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引っ越しシーズン到来! “働くママ”の理想の住まい選びを調査 専門家・牛窪 恵氏に学ぶ、住まいを取り巻く環境の重要性 キーワードは…、“職住近接”“コミュニティ”“周辺施設”“共有設備”

PR TIMES / 2013年2月4日 13時56分

2012年度も年度末に差し掛かり、新年度には新しい生活を迎えるという人も少なくはないでしょう。新生活を迎えるに当たり、これから迎える2月末~4月は、引っ越しの増える時期でもあります。今回、トレンド総研(東京都渋谷区)では、この引っ越しの季節に合わせて、“働くママ”にフォーカスし、「理想の住まい選び」について調べました。
はじめに、世代・トレンド評論家で、マーケティングライターの牛窪 恵氏に、「“働くママ”の住まい選び」におけるポイントや注意すべき点について取材を行いました。また、牛窪氏にアドバイスいただいた住まい選びのポイントに対して、“働くママ”がどれだけ意識できているのかを探るために、“働くママ” 500名を対象にアンケート調査を実施しました。




■ レポート内容

1.専門家・牛窪 恵氏に聞く、“働くママ”の住まい選びのポイント
2.“働くママ”500名にアンケート調査、その住まい選びの実態とは!?


■本レポートの背景

2013年2月、東京証券取引所グループは、東証1部に上場する企業の内、女性が活躍する企業を選出し、投資家に向けて「なでしこ銘柄」を発表する予定です。こうした動きに代表されるように、現在、女性の社会進出を後押しするべく様々な取り組みが行われ始めています。先進諸国との比較で、日本では、女性の社会進出の遅れを指摘する声も大きいですが、今後、働く女性は着実に増えていくでしょう。それに併せて、働く女性、働くママといったターゲットはより注目を集めていくと考えられます。こうした時代背景を受け、本レポートでは、「住まい選び」というテーマにおいて、“働くママ”がどういった点に注意すべきなのかを調べました。


■Summary

本レポートでは、「マーケティングライター・牛窪 恵氏へのインタビュー」と“働くママ”500名への調査から、「“働くママ”にとっての住まい選び」のポイントを明らかにしています。

<牛窪 恵氏へのインタビューの要点>
“働くママ”にとって、以下の4ポイントが住まい選びにおけるキーワードとなることが分かりました。
(1)職住近接:職場やターミナル駅、空港などに、住まいが近いことが重要
(2)コミュニティ:近所付き合いや、“パパ友”、“ママ友”など、コミュニティを作りやすい環境が重要
(3)周辺施設:オススメは、24時間営業、深夜営業のスーパーマーケット、保育所・幼稚園、公園、医療施設など
(4)共有設備:ごみステーションや宅配ボックスなど意外に便利な設備にも注目

<主な調査結果>
(1)牛窪 恵氏が提示した4つのポイント、「職住近接」、「コミュニティ」、「周辺施設」、「共有設備」の重要性が明らかに。
(2)「長い間住める住まい」という視点の重要性が明らかに。 ⇒ その重要性に対する支持率は96%にのぼりました。


1. 専門家・牛窪 恵氏に聞く、“働くママ”の住まい選びのポイント

“働くママ”というターゲットに注目した際、住まい選びにおけるポイントはどういった点に焦点を当てるべきなのでしょうか。今回、トレンド総研では、「女性が前向きに時代を変えていける世の中」の実現に向けて活動を行っている、世代・トレンド評論家で、マーケティングライターの牛窪 恵氏に取材を実施。“働くママ”が住まい選びをする際にどういった点が重要になるのか、また、そのポイントはどういった点にあるのか、アドバイスをいただきました。
本取材では、「住まいを取り巻く環境」の重要性や、“働くママ”の住まい選びにおけるポイントとして、「職住近接」、「コミュニティ」、「周辺施設」、「共有設備」という4つのキーワードが明らかになったので、その様子を以下に記します。


Q. “働くママ”が住まい選びをする際に、どういった点に注意すべきだと思われますか?


◆ “働くママ”の住まい選び、見逃されがちな「住まいを取り巻く環境」に注目!

住まい選びの際には、間取りや設備の仕様といった住居内の充実度だけではなく、「住まいを取り巻く環境」についてもしっかり考えることが重要です。
例えば、立地。仕事も、育児もおろそかにしないようにするためにも、“働くママ”には、時間を有効に使うという視点が大切です。職場と住まいが近接することを「職住近接」と言いますが、これは“働くママ”にとっては非常に重要なポイントになります。仕事をしながらも、上手に子育ての時間を確保しなければならないのが、“働くママ”。職場に近いほど通勤にかかる時間を削減することができ、子育てのための時間に向けることができます。また、たとえ仕事中でも、急に子供の元に駆けつけなければならないという経験があるママは多いようですが、そうした際も「職住近接」の有難みは身に染みると思います。さらに、出張することもあることを考えると、職場と同様に、主要駅や空港などのターミナルポイントにアