危機の時代に向き合い、安全圏から飛び出すアート ― クロスフロンティア選抜展Vol.1「Foundation」2020年11月6日(金)より、ワコールスタディホール京都にて開催!
PR TIMES / 2020年10月1日 13時15分
京都芸術大学 美術工芸学科から100名近い応募者より選抜された新進気鋭の10名の作家の卵たちが、既存のジャンルや技法、それぞれの知識や経験、技術の殻を割り、激動する時代の現実に向かい合う表現に挑戦。
本件のポイント
・ワコールスタディホール京都にて開催される、学生10名による選抜展。監修は、現代美術家のミヤケマイ。
・確立されたジャンルや技法、専門性の垣根を超えて、危機の時代を乗り越えるための新しい表現を創造する展覧会。
・「クロスフロンティア選抜展」は毎年開催を予定しており、今回は記念すべき第一回目。テーマは「Foundation」。
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// 概要
京都芸術大学(京都市左京区/学長 尾池和夫)美術工芸学科では、2020年11月6日(金)より、学生たちによる選抜展「クロスフロンティア選抜展 Vol.1」をワコールスタディホール京都にて開催します。
「クロスフロンティア」とは、さまざまなジャンルや専門性を超えた場所に現れる未知の領域のこと。確立されたジャンルや技法は洗練されてはいますが、本来、作家が持つ個性を型にはめ、時代とそぐわなくなる危険性も孕んでいます。ジャンルは作家を守りますが、ときに自分の声を上書きすることになり、新天地へ飛び出す勇気を失わせてしまうことにもなりかねません。
この激動の時代に唯一生き残る道は、現実に向き合い変わり続けることです。そのためにジャンルの壁を破った空白地帯や交流地帯という、未知で危険な場所に飛び込み挑戦するマインドを養います。彼らの挑戦によって、新たな表現や生き延びる創造性、アートの新しい在り方が生まれることを期待した展覧会です。
その意欲的で危険を孕んだ試みに臨むのは、応募から選ばれた、前を向いて歩いて行こうとしている10名の作家の卵たちです。
監修・キュレーターのミヤケマイは、小説、絵画、立体作品、メディアアート、インスタレーションなど、自分の心の赴くまま天衣無縫に表現し、変幻自在にメディアムを選び組み合わせるアーティストとして、さまざまなジャンルの表現をクロスさせ新しい表現を生み挑戦し続けています。本展では、ミヤケ同様に自分の声を信じて最初の一歩を踏み出す勇気と技術を持った作家が選ばれています。作家たちは、ミヤケに加え、作家同士による交流、教員との意見交換をしながら、ジャンルを乗り越え、新たな素材や技法を使った作品に挑戦します。
クロスフロンティア選抜展 vol.1「Foundation」
会期:2020年11月6日(金)~12月18日(金)
休館:土曜・日曜・祝日
会場・協力:ワコールスタディホール京都
主催:京都芸術大学
展覧会監修:ミヤケマイ
審査員:ミヤケマイ(アーティスト、アートディレクター)、竹内万里子(批評家、キュレーター)、椿昇(アーティスト)(以上、美術工芸学科教員)、ワコールスタディホール京都
展示参加者:ZHONGYUAN GUAN、藤本純輝、長田綾美、御村紗也、戸田樹、山神美琴、鈴木日奈惠、江藤菜津美、伊藤史江奈 石田野乃花
運営スタッフ:宮崎サナ、松山美優、佐藤華夏、長谷桃伽、大橋真日菜
ワコールスタディホール京都
ワコールが京都駅八条口近くに2016年に開設した「美」を学ぶスペース。ギャラリーの他、スクール、ライブラリー・コワーキングスペースを併設しています。学びを通じ美しいかたち・生き方・関係を未来に向けて紡いでいく場所として、ワコールが培ってきたノウハウやネットワークを元にした企画を行っています。
// 展覧会を監修するミヤケマイ(美術工芸学科 教授)よりコメント
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初年度のコンセプトは「Foundation」です。基礎、根幹となる本質、そして同時に自らを覆う、構築するという意味を持ち、服飾においては基礎衣類である下着を指し、化粧品においては粗を隠すための下地を指します。また芸術においては絵画の下地や建築のコンクリート基礎を指し、イメージや構造物をその上に実装するために欠かせない部分です。
作家たちの挑戦をサポートする基礎を整えるため、審査員に本学教員であり評論家の竹内万里子、 アーティストの椿昇を迎え、ワコールスタディホール京都の全面的な協力を得ています。
アーティストは、危機の時代に敏感に察知し、それを予知したり、反映したり作品を制作してきました。人類史な危機を生きる若い作家たちが、どのように時代を読み取り、新たな挑戦をして、自分たちの「生」を表現するのか。それは新しいアートの可能性を拓くだけではなく、見えない現実を浮き彫りにし、未来を生きるための道しるべにもなるでしょう。
「クロスフロンティア選抜展」という巣から、雛鳥たちがチャンスをものにして巣立っていくことを楽しみにしています。11月6日から約一ヶ月間展示される、彼ら彼女たちの成果を見に、ぜひワコールスタディホール京都の展示会をご高覧ください。
京都芸術大学(旧名称 京都造形芸術大学)広報課
担当:作山、市川
TEL:075-791-9112
Mail:kouhou@office.kyoto-art.ac.jp
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撮影:顧剣亨
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