エコプロ2024出展/【会場設置】木材廃棄量ゼロを目指す「展示会ブースの新構法」を発表/スーパーペンギン
PR TIMES / 2024年12月1日 13時15分
なぜ、展示会で「木工ブース」がなくならないのか。
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スーパーペンギンはエコプロ2024に出展し、木材廃棄量ゼロを目指すブースの新構法を発表する
東京ビッグサイトなどで開催される展示会のブース設計・デザインを専門に手掛けるSUPER PENGUIN株式会社(東京都品川区・代表取締役 竹村尚久/以下スーパーペンギン)は、2024年12月4日(水)から開催されるエコプロ2024に出展し、「展示会ブースの新しい構法」を発表します。今回の展示会場では実際にブースをこの新構法で製作し、現在の展示ブースの環境上の課題、そして新構法の可能性をご説明します。展示会ブースをつくる構法として多くを占める「木工ブース」。しかし、展示会後にはその木材のほとんどを廃棄してしまう、という環境上の課題があります。スーパーペンギンがデザインするブースのほとんどもこの木工ブースとなり、展示会後の廃棄にこれまで悩んできました。今回は、木工ブースの持っている利点を保ちつつ、木材廃棄量をゼロに近づける構法を「製作途中段階の実際のブース」で解説いたします。
展示会後に「約8割の木材」は廃棄される
展示会ブースを構築する方法として、大きく「木工」によるブースと「システム部材」によるブースがあります。システム部材は使いまわしが可能であるため環境には優しいブース構成素材となりますが、一方で木工は、展示会終了後にそのほとんど(約8割)を廃棄してしまう、という現状があります。年間の廃棄量の総量は低く見積もって約2万トン。もちろん、展示会の設営会社は、部材の再利用を図るなどの削減の試みを行っていますが、根本的な対策になっていないのが現状です。
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展示会終了後、木工ブースに用いた木材のほとんどは廃棄されてしまう。毎週のように開催される展示会において、その数量は膨大なものとなる。これは、展示会業界全体の中で考えていくべき課題と言える。
なぜ、木工ブースはなくならないのか
木材廃棄量を削減するために、「木工ブース」を無くし、システム部材や段ボールなど、他の素材でブースをつくればいいのでは、との考えから現在「オクタノルム」に代表されるシステム部材や「ReBoard」という段ボールを使用した「木工以外のブース」等が提案されています。もちろん、これらも今後増えていってほしいブース構築方法です。
しかし、スーパーペンギンでは、今後も木工ブースがなくなることはない、と考えています。それは、ブースを作る際に、製作寸法を細かく設定できる「寸法自由性」とデザインの形状を整えやすい「デザイン実現性」が他の構法よりも優れているからです。これらは単に好みのデザインを実現させるために有効、というだけでなく、「ブースデザインによる集客戦略」上、重要な機能を持っているのです。展示台や壁面のちょっとした寸法で集客は大きく変わる場合があります。このような緻密な設計を当社では木工で行っているのです。もちろん、他の構法でもこの2つの特長はありますが、比較するとこの2点については優位性を持っていると言えるでしょう。
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木工ブースは、「寸法自由性」と「デザイン実現性」の2点において、有利な展示会ブース構築方法。また集客的に考えると、細かな寸法設定ができることは、微妙な集客デザイン戦略に有効なブース構築法となる。
基本構法はそのままに、「素材を置き換える」という発想
展示会における「木材廃棄量」を削減するために、これまで展示会業界では、「木工ブース」ではない、他の構法によるブースを導入することで「削減」を目指してきました。しかし、「木工ブース」を無くしてしまうことは非現実的と言えます。このままでは「多少の削減」にはなっても「ゼロ」にすることは到底不可能です。そこで、発想を変えて、「木工ブース」の「木工」に当たる部分を「他の素材に置き換える」ことによって、これまで木工ブースが持っていた特徴をそのまま活かしつつ、木材廃棄量を極力ゼロにすることができるのではないか、と考え至りました。それが、「木」の代わりに「再生板紙」を用いる、という方法です。
■木工によるブース| 「木」による形状作成 + 壁紙 +言葉(カッティングシート等)
■再生板紙によるブース| 「再生板紙」による形状作成 + 壁紙 +言葉(カッティングシート等)
「再生板紙構法」という新構法
木工ブースの施工方法は、木で「ブースの形状」をつくり、その上から壁紙や言葉(カッティングシート・出力シート等)を貼付け仕上げます。再生板紙構法とは、この「木」の部分を「再生板紙」に置き換えたもの。再生板紙を加工し、ブース形状をつくり、その上から壁紙や言葉を取り付けて仕上げます。これまでと同じ設営会社・職人で対応可能となり、一部に木を使用する「ハイブリッド」での構築も可能となります。
