【申込受付中(2024年11月5日)プラネタリーヘルス専門家会合】
PR TIMES / 2024年11月3日 14時15分
未来の医療を築く:GGHHとともに考える持続可能で強靭なヘルスシステムのビジョン
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/7152/35/7152-35-b9dc6c5b5e3d5a83b0717bb1e7c99583-650x487.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
特定非営利活動法人日本医療政策機構(HGPI)(事務局:東京都千代田区、代表理事:黒川清)プラネタリーヘルスプロジェクトは、昨年、グローバル・グリーン・アンド・ヘルシー・ホスピタルズ(GGHH)ネットワークの正式メンバーとなりました。GGHHは、80カ国以上から1750以上のメンバーを有する国際的な組織で、より健康で持続可能な未来を実現するために、医療分野の変革を目指しています。GGHHは、病院、医療施設、および保健医療システムの環境への影響を減らし、公衆衛生と環境の健康を促進することを推奨しています。また、「リーダーシップ」「化学物質」「廃棄物」「エネルギー」「水」「交通」「食品」「医薬品」「建築物」「調達」という10の相互に関連する目標を通じて、メンバーの持続可能性への取り組みをサポートし、革新的なツールやリソースを提供しています。
今年、国連環境計画(UNEP)が公表した「新たな地平を切り開く:プラネタリーヘルスと人類の幸福に関するグローバルな未来予測レポート」では、環境と健康の相互依存性が強調される中で、世界各国が協力して取り組むことの重要性を訴えています。特に、国際的な協力を通じて持続可能な未来を築くための緊急行動を促しています。また、環境問題がもたらすリスクだけでなく、グリーンエコノミーや技術革新を通じた新しい機会にも言及しています。この視点は、変革の必要性を強調しつつ、将来に向けた希望も伝えています。
このような議論は、例えば、ベトナムで開催される第6回アジア太平洋グリーンヘルスケアシステム会議、アゼルバイジャンで開催予定の気候変動枠組条約第29回締約国会議(COP29)における健康と気候変動の議論、そして韓国で予定されているプラスチック条約に関する国際交渉などにおいても具体的な気候変動、環境汚染、そして生物多様性の喪失などの健康影響に対するヘルスセクターの役割について検討が深まると考えられます。
日本政府は持続可能な開発目標(SDGs)実施指針や環境省が主導する第6次環境基本計画に「プラネタリーヘルス」を政策フレームワークとして統合を試み、また、厚生労働省は「気候変動と健康に関する革新的行動のためのアライアンス(ATACH)」に参加し、経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)においても、その推進について言及がなされています。また、二国間協力を進める国際協力機構(JICA)においても、プラネタリーヘルスおよび気候変動と健康をJICAグローバル・アジェンダと呼ばれる各種課題を推進するうえでの横断的な課題として位置付けています。さらに、海洋環境を含むプラスチック汚染についても「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」を提唱し、2050年までに追加的な海洋プラスチック汚染をゼロにすることを目指しています。
本専門家会合は、国際的な知見を共有するとともに、日本の保健医療システムの環境負荷削減や国際社会と連携し得る領域について、最前線で活躍する国内外の専門家とともに議論します。
【開催概要】
- 日時:2024年11月5日(火)15:00-16:50
- 会場:Global Business Hub Tokyo(〒100-0004 東京都千代田区大手町1-9-2 大手町フィナンシャルシティ グランキューブ3階)
- 言語:日本語・英語(同時通訳有り)
- 参加費:無料
- 主催:日本医療政策機構
- 共催:グローバル・グリーン・アンド・ヘルシー・ホスピタルズ(GGHH)
- 後援:日本ゼロカーボン・ウェルフェア協議会、みどりのドクターズ
- お申込みはこちら https://hgpi.form.kintoneapp.com/public/ph-241105
【プログラム】(敬称略・順不同)
- 15:00-15:10 開会の挨拶
Nick Thorp(GGHH ネットワークディレクター)
- 15:10-15:50 基調講演
Ming-Nan Lin(大林慈済病院 副院長)
古城 資久(日本ゼロカーボン・ウェルフェア協議会 代表理事/伯鳳会グループ 理事長)
- 16:00-16:45 パネルディスカッション
