AI(人工知能)を悪用した音声詐欺が世界で増加中
PR TIMES / 2023年5月17日 19時45分
成人の10人に1人が被害に遭遇“音声クローンが3秒で作成できる今”、日本の被害遭遇率は低いものの、今後への注意が必要
マカフィー株式会社(本社:東京都渋谷区)は本日、日本を含む世界7ヵ国(日本、米国、英国、ドイツ、フランス、インド、オーストラリア)を対象に実施したAI(人工知能)を悪用したオンライン音声詐欺の現状に関するレポート「The Artificial Imposter」を発表しました。
マカフィーが7ヵ国の18歳以上の成人7,054人を対象に調査を行ったところ、10%が自身がAI音声詐欺に遭遇、15%が知人が遭遇したと回答しました。なお、被害者の77%が実際に金銭被害にあったと回答しています。日本のオンライン音声詐欺の遭遇率は、世界7ヵ国で最も低く、自身が遭遇は3%、知人が遭遇は5%にとどまり、世界平均の約3分の1でした。
[画像1: https://prtimes.jp/i/33447/32/resize/d33447-32-afd08aaeae9392332ddc-0.png ]
AIを悪用した音声クローニングの詐欺
人の声(声紋)は、生体認証として個人を特定できるユニークさを有し、声を通じて信頼関係が確立されていることも多くあります。しかし、調査対象の世界の成人の過半数が週に1回以上(ソーシャルメディアやボイスメモなどを通じて)、さらに全体の10%は週に5回以上、自身の音声データをオンラインで共有しており、この声がコピー・悪用され、サイバー犯罪者の格好の材料になっています。日本の音声データのオンライン共有は、オンライン音声詐欺の遭遇率同様、世界7ヵ国で最も低く、週1回以上の共有が28%、週に5回以上は5%で、世界平均の半分ほどでした。
[画像2: https://prtimes.jp/i/33447/32/resize/d33447-32-d1e5be9682ea41c9b62f-1.png ]
AIツールの普及により、画像や動画、そして、友人や家族の声を悪用することがこれまで以上に容易になりました。マカフィーの調査によると、詐欺師はAI技術を使って声のクローンを作り、困窮を偽ったボイスメールを送ったり、被害者の連絡先に電話をかけていることが明らかになりました。また、回答者の70%(「識別できるかどうかわからない(35%)」と「識別できないと思う(35%)」の計)がクローン音声と本物の識別に自信がないと回答しており、音声クローニングによる詐欺が勢いを増す要因にもなっています。
マカフィー株式会社 日本・アジア地域チャネルマーケティング本部長の青木大知は「AIは私たちのビジネスで素晴らしい機会をもたらしたり、生活を便利にしたりしますが、悪用されるリスクもはらんでいます。日本は他国に比べ、音声データのオンライン共有率が低く、結果的にAIを悪用した音声詐欺の遭遇率も低い傾向にありますが、この現状はむしろ、今後、音声詐欺に遭遇する可能性が高いとも受け取ることができます。McAfee Labsの調査で、AIボイスクローニングツールを利用して、わずか3秒で85%*1の一致率を有する音声クローンを作成できることが分かりました。このようなAIを悪用した音声クローニング詐欺が横行しやすい現状を認識し、自分のアイデンティティの共有に慎重になるとともに、音声詐欺の遭遇に備えた準備が必要です」と述べています。
AIを悪用した音声クローニングの詐欺から身を守る方法
口頭での「パスワード(合言葉)」の確認:家族や信頼できる親しい友人との間でのみ通用する「パスワード(合言葉)」の共有。特に、高齢者や、家族、友人が電話や電子メールで助けを求めてくる際は相手に「パスワード(合言葉)」を求めることを習慣づけるようにしましょう。
発信者への疑念:知らない発信者からの電話やテキスト、電子メールだけでなく、見覚えのある番号からの発信でも、送金など詐欺に類する行為を求めてくる場合は、一呼吸置き、電話を切る、相手に直接電話をかけ直すか、情報を確認してから応答するなど心掛けましょう。
クリックやシェアは慎重に:ソーシャルメディアネットワークに参加している場合、自分のアイデンティティを共有するほど、ご自身のアイデンティティが悪意のある目的でクローン化される危険性が高まります。
個人情報保護サービスの管理:ソーシャルメディアネットワーク等で個人を特定できる情報にアクセスできない設定を行ったり、個人情報がダークウェブに流出した場合に通知を受ける設定を行うことができます。サイバー犯罪者が自分のクローンを作成できないように個人情報の管理に務めましょう。
国別の調査結果を含む全調査データ(英語)へのアクセスは、下記リンクよりお願いします。
https://www.mcafee.com/content/dam/consumer/en-us/resources/cybersecurity/artificial-intelligence/rp-beware-the-artificial-impostor-report.pdf
調査手法について
本調査は、市場調査会社MSIリサーチが2023年4月13日から4月19日まで、世界7ヵ国の18歳以上の成人7,054人を対象にオンラインアンケートで実施したものです。 国ごとの回答者数は次の通りです:米国(1,009 人)、 英国(1,009人)、ドイツ(1,007人)、フランス(1007人)、 インド(1,010人)、日本(1,004人)、オーストラリア(1,008人)。
マカフィーについて
マカフィー(Nasdaq:MCFE)は、消費者向けオンライン保護のグローバル・リーダーです。デバイスだけでなく人を保護することにも重点を置いているマカフィーの消費者向けソリューションは、常時オンラインの世界でのユーザーのニーズに適応し、適切なタイミングとセキュリティで家族や地域社会を保護する総合的で直感的なソリューションであり、ユーザーが安全な生活を送れるようにします。詳細情報については、https://www.mcafee.com/ja-jp/index.htmlをご覧ください。
注1:音声照合精度は、McAfeeのセキュリティ研究者によるベンチマークと評価に基づいています。
*McAfee、マカフィー、McAfeeのロゴは、米国およびその他の国における米国法人 McAfee, LLCまたはその関連会社の商標又は登録商標です。
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