子どもがサッカーをするために「借入」を経験した世帯は38%に上昇。 認定NPO法人love.futbol Japanが日本の「貧困」と「サッカーの機会格差問題」に関する調査報告書を公開。
PR TIMES / 2024年6月6日 14時45分
経済的な貧困や社会格差によるスポーツの機会格差の解消に取組む認定NPO法人「love.futbol Japan」は、今春の活動で支援した40都道府県266世帯を対象にアンケート調査を実施しました。調査の結果、支援世帯のうち約60%が世帯年収200万円以下、38%の世帯が子どもがサッカーをするために「借入」をしたことがあるなど、経済面の課題が確認されました。本調査は毎年実施し今回で4回目になります。日本で経済・社会格差を理由に「サッカーをしたくてもできない子どもたち」を関する課題とニーズ、当事者の声をまとめています。
[画像1: https://prtimes.jp/i/106374/34/resize/d106374-34-b7aa17bef5633a8e1dfb-0.png ]
love.futbol Japanは、2021年より日本で、経済的な貧困等でサッカーをしたくても諦めている、続けることが困難な子どもたちを対象とする活動「子どもサッカー新学期応援」を、富樫敬真選手(サガン鳥栖)、小林悠選手、家長昭博選手(川崎フロンターレ)などサッカー選手22名とともに取り組んでいます。サッカーの奨励金5万円以上の給付、用具寄贈、子どもの力を引き出すサッカー選手とのエンパワメント交流を提供し、これまで4年間で1800万円以上の奨励金を給付し、42都道府県子どもたち1600人以上を支援しています。
この調査は、本分野の課題とニーズを見える化し日本スポーツ界と共有することで、子どもたちが直面している体験格差の問題改善に繋げていくことを目指しています。
[表: https://prtimes.jp/data/corp/106374/table/34_1_c7d3908216758980b1afb6ed55227ea2.jpg ]
<サマリー>
受益世帯のうち約60%が「世帯年収が200万円以下」。
38%の世帯が子どもがサッカーを始める・続けるために借入をしたことがると回答。2年連続で増加。
83%の世帯が過去1年間にコロナ禍や物価高を理由に子どものスポーツ費用を捻出するために「生活費を削った」、37%の世帯が「仕事を増やした」と回答。
32%の世帯の子どもが、これまでに家計を心配して家族にサッカーを辞めると話した経験があると回答
子どもが家庭の経済的な理由等でサッカーを諦める状況になった時、「相談をしたいが相手がいない」と回答した世帯と、「相談相手がいる」と回答した世帯は同数の48.5%となった。
81%の世帯が「子どものサッカーに対する支援活動は、食料や教育など生活インフラの支援と同じくらい必要」と回答した一方で、30%の世帯が子どものサッカーに対して支援を求めることに「抵抗がある」と回答。
仮に所属チームがひとり親、または困窮世帯向けの補助制度を開始する場合、約65%の世帯が「利用したい」と回答。一方、約9%の世帯は「利用しない」と回答。
75%の世帯が「中古用品でも寄贈を希望する」と回答。
35%の世帯は、これまでにスタジアムでプロの試合を「観戦したことがない」と回答。
100%の世帯が今後も今回のような支援を希望している。そのうち89%の世帯は、奨励金を希望している。
本事業を知った方法はNPO経由が約97%を占めた。一方、「部活動顧問・コーチ」、「市・県のサッカー協会」経由で知った世帯は2年連続で0だった。広報面の協力体制に改善の余地が見られる。
▷アンケート調査報告書の閲覧・ダウンロードはこちら
https://www.lovefutbol-japan.org/posts/54008743
また、今回の調査では、下記内容についても確認しています。
・1年間サッカーを続けるために必要な費用
・1年間の合宿および県外への遠征(日帰り)の回数
・所属チームがひとり親、または困窮世帯向けの補助制度を開始する場合に希望する内容、および希望しない場合の理由
・子どもがサッカーを通じて成長した社会的能力
・子どもがサッカーを通じて成長したことや変化のエピソード集
[画像2: https://prtimes.jp/i/106374/34/resize/d106374-34-64d268de782df561375f-1.jpg ]
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<参画選手一覧>
・富樫敬真 選手(サガン鳥栖)
・森谷賢太郎 選手(サガン鳥栖)
・小林悠 選手(川崎フロンターレ)
・家長昭博 選手(川崎フロンターレ)
・齋藤学 選手(アスルクラロ沼津)
・新井直人 選手(サンフレッチェ広島)
・三丸拡 選手(柏レイソル)
・ポープウィリアム 選手(横浜F・マリノス)
・茂木力也 選手(大宮アルディージャ)
・山本摩也 選手(INAC神戸)
・野口竜彦 選手(ヴィアンティン三重)
・ハンホガン 選手(水原三星ブルーウイングス)
・朴一圭 選手(サガン鳥栖)
・下澤悠太 選手(FC大阪)
・岡庭愁人 選手(ジェフユナイテッド市原・千葉)
・宮澤ひなた 選手(マンチェスターユナイテッドWFC)
・山根視来 選手(LAギャラクシー)
・山田大記選手(ジュビロ磐田)
・新井章太 選手(ヴィッセル神戸)
・平尾知佳 選手(アルビレックス新潟レディース)
<団体概要>
love.fútbol Japanは、日本とアジアで、経済的な貧困や社会格差によって安全にサッカーをしたくてもできない子どもたちの「環境」を変える活動に取り組むNPO法人です。地域課題の解消と子どもたちが誰でも遊べる居場所を共創する「コミュニティ型のスポーツグラウンドづくり」や、日本で「子どもサッカー新学期応援事業」、サッカー選手たちが年俸の1%を寄付して子どもたちを支援するプラットフォーム「1% FOOTBALL CLUB」の運営をおこなっています。
団体名:認定NPO法人 love.futbol Japan
設立:2018年1月12日
代表理事:加藤遼也
公式HP :https://www.lovefutbol-japan.org/
1% FOOTBALL CLUB :https://onepercentfc.com/
【問い合わせ先】
love.futbol Japan 広報部
MAIL: team@lovefutbol-japan.org
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