Ming-Nan Lin(大林慈済病院 副院長)
古城 資久(日本ゼロカーボン・ウェルフェア協議会 代表理事/伯鳳会グループ 理事長)
Mara Medrano(HCWH東南アジア リージョナルエンゲージメントマネージャー)
木戸口 結子(アストラゼネカ株式会社 執行役員 コーポレートアフェアーズ本部長)
- 16:45-16:50 閉会の挨拶
■日本医療政策機構とは: https://hgpi.org/
日本医療政策機構(HGPI)は、2004年に設立された非営利、独立、超党派の民間の医療政策シンクタンクです。市民主体の医療政策を実現すべく、中立的なシンクタンクとして、幅広いステークホルダーを結集し、社会に政策の選択肢を提供してまいります。特定の政党、団体の立場にとらわれず、独立性を堅持し、フェアで健やかな社会を実現するために、将来を見据えた幅広い観点から、新しいアイデアや価値観を提供します。日本国内はもとより、世界に向けても有効な医療政策の選択肢を提示し、地球規模の健康・医療課題を解決すべく、これからも皆様とともに活動してまいります。
■ヘルスケア・ウィザウト・ハーム(HCWH): https://noharm.org/
ヘルスケア・ウィザウト・ハーム(HCWH: Health Care Without Harm)は、環境に配慮した持続可能な医療活動を推進する国際的な非営利団体です。1990年代に設立され、アメリカ環境保護庁(EPA: United States Environmental Protection Agency)が医療廃棄物焼却をダイオキシンの発生源と特定したことが契機となりました。主な目的は、生態学的に持続可能で健康に配慮した医療活動の促進、医療部門の環境フットプリントの削減、公衆衛生と環境衛生の推進です。HCWHは政策提言や世界保健機関(WHO: World Health Organization)とのガイドライン作成、地域別活動を通じて、医療部門の変革を目指し、健康で持続可能な未来の実現を図っています。
■グローバル・グリーン・アンド・ヘルシー・ホスピタルズ(GGHH): https://greenhospitals.org/
グローバル・グリーン・アンド・ヘルシー・ホスピタルズ(GGHH: Global Green and Healthy Hospitals)は、ヘルスケア・ウィザウト・ハーム(HCWH: Health Care Without Harm)による取り組みの一つで、病院、医療施設、保健医療システム、および関連組織からなる国際ネットワークであり、環境への負荷を減らし、公衆衛生と環境の健康・環境衛生を促進することに取り組んでいます。GGHHのメンバーは、保健医療に関連する業界の活動が環境に与える負荷である環境フットプリントを削減し、公衆衛生と環境衛生の向上に貢献するという目標を共有しています。そして、この目標を達成するための全体像や枠組みとロードマップはGGHHアジェンダとして提供され、病院や保健医療システムがそれぞれ取り組むべき、相互に関連した10の目標にまとめられています。また、メンバーが10の目標に関連した持続可能性の取り組みやプロジェクトを成功させる努力を支援するために、独自の革新的なツールやリソースへのアクセスを提供しています。
■日本ゼロカーボン・ウェルフェア協議会: https://zero-carbon-welfare.or.jp/
気候変動は、今世紀最大の課題の1つとされ、生活環境だけでなく、健康にも深刻な影響を及ぼしています。大気汚染はぜんそくや肺がんを引き起こし、猛暑による熱中症患者の増加や、気候変動による自然災害は直接的に人命にかかわります。医療業界はその影響を直接的に受けていながら、業界自体も大きな炭素足跡を残している現状に直面しています。この二重の課題に対処するため、「ゼロカーボン・ウェルフェア協議会」は設立されました。この新たな組織を通じて、医療・介護業界が気候変動対策においてリーダーシップを発揮し、持続可能な医療サービスの提供を行うことを目指します。
■一般社団法人みどりのドクターズとは: https://greenpractice-jp.studio.site/
Green Practiceコンセプトに基づく地球環境に配慮した医療を提唱する医師メンバーを中心とした一般社団法人。医療関係者が環境への配慮を通じて健康向上を追求し、持続可能な未来を築く支援を行っています。VISIONは、環境に優しい診療により健康向上や健康リスク減少、医療の環境負荷とコスト軽減を目指し、Primary careの強化や創造的な環境提供、協力的なコミュニティの形成を重視して持続可能なヘルスケアを実現に取り組んでいます。
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