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再生板紙構法は、木工ブースとほぼ同じ考え方でブース形状をつくる。
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右端は木工による展示台。左の2台は再生板紙による展示台。見た目はほぼ分からない。本展示台はエコプロ会場にて設置する(再生板紙による展示台のうち1台は壁紙を貼る)
サステナブル社会の実現のために、展示会デザイナーができること
本構法は、現在課題がいくつかはありますが、これまで数度試作を行ってきた結果、業界としての需要が高まれば解決できる問題がほとんどであることが分かってきました。
もし、この構法が展示会業界の中で一般化すれば、年間数万トンの木材廃棄量が限りなくゼロに近づいてくるだけでなく、新素材と言える再生板紙(製紙業界では当たり前の素材ですが)の需要が増すことによって、製紙業界にとっても新たな販路、大きな市場が生まれることになるでしょう。
展示会デザイナーをはじめ、展示会関係者は毎週のように展示会場で廃棄の現場を見ています。これは当社自身も当事者となります。その責任に向き合い、展示会のデザイン会社としてできることを今後も行っていこうと考えています。
今回のエコプロ出展をきっかけとして、より多くの展示会業界の方に、展示会に携わる方に、製紙業界の方々に知ってもらうこと、展示会全体に本構法が広まり、多くの展示会廃棄物が削減されることを願います。
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スーパーペンギン代表/展示会デザイナー/竹村尚久
●エコプロWEBページ内、出展社ブログも執筆中
https://messe.nikkei.co.jp/blog/info/EP/4173
エコプロステージに登壇
代表竹村が、エコプロ最終日、6日(金)13:50~14:30、エコプロステージに登壇いたします。
テーマ:「次代の展示会をつくる「ブース」のデザインとその構法」
サステナブル社会を見据えた展示会の在り方を考える際、展示会ブースのあり様はその根幹を成す重要な要素と言えます。今回は、これからの展示会を見据えたブースデザインの在り方と、現在主に採用されているブース構法、そしてスーパーペンギンが試作を進めている新構法「再生板紙構法」について、現在の進捗状況を解説します。展示会に関わる方々にとって、次代の展示会ブースを考えるヒントを具体的な事例とともにお伝えします。
https://messe.nikkei.co.jp/ep/cat880/stage-exhibition-booth.html
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2024年12月6日(金)13:50~14:30 エコプロ会場内エコプロステージにて
展示会概要
展示会名 :エコプロ2024
主催:日経新聞社
会場:東京ビッグサイト 東展示棟
スーパーペンギンブース:東6ホール:ブースNO.6-026
会期:2024年12月4日(水)~6日(金) 10:00~17:00
https://messe.nikkei.co.jp/ep/
SUPER PENGUIN会社概要
商号 : SUPER PENGUIN 株式会社 代表者 : 代表取締役 竹村 尚久 設立 : 2005 年 6 月 2 日
所在地 : 〒141-0021 東京都品川区上大崎 3-10-50 SEED 花房山 405 TEL:03-6417-4497
事業内容: 展示会ブースデザイン、展示会集客セミナーの企画・開催
スーパーペンギンは、展示会に参加する企業の出展をサポートする空間デザイン会社です。石川県や奈良県など、全国の様々な行政とタイアップし、集客や商品陳列を解説するセミナーを開催、独自ノウハウにより、展示場内でもっと集客のできるブースをデザインするなど成果を出す展示会支援手法で、全国の産業をサポートしています。
https://www.superpenguin.jp/
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展示会デザイナー/竹村尚久
代表者紹介ブースデザインを専門に行う空間デザイン会社「SUPER PENGUIN」代表。徹底した「来場者心理」を軸にした空間デザインの手法によりブースを構築。ブースデザインに加え、商品陳列手法、キャッチコピーの考案、会期中の立ち方・待ち方、DMの送り方に至るまでの展示会サポートにより手掛けた出展社ブースでは常に来場者の集客に成功している。これまでの経験を基にした展示会セミナーは現在、全国の自治体だけでなく、多くの展示会出展者説明会、展示会業界関係企業までにも行っている。著書「集客できる展示会ブースづくり」、発刊中。
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