LeapMind、低消費電力FPGA上でDeep Learningを実現するソフトウェアスタック「Blueoil」をオープンソース化
PR TIMES / 2018年10月19日 12時40分
~ Deep Learningの社会実装に寄与し、複雑な技術を多くの人が簡単に使える「開かれた技術」へ ~
ディープラーニング技術を活用する企業に向けたソリューションを提供するLeapMind株式会社(所在地:東京都渋谷区、代表取締役CEO:松田 総一、読み方:リープマインド、以下:LeapMind)は、低消費電力FPGA上でディープラーニングを実現するソフトウェアスタック「Blueoil(読み方:ブルーオイル、以下:Blueoil)」を、10月19日よりオープンソースソフトウェアとして一般公開することをお知らせいたします。本ソフトウェアスタックをより多くのサービスや業務改善、学術分野で活用いただくことにより、ディープラーニングのビジネス活用・研究が加速し、当分野の更なる発展に貢献することを目的とし、公開にいたりました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/16656/31/resize/d16656-31-291399-0.png ]
■「Blueoil」オープンソース化の背景と概要
近年、AI(Artificial Intelligence、人工知能)技術の中でも特にディープラーニングに大きな注目が集まっています。ディープラーニングにより、画像処理や音声処理など、いくつもの分野で劇的な精度向上が実現されてきました。しかし、その計算には多大なコンピューティングリソースが必要となり、消費電力やコストが重要な課題となっています。特に、電力供給に限りがあるエッジデバイスでは電力の問題はとても大きな課題です。
「Blueoil」は、低消費電力FPGA上で動作する特殊なニューラルネットワークを生成するために必要なコンポーネントをワンストップで提供するソフトウェアスタックです。一般的なニューラルネットワークの計算は、ほとんどが浮動小数点数を使った行列積や畳込みですが、低消費電力FPGAでは、浮動小数点数の高速な計算は困難です。「Blueoil」では、それらの計算をビット演算を用いて近似する(量子化)ことで、低消費電力FPGA上でニューラルネットワークを実用的な速度で動作させます。計算要素を8bitよりも小さなデータで近似する際には、量子化の処理を考慮した特殊な学習を行う必要がありますが、「Blueoil」にはこのための特殊な学習手法があらかじめ実装されています。また、量子化したニューラルネットワークを実際に高速に実行するためにはランタイムライブラリが必要となりますが、「Blueoil」にはこちらの実装も含まれています。ユーザーは学習データを用意するだけで、低消費電力FPGA上で動作する特殊なニューラルネットワークを簡単に生成できます。
「Blueoil」をお使いいただくと、従来は技術的に困難であった小さな機械やロボットなど、様々なエッジデバイスへのディープラーニング技術の導入が可能になります。LeapMindは、本ソフトウェアスタックをより多くのサービスや業務改善、学術分野で活用いただくことで、当分野の更なる発展に寄与することを目的とし、「Blueoil」をオープンソースソフトウェアとして公開いたします。
■含まれる機能
ニューラルネットワークの量子化
低消費電力FPGAで動作させるためのオリジナルのニューラルネットワークアーキテクチャ
低消費電力FPGAで動作するランタイムライブラリ
■組込みディープラーニング向けモデル構築スイート
[画像2: https://prtimes.jp/i/16656/31/resize/d16656-31-479353-1.png ]
■ご利用方法とコミュニティについて
「Blueoil」オープンソースの一連のライブラリへのアクセスは、GitHub(https://github.com/blue-oil/blueoil)からダウンロードし、すぐにご利用可能です。関連するニュースは各種メディアを通じて情報発信いたします。
Blueoil 公式サイト:https://blue-oil.org
GitHub:https://github.com/blue-oil/blueoil
Slack:https://join.slack.com/t/blue-oil/shared_invite/enQtNDU5MDA5NTAzMjgyLTk4ZjZjYzRhOTBiOGZlOGY1MmMzMjU2ODg4MWE2NjY5YzI1ODRlNmQ4ZDgwN2I1YWE2ZTdjN2ZmNGVjZjg2MGU
Facebook:https://www.facebook.com/BlueoilOfficial
■「Blueoil」を開発したLeapMindについて
LeapMindは、AI(Artificial Intelligence、人工知能)の要素技術であるディープラーニングをコンパクト化することで、あらゆるモノに適用する「Deep Learning of Things (DoT)」の世界を加速させることを目指しています。
ニューラルネットワークモデルの改善や独自のアルゴリズム研究をソフトウェアとハードウェアの両領域から行い、組込み向けディープラーニングソリューションを研究開発することで、低消費電力なFPGAなどの電力が限られた小さなコンピューティング環境でも、エッジ側でディープラーニングが稼働する技術を実現しました。この独自技術を活用し、モデル構築からモデル圧縮・高速化、エッジデバイスや組込み機器への実装までをワンストップで提供しています。
LeapMind株式会社
本社:〒150-0044 東京都渋谷区円山町28-1 渋谷道玄坂スカイビル5F
代表者:代表取締役CEO 松田 総一
設立:2012年12月
URL:https://leapmind.io
DeLTA-Family 公式サイトURL:https://delta.leapmind.io
Blueoil 公式サイトURL:https://blue-oil.org
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