デルタ航空子会社、米ペンシルベニア州のトレイナー製油所を買収
PR TIMES / 2012年5月1日 18時25分
燃油コストの節約を目的にエネルギー業界大手と提携
*本リリースは4月30日に米国アトランタで発表されたリリースの抄訳です。
【米国アトランタ、2012年4月30日】 - デルタ航空 (NYSE:DAL) の完全所有子会社、モンロー・エナジーLLC(Monroe Energy LLC)は本日、フィリップス66(NYSE: PSX-WI)から米国ペンシルベニア州南部トレイナーにある製油所を買収することで合意したと発表しました。また、取引の一環として、モンロー・エナジーはBP社(NYSE: BP)およびフィリップス66と、マーケティングおよび調達に関する戦略提携を結びます。
今回の買収内容には、ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港、ラガーディア空港など、米国北東部のデルタ航空の運航拠点へのジェット燃料の供給用配送ネットワークに繋がるパイプラインや輸送設備も含まれます。
製油所の買収にあたり、ペンシルベニア州から提供される3,000万米ドルの雇用創出およびインフラ整備助成金を差し引くと、モンロー・エナジーの投資金額は1億5,000万米ドルです。加えて、1億米ドルを投じて既存設備をジェット燃料の生産に適するよう改修します。同製油所での生産量と、ガソリン、ディーゼル、その他の石油精製品をジェット燃料に交換するという複数年契約をあわせると、デルタ航空の米国内で必要なジェット燃料の8割をまかなうことができます。
デルタ航空の最高経営責任者、リチャード・アンダーソン(Richard Anderson)は次のように述べています。「製油所の獲得は、最も高い経費である燃料費を管理するための画期的な方法です。ワイドボディの航空機1機の新規購入価格と同程度の投資で、年間3億米ドルの燃料費削減が見込めるほか、北東部でのジェット燃料の安定供給を確保できます。製油所の獲得は、お客様、株主、従業員のためにより強い航空会社を作るという当社の戦略に即したものです。」
モンロー・エナジーは、エネルギー業界大手企業と協業し、原油の供給を受けて、生産した非ジェット燃料をジェット燃料と交換します。BP社は3年契約に基づき製油所に原油を供給し、モンロー・エナジーが製油所で生産したガソリンとその他の石油精製品は、フィリップス66とBP社との複数年契約に基づき、米国各地でジェット燃料と交換されます。
ペンシルベニア州およびデラウェア郡は、トレイナー製油所が引き続き地域経済に貢献できるよう、必要な支援を提供することに合意しています。
デルタ航空社長、エド・バスティアン(Ed Bastian)は次のように述べています。「BP社やフィリップス66といったエネルギー業界大手と協業することにより、彼らが持つエネルギー供給および製品流通分野における経験とノウハウから学び、利益を享受できます。また、ペンシルベニア州およびコーベット(Corbett)州知事、ペンシルベニア州議会代表団の皆様、デラウェア郡と協力し合い、雇用創出と地域経済の活性化、燃料の安定供給を同時に達成できることは、大変喜ばしいことです。」
トレイナー製油所は、精油業界で25年の経験を有するジェフリー・ワーマン(Jeffrey Warmann)率いるベテラン経営陣により運営されます。ワーマンは前職のマーフィーオイル(Murphy Oil)USA社のルイジアナ州メラー(Meraux)精油所にて再建プロジェクトを実行し、精製量の30%増と収益性の向上を達成しています。モンロー・エナジーは2012年度上半期中に買収を完了させる見込みです。ジェット燃料の生産は第3四半期に開始する予定です。また、ジェット燃料生産増のための工場インフラの改修作業は第3四半期末までに完了予定です。これにより2012年度の燃料コストは、1億米ドル以上の削減を見込んでいます。
デルタ航空の最高財務責任者、ポール・ジェイコブソン(Paul Jacobson)は次のように述べています。「トレイナー製油所の買収により、デルタ航空の収益向上、マージンの拡大に寄与し、製油所の運営を開始して1年以内に全ての投資金額を回収できると見込んでいます。買収取引を速やかに終了させ、利益享受を早期に実現したいと思います。」
トレイナー製油所について
ペンシルベニア州フィラデルフィア市内から10マイル(約16キロ)南西に位置するトレイナーのデラウェア川に面しています。一日あたり18万5,000バレルの原油を精製する能力があり、主に軽油や低硫黄原油(low-sulfur crude oil)を生産しています。
デルタ航空について
デルタ航空は年間1億6,000万人以上の搭乗者数と広範なネットワークを持つ航空会社です。昨年はトラベルウィークリー誌の読者により「米国内ベストエアライン(domestic “Airline of the Year”)に、PCWorld誌の「最もテクノロジーの進んだ(Tech-Friendly)米国航空会社」に選出されたほか、ビジネストラベルニュース誌のエアラインサーベイでも賞を受賞しました。デルタ航空およびデルタ・コネクションの運航便とあわせて、世界62カ国、350近くの都市に向けてフライトを運航しています。世界で8万人以上の従業員を擁し、700機以上の主要機材を運航しています。 デルタ航空は、航空連合(アライアンス)「スカイチーム」の創立メンバーとして、大西洋路線においてエールフランス-KLM、アリタリア-イタリア航空とともに、共同事業を展開しています。アトランタ、シンシナティ、デトロイト、メンフィス、ミネアポリス/セントポール、ニューヨーク(JFK)、ソルトレイクシティ、パリ(シャルルドゴール)、アムステルダム、東京(成田)をハブ空港とし、提携航空会社と合わせて一日に1万3,000便以上のフライトを運航しています。 デルタ航空のサービスには、世界最大のマイレージプログラム「スカイマイル」、各賞を受賞しているビジネスクラス「ビジネスエリート」、世界中の空港に50箇所以上設置しているラウンジ「デルタ スカイクラブ」等があります。デルタ航空は2013年にかけて総額20億ドルを投じて空港施設やプロダクト、空港および機内での顧客サービス向上とテクノロジー導入を進めています。詳しくはホームページdelta.comをご覧ください。
*将来予想に関する記述およびリリースの全文は、デルタ航空ウェブサイト内プレスルームに掲載している英語版にてご確認いただけます。http://news.delta.com/
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