NEDOの2023年度「ディープテック・スタートアップ支援基金/国際共同研究開発」にインフォステラが採択
PR TIMES / 2024年8月14日 16時15分
将来衛星ミッションのための商用光通信地上セグメントサービスを英国企業と共同開発
周回衛星向けGround Segment as a Service(GSaaS)プロバイダーである株式会社インフォステラ(代表取締役:倉原直美、本社:東京都新宿区。以下、「インフォステラ」。)は、英国企業Archangel Lightworks(以下、Archangel Lightworks)との共同研究開発について、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO)が公募する2023年度「ディープテック・スタートアップ支援基金/国際共同研究開発」事業に採択されました。同時に、Archangel Lightworksは、英国イノベーション支援機関Innovate UKが公募する事業に採択されました。採択された研究テーマは「将来衛星ミッションのための商用光通信地上セグメントサービスの研究開発」です。インフォステラは、本研究開発を通じて、より高性能な地上局サービスを実現する、新たな光通信技術の開発・実用化を目指します。
衛星の多機能化や衛星観測画像の高精度化を背景に、衛星通信の高速化のニーズが高まっています。また、衛星打上げ機数の急激な増加を背景として周波数資源の枯渇に対する懸念も高まっています。このような状況から、将来の通信方式として光通信に対する期待が高まっており、衛星に光通信機器を搭載しての実証実験や光通信衛星サービスの開発、運用を行う企業も現れ始めています。一方、衛星搭載の光通信技術開発と地上側の光通信地上局の技術開発は異なるものであり、1社もしくは1組織で両方を実施しているところはほとんどありません。
この光通信地上セグメントサービスの研究開発が、今回公募事業に採択されました。
インフォステラは、StellarStationと呼ばれるGround Station as a Sservice (GSaaS)プラットフォームを開発、運用しています。現在はこのプラットフォームはRF地上局専用となっています。Archangel Lightworksは、TERRA-Mと呼ばれる光通信地上局(OGS)の研究開発を行っています。TERRA-M光通信地上局をStellarStationプラットフォームに搭載し、衛星事業者に対して提供可能な、世界初となる光通信地上局サービスを開発します。光通信地上局サービスの実現には、光通信地上局の開発を進めるとともに、光通信地上局の利用の鍵となる地上局スケジューリングやフェイルオーバー管理(悪天候などにより光通信が成立しなくなった場合に、待機システムを切り替え、通信が成立しないリスクを回避する)などの高度な運用機能を実装することが必要になります。インフォステラとArchangel Lightworks社は共同でこの研究開発に取り組み、世界初の光通信地上局サービスの商用化を目指します。
■Archangel Lightworks CEO Richard Johansonのコメント
Archangel Lightworksは、InfostellarのStellarStationプラットフォームとTERRA-M光地上局を使用して、GSaaS市場に光機能を提供するためにInfostellarと協力できることを嬉しく思います。宇宙と地上を結ぶ一貫性のある大容量リンクは、今日のデータインフラに欠けている重要な部分です。Infostellarと一緒にこの問題を解決することで、地球観測と通信の新しいユースケースの幅が広がります。
■インフォステラ 代表取締役 倉原直美のコメント
「将来衛星ミッションのための商用光通信地上セグメントサービスの研究開発」がNEDOの事業に採択されたことをとても嬉しく思います。
私たちは「We connect Earth and Space to empower the future」をミッションとし、「Be the most effective enabler of space business by providing the best access to satellite」をビジョンとして、衛星との最も効率的な通信手段を提供する会社であることを目指しています。
Archangel Lightworksと光通信地上局サービスを共同開発することにより、衛星通信の高速化へのニーズや周波数資源の枯渇という課題の解決に対応し、衛星運用者様のミッションの成功に貢献したいと考えています。
■Archangel Lightworksについて
Archangel Lightworksは、宇宙のネットワークと地上のネットワークをつなぐ展開可能な通信システムを構築しています。現在のデータインフラは、安全ではなく、不十分で、脆弱です。非地上と地上のネットワークをより良く接続することで、耐久性、容量、性能が提供されますが、宇宙と地上を結ぶ大容量で安全なリンクが必要なのです。Archangel Lightworksは、ワイヤレスレーザー通信技術を使用して、グローバルな接続性を可能にし、改善します。2017年に設立されたArchangel Lightworksは英国オックスフォードに本社を構え、英国と米国にオフィスを持っています。
詳しい情報は、https://www.archangel.works/ をご覧ください。
■TERRA-Mについて
Archangel LightworksのTERRA-Mは、自律型のマルチミッション機能を備えた小型の光学地上局(OGS)です。TERRA-Mは、必要な場所に配備可能で耐久性のある接続性をもたらし、経済的包摂から気候変動まで、地球の最も重大な問題の解決を支援する柔軟なデータインフラを提供します。TERRA-Mは、クラウドプロバイダー、ネットワークオペレーター、政府機関にとって、宇宙との間で安全かつ大量の接続性を即座に展開できる最も便利な方法です。
■インフォステラについて
インフォステラは、周回衛星向けGSaaS (Ground Segment as a Service)プロバイダーです。地上局ネットワークを仮想化するクラウドプラットフォームStellarStationを通じて、柔軟性と拡張性に優れた地上局ネットワークを提供しています。また、無線局免許取得や周波数調整業務など、衛星運用を行うにあたって必要となる地上セグメント側の業務サポートを行っています。地上セグメント構築の難易度を下げることで、衛星を活用した新しいビジネスに取り組む企業様のミッション開発とサービス改善を支援します。インフォステラは 2016年に日本の東京に本社を設立し、現在はイギリスとアメリカにも事務所を構えています。
詳しい情報は、https://www.infostellar.net/jp をご覧ください。
■StellarStationについて
StellarStationは柔軟性と拡張性に優れたクラウドベースの地上局プラットフォームです。衛星運用者は一度のセットアップで、世界中の地上局にアクセスできます。一方、地上局オーナーは、地上局非稼働時間を他の衛星運用者に貸出すことにより、収益につなげることができます。
詳しい情報は、https://www.stellarstation.com/ をご覧ください。
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