コンゴ民主共和国:北キブ州の紛争で援助スタッフが退避

PR TIMES / 2012年9月28日 13時32分



コンゴ民主共和国東部の紛争は、北キブ州で活動中の国境なき医師団(MSF)のコンゴ人スタッフが身の危険を感じるほど深刻化している。同州ピンガの町で活動しているMSFのコンゴ人医療・援助スタッフの多くが、武装集団間の抗争激化で退避した。町の人口の3分の2にあたる人びとが避難しており、政府の保健省職員も含まれている。

避難者の多くは周辺の森林に隠れている。住宅は略奪に遭い、辺りは恐怖感で満ちている。重症マラリアの治療や難産の分娩介助などの医療を受けられず、人命に関わる事態になる可能性がある。

MSFは北キブ州のルチュル、マシシ、ムウェソ、キチャンガ、ワリカレ、ムグンガ第1避難民キャンプ、カニャルチニャ、ピンガの病院や医療施設で無償の医療を提供。また、コレラ治療センター、移動診療、緊急対応活動も数多く運営している。

MSFの活動統括責任者であるヤン=ペーター・ステレマは次のように話している。
「MSFのコンゴ人スタッフが数千人の地元住民と一緒に避難しなければならない現状に、不安をかき立てられます。ピンガを離れた人びとの安否もとても心配です。恐怖が広がり、誰もが事態がさらに悪化すると感じていることがはっきりとわかります。医療援助を行う上でも困難なことが増えています」

ピンガ周辺で戦闘が続き、MSFの多くのコンゴ人スタッフが退避したという前例のない事態は、無償の緊急医療を提供するMSFの能力にも影響を及ぼしている。危険度が高いため、援助チームがピンガの診療所にたどり着けず、かろうじて医療物資の搬出だけを行った。

町中では、MSFの外国人スタッフと退去せずに残ったコンゴ人スタッフが、地元病院の機能を引き継ぎ、産科の急患や銃創患者などの重体患者を中心に対応している。飛行機の使用が可能な場所では、重体患者が空路で、州都ゴマに搬送されている。

紛争の激化で、州内の多くの場所に暴力が広がった。同地域は以前から情勢が不安定だったが、大規模な集団避難が起き、人道援助ニーズが増大した。無数の武装集団、慌ただしく繰り返される避難、インフラの不在などが原因で、緊急医療の提供はこの上なく困難だ。しかし、MSFは、毎月数千人に無償で対応している北キブ州内の援助プログラムを維持・継続する。

※写真:ピンガの診療所で戦闘に巻き込まれた負傷者を治療するMSFスタッフ(2012年9月)

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