北海道マイワシ 大中型まき網漁業、MSC漁業認証 本審査入り - 持続可能な養殖業と飼料原材料の確保そして日本の競争力強化に向けて -
PR TIMES / 2024年12月5日 11時45分
~UMITO Partners、MSC認証支援実績を拡大 3件目の審査入り~
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/104554/30/104554-30-2ca80acf14ef0590693cc72e9e168333-1000x668.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
株式会社UMITO Partners(東京都千代田区、代表取締役: 村上春二)が、MSC認証コンサルティング支援を行う、池下産業株式会社(本社:北海道広尾町、代表取締役 池下藤一郎)、兼松株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:宮部 佳也)、株式会社浜平漁業(本社:静岡県沼津市、代表取締役:山田 洋二)らが、MSC認証(※1)取得に向けた本審査に入りました。
これにより、日本国内初のMSC認証を受けた飼料用マイワシが市場に登場する可能性が広がります。国産養殖飼料の安定供給が期待され、環境負荷の軽減や日本の国際競争力の向上に貢献する取り組みです。
背景と目標
近年、養殖業は成長産業として注目されていますが、養殖飼料に使われる天然資源への依存が課題となっています。特に、養殖飼料の主原料である「フィッシュミール」は、天然のマイワシなどを使用しており、サステナブルな養殖業の認証基準であるASC認証(※2)の飼料基準においても、そのサステナビリティが求められています。
そのような背景の中、2022年7月、池下産業株式会社、兼松株式会社、株式会社浜平漁業、UMITO Partnersが連携し、MSC認証取得を目指す「北海道マイワシサステナブル漁業プロジェクト」を立ち上げました。
本取り組みでは、マイワシの資源管理強化に取り組み、MSC認証を取得することで、国内では初めてとなるサステナブルな国産養殖飼料の供給を目指します。これが実現すれば、国産養殖飼料の安定供給が可能となり、養殖業における環境負荷の軽減や国際競争力の強化につながることが期待されています。
認証取得に向けた取り組み
日本では、通常国内の漁業基準に基づいて漁業が行われていますが、MSC認証取得には、漁業の記録内容や方法、管理基準をより詳細に見直す必要があります(例、絶滅危惧種などの遭遇記録やゴーストフィッシングの回避等)。
本取り組みでは、漁業者や関係者が協力して、科学的データに基づいた資源管理計画を策定し、漁獲量の適正化や生態系への影響を最小限に抑える取り組みを進めており、UMITO Partnersは、認証基準をクリアするための漁獲記録方法や内容に関する解決策の提案、各管理当局との交渉などのコンサルティング業務を通じて、それらを支援しています。
また、審査は独立した専門機関によって実施され、透明性を確保しつつ、関係者の意見を反映する仕組みです。
<参考資料>
生産者のSTORY
■【北海道マイワシサステナブル漁業プロジェクトのSTORY】前例なきMSC認証取得を目指して。前人未踏のサステナブルな漁業への挑戦。
https://umitopartners.com/stories/fip-hokkaido-sardine/
関係者からのコメント
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/104554/30/104554-30-34e676f92048f5c4513a84ae00886a85-700x700.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
池下産業株式会社 代表取締役社長 池下藤一郎
近年は気候変動の影響もあり、海の状況も大きく変化しています。永続的な漁業を行うためにも、生産者、漁業者共に未来を見据えて考えていく必要があると考えます。MSC認証は我々チームの未来への挑戦の第1歩となります。
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/104554/30/104554-30-63a3f5731d3e879d0ba4d7040202e5cc-450x450.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
兼松株式会社 穀物飼料部 副原料課 課長 木原宏明
