給率向上への貢献を目指す取り組み
アサヒバイオサイクル株式会社(本社 東京、社長 千林紀子)は、いび川農業協同組合(所在 岐阜県揖斐郡)、有限会社サポートいび(所在 岐阜県揖斐郡)、バイオシード・テクノロジーズ株式会社(本社 東京)と岐阜県揖斐郡池田町の水田跡地(約9.7ha、うちサツマイモ栽培面積約2.8ha)において、水田転作事業に取り組んでいます。
[画像1: https://prtimes.jp/i/58947/30/resize/d58947-30-415836-0.jpg ]
2020年3月から6月にかけ、アサヒグループの独自技術であり、ビール製造工程で発生する副産物「ビール酵母細胞壁」由来の農業資材(肥料原料)※を水田跡地に活用したことにより、サツマイモの発根が促進され生育状況が向上し、本年のサツマイモの収穫量は昨年比で約1.3倍に増えたことが確認できました。
人口の減少・食生活の多様化等に伴い主食用の米は需要にあった生産が行われているため、水田を転用して他の作物栽培に活用することが求められています。しかし、水田跡地は水はけが悪く転用するには大規模な排水対策や数年をかけての土壌作りを行う必要があることや、栽培される作物が限られることから耕作放棄地になることも多く、課題とされています。
今回の共同事業では、排水工事など新たな設備投資は行わず、主に「ビール酵母細胞壁」由来の農業資材(肥料原料)を活用することを中心に実施し、水はけのよい土壌でしか育たないとされるサツマイモの栽培に成功しました。水田跡地での栽培も作物選択の自由度が高まることで今後より収益性が高い作物を生産していくことも可能と考えられます。
アサヒバイオサイクルでは、水田跡地や耕作放棄地を活用することで、農業活性化や食料自給率向上への貢献を目指すとともに、今後も農業資材を活用する場を拡大していきます。
[画像2: https://prtimes.jp/i/58947/30/resize/d58947-30-347095-1.jpg ]
【有限会社サポートいび 代表取締役専務 高橋邦彦氏コメント】
・サツマイモは5年前から作り始めましたが、今年「ビール酵母細胞壁」由来の農業資材を使用したところ、生育が早くなり、通常より2週間早く収穫できました。なおかつ品質も良く、収量も約1.3倍となりました。サツマイモの「紅はるか」という品種はどちらかというと収量が少ないのですが、今年は1株に10本くらいついているものや、重いものは2~3キロというものもあり驚きました。
・農業資材はサツマイモ以外にも、米・麦・大豆・野菜などにも使用していますので、今度は地域にも普及したいと思っています。
【各社の役割】
・いび川農業協同組合:サポートいびへ出資
・有限会社サポートいび:サツマイモ等農作物生産者
・バイオシード・テクノロジーズ株式会社:ビール酵母細胞壁資材を販売
※)ビール酵母細胞壁を活用した農業資材(肥料原料)は、植物に与えると、植物本来の免疫力を高め、また、土壌を還元することにより有用菌優勢の微生物叢に変化させるという2つの機能を持っています。食品由来で安全・安心であること、植物の免疫力を引き上げることによる病気への耐性の強化、収穫量の増加、土壌の改善などにより農作物の品質が向上するとともに、収穫量あたりの温室効果ガスの排出量が削減され持続可能な農業に貢献できることなどが期待されています。
日本国内では、全国の農地、ゴルフ場、阪神甲子園球場をはじめとする野球場など天然芝のスポーツ施設や公園等で活用されています。海外においては開発途上国での農業事業の課題解決を目指し、2019年4月に独立行政法人国際協力機構(JICA)と提携しインドネシアやラオスでの実証試験を開始しています。
■アサヒバイオサイクルHP
https://www.asahibiocycle.com/ja/
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