国立大学法人東京工業大学発ベンチャー認定企業aiwell株式会社がデンマークに現地法人を設立
PR TIMES / 2020年10月13日 12時15分
デンマーク国立バイオバンク所有の生体サンプルへのアクセスが可能に
国立大学法人東京工業大学発ベンチャー認定企業aiwell株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:馬渕 浩幸、以下「aiwell」)は、デンマーク現地法人「aiwell Nordic ApS」(以下、「aiwell Nordic ApS」)を設立しました。
[画像: https://prtimes.jp/i/34921/34/resize/d34921-34-880432-0.png ]
2018年1月に創業したaiwellは、国立大学法人東京工業大学(以下、東京工業大学) 生命理工学院 林宣宏研究室と次世代技術“AIプロテオミクス”に関する共同研究を2018年10月より開始し、2019年4月には東京工業大学 大岡山キャンパス内に「東京工業大学・aiwell AIプロテオミクス協働研究拠点」を開設。2019年12月には東京工業大学発ベンチャー認定企業となり、“AIプロテオミクス”に関する研究開発とその実用化、社会実装を推進しています。本研究開発では、生体内の遺伝子産物を網羅的に解析するプロテオミクスの基盤技術である二次元電気泳動法を用いて、画像化された血中タンパク質のデータをAIで解析することに成功し、様々な疾患や症状を起こす一歩手前の状態を発見できる技術として注目されています。
“AIプロテオミクス”の研究事業を遂行するために最も重要なことは、血中タンパク質の画像データの収集を行うことです。健康な状態から特定の疾患を発症するまでのタンパク質データをAIに繰り返し学習させることで、疾患や症状の予兆精度は高まり、AIが判断できることは増えていきます。
そしてこの経時的な血液データを世界で最も所有しているのがデンマークにある国立バイオバンク(「Danish National Biobank」以下、DNB)です。DNBには世界で最も古いがん関連の試料や診療情報、過去約40年の間に生まれた全ての新生児から採取された血液を含む、デンマーク国民約580万人から定期的に採取された2,500万以上の生体サンプルのデータが保管、管理されています。※1
今回aiwell Nordic ApSをデンマークに設立し、関係者と協働することで、aiwellはDNB所有の生体サンプルにアクセスをすることが可能になります。DNB所有の経時的な血液データを使用した、日本企業との研究及び現地企業や研究機関との研究を進めることで、”AIプロテオミクス”に関する研究事業の拡大を国内外で進めてまいります。
aiwell代表取締役 馬渕 浩幸は、「デンマーク現地法人の設立は、グローバルに研究事業を飛躍させるうえで、当社にとって大きな一歩です。本事業を成功させ、タンパク質を用いた疾患や症状の根本的な原因の究明、創薬の開発支援、さらには健康長寿社会の実現に貢献していきたく存じます」とコメントをしております。
また、デンマーク現地法人設立にあたり、協力支援をいただいたデンマーク外務省 インベスト・イン・デンマーク ライフサイエンス担当 シニアアドバイア―のラスムス・ビードホルム – エプセン博士は、「デンマークと日本は、科学技術・ライフサイエンス分野で長年にわたり多様な協力関係を築いてきています。今回のaiwellの北欧拠点設立はその一例ですが、両国の民間セクターや大学および研究機関が引き続き協働していくことは、両国の友好関係の更なる発展に寄与するものと期待しています。」とコメントを寄せております。
具体的な事業内容につきましては進捗があり次第、随時ご報告させていただきます。
※1 デンマーク大使館HPより引用
AIプロテオミクスとは
東京工業大学 生命理工学院 准教授 博士(理学)林 宣宏氏が発明した、生体の状態をプロファイルする次世代特許技術。二次元電気泳動技術の(大量の検体を扱うための)ハイスループット化と(微量な検体でも分析を可能とする)高感度化に成功。血中タンパク質の二次元電気泳動画像をAIが学習することにより、様々な病気や怪我になる一歩手前の状態を発見する画期的な研究として注目されています。敗血症においては、98.2%の精度で的確な判断を可能にしました。
<aiwell Nordic ApS(デンマーク法人)概要>
法人名 aiwell Nordic ApS
代表者 代表取締役 馬渕 浩幸
設立 2020年9月23日
所在地 Ole Maaløes Vej 3
DK-2200 København N
会社HP https://www.aiwelljapan.com/en/
<aiwel株式会社 概要>
東京工業大学発ベンチャー認定企業。2018年、”AIプロテオミクス”の実用化を進めるための共同研究を東京工業大学と開始。2019年4月には協働研究拠点を東京工業大学内に設立。
AIプロテオミクスの社会実装を進めることで、病気や怪我の自覚症状が出る前、そして重篤化をする前にAIの画像判断による診断支援や遠隔診療支援、創薬支援が可能になるサービスの実現を進めています。現在AIプロテオミクスの実用化、汎用化と社会実装を進めるため、各企業との共同研究を行っています。
会社名 aiwell株式会社(英文表記:aiwell Inc.)
代表者 代表取締役 馬渕 浩幸
設立 2018年1月23日
所在地 東京都千代田区二番町9−3 THE BASE 麹町
会社HP https://www.aiwelljapan.com
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