パナソニックグループの超小型人工衛星「CURTIS」へインフォステラがKHI、Azercosmos、その他海外パートナーの地上局を提供
PR TIMES / 2024年9月5日 10時45分
StellarStationにより「CURTIS」の宇宙空間における迅速な技術実証を支援
周回衛星向けGround Segment as a Service(GSaaS)プロバイダーである株式会社インフォステラ(代表取締役:倉原直美、本社:東京都新宿区。以下、「インフォステラ」。)は、パナソニックグループの運用する超小型人工衛星「CURTIS」に対してStellarStationを通じて複数の地上局の提供を行なうことをお知らせします。インフォステラが「CURTIS」に提供する地上局は、川崎重工業(KHI)所属の岐阜局、Azercosmos所属のアゼルバイジャンの地上局、その他海外パートナー所属の南アフリカとバーレーンの地上局になります。
StellarStationを経由することによって、事業者の異なる4つの地上局セットアップを数ヶ月のうちに完了し、迅速な技術実証の実施が可能となりました。
「CURTIS」は2024年4月に国際宇宙ステーション(ISS)より放出された衛星で、今回の技術実証の内容は主に以下の3点です(パナソニックグループ2024年4月12日プレスリリースより引用)。
(1)組み立て容易な衛星として設計した、超小型人工衛星そのものの動作実証を行います。
(2)パナソニックグループにて取り扱う製品群の宇宙空間での技術実証を行います。なお、今回実証する部品群に関しては、地上で利用されている部品やモジュールを利用し、宇宙用途として転用できる可能性を検証します。
(3)モバイル端末や小型軽量化が求められる製品群で培った高密度回路設計技術・実装技術を用いて人工衛星の基本のバス部を小型化し、ミッション部の容積を拡大した技術、及び放熱性に優れたグラファイト材料技術などにより構成されたサーマルマネジメントユニットを用いた回路形成技術の実証を行います。
このような技術実証では地上局の利用は1局程度であることが一般的です。それは、地上局のセットアップには複雑な作業と時間が必要で、複数事業者の地上局を技術実証で利用することは効率的ではないからです。
一方、所有者や場所が異なる複数の地上局をネットワーク化しているStellarStationを利用することにより、短期間で複数の地上局をセットアップすることが可能となりました。また、複数の地上局の採用によって、衛星運用で一般的なS帯での衛星との通信機会を増やすとともに、それぞれの地上局に対して観測データを分割して送ることで、大きな観測データをダウンロードすることが可能となり、迅速に効果的な技術実証の実施を実現するに至りました。
また、インフォステラはStellarStationによる地上局の提供と併せて、ITU国際周波数調整、及び、衛星と海外局を含む地上局の無線局免許取得の支援も行ってまいりました。総務省近畿総合通信局から、2024年7月22日付で無線局免許が交付されることとなり、インフォステラがGSaaS(Ground Segment as a Service)プロバイダーとして、包括的なご支援をさせていただくことができました。
引き続き、インフォステラはStellarStationを通じた地上局ネットワークの提供によって、「CURTIS」の運用支援に一丸となって取り組んで参ります。
■インフォステラ 代表取締役 倉原直美のコメント
パナソニックグループの超小型人工衛星「CURTIS」に対して、StellarStationによる複数の地上局の提供、また、無線局免許の交付をご支援できたことをとても嬉しく思います。
私たちは「We connect Earth and Space to empower the future」をミッションとし、「Be the most effective enabler of space business by providing the best access to satellite」をビジョンとし、地上セグメントに関わるサービスを包括的に提供することで、衛星運用者様のミッションの成功に貢献したいと考えています。
パナソニックグループの実証によって得られる技術データの活用を通じて、今後の宇宙産業の発展に繋がることを期待します。
■インフォステラについて
インフォステラは、周回衛星向けGSaaS (Ground Segment as a Service)プロバイダーです。地上局ネットワークを仮想化するクラウドプラットフォームStellarStationを通じて、柔軟性と拡張性に優れた地上局ネットワークを提供しています。また、無線局免許取得や周波数調整業務など、衛星運用を行うにあたって必要となる地上セグメント側の業務サポートを行っています。地上セグメント構築の難易度を下げることで、衛星を活用した新しいビジネスに取り組む企業様のミッション開発とサービス改善を支援します。インフォステラは 2016年に日本の東京に本社を設立し、現在はイギリスとアメリカにも事務所を構えています。
詳しい情報は、https://www.infostellar.net/jp をご覧ください。
■StellarStationについて
StellarStationは柔軟性と拡張性に優れたクラウドベースの地上局プラットフォームです。衛星運用者は一度のセットアップで、世界中の地上局にアクセスできます。一方、地上局オーナーは、地上局非稼働時間を他の衛星運用者に貸出すことにより、収益につなげることができます。
詳しい情報は、https://www.stellarstation.com/ をご覧ください。
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