日本の先人たちから受け継いだ、世界に誇る『三方良し』や『モッタイナイ』の精神、そして『おいしい魚を大切にいただく』食文化。この変革の時代に、素晴らしいパートナーと共に挑戦できること、未来を築くチームに恵まれたことに心から感謝し、一丸となって、全力で取り組んでまいります。
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/104554/30/104554-30-fab4b52803585b2bed39b7e8190996b8-700x700.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
株式会社UMITO Partners 代表取締役 村上春ニ
国際的な需要が高まる中、国内漁業がMSC認証を取得することは、持続可能な資源管理と競争力強化の両立に大きく貢献します。UMITO Partnersは、これからも国内漁業をサステナブルな形に転換するための支援を続けてまいります。
池下産業株式会社について
■会社名:池下産業株式会社
■所在地:北海道広尾郡広尾町字茂寄936番地1
■代表取締役社長:池下藤一郎
■設立:1983年8月
■事業内容:
フィッシュミールや魚油の製造・販売 / 養殖用飼料の販売 / 急速冷凍技術を活用した水産物販売
https://www.ikeshita-sangyo.co.jp/
https://www.revofish.com/
兼松株式会社について
■会社名:兼松株式会社
■本社所在地:東京都千代田区丸の内2-7-2 JPタワー
■代表取締役社長:宮部 佳也
■創業:1889年8月15日
■事業内容:
国内外のネットワークと各事業分野で培ってきた専門性と、商取引・情報収集・市場開拓・事業開発・組成・リスクマネジメント・物流などの商社機能を有機的に結合して、多種多様な商品・サービスを提供する商社
https://www.kanematsu.co.jp/
株式会社浜平漁業について
■会社名:株式会社浜平漁業
■本社所在地:静岡県沼津市戸田494-36
■代表取締役:山田 洋二
■設立:1988年 06月
■事業内容:大中型まき網漁業
株式会社UMITO Partners(ウミトパートナーズ) について
「ウミとヒトが豊かな社会の実現」をビジョンに掲げ、海の回復力を高めるべく、持続可能(サステナブル)な漁業・養殖業への転換と海のネイチャーポジティブを推進するコンサルティング会社。2023年4月には、海と漁業のサステナブルを推進する企業として、社会や環境に配慮した公益性の高い企業に対するアメリカ発の国際的な認証制度「B Corp認証」を取得。
https://umitopartners.com/
■会社名:株式会社 UMITO Partners
■所在地:東京都千代田区神田西福田町4-5
■代表取締役:村上春二
■設立:2021年6月1日
■事業内容:
漁業・養殖業関連事業 / 生物多様性・生態系保全関連事業 / ブルーファイナンス・コンサルティング事業 / 気候変動対策関連事業 / 再生可能エネルギー関連事業 / サステナブルシーフード関連 / 水産・海洋テック技術関連事業
■漁業・養殖業コンサルティング支援実績:
中西部太平洋カツオ・キハダマグロのまき網漁業のMSC漁業認証取得支援 / 岡山県瀬戸内市邑久町垂下式カキ漁のMSC認証取得支援 / 北海道苫前町ミズダコ樽流しサステナブル漁業プロジェクト(FIP) / 広島県倉橋島垂下式カキサステナブル漁業プロジェクト(FIP) / 北海道マイワシサステナブル漁業プロジェクト(FIP) / 宮城県気仙沼ヨシキリザメ・メカジキはえ縄サステナブル漁業プロジェクト(FIP) / 千葉県船橋市東京湾スズキまき網サステナブル漁業プロジェクト(FIP) / 熊本県天草市マダイサステナブル漁業プロジェクト(AIP)・ASC認証取得支援 / 和歌山県那智勝浦町ビンチョウマグロはえ縄漁業改善プロジェクト(FIP) / 宮城県女川町ギンザケサステナブル漁業プロジェクト(AIP)・ASC認証取得支援
※1 MSC認証:「海のエコラベル」とも呼ばれる、Marine Stewardship Council(海洋管理協議会)による国際水準の認証制度。水産資源や環境に配慮し、適切に管理された持続可能な漁業に関する認証であり、漁業に対する「MSC漁業認証」と水産物の水揚げ以降のサプライチェーンに対する「MSC CoC認証」の2つがある。
※2 ASC認証:Aquaculture Stewardship Council(水産養殖管理協議会)による国際基準の認証制度。経済的、社会的、環境的に責任のある方法で行われた水産養殖を認証する仕組みであり、この認証によって環境や社会に配慮して養殖された水産物であることを証明する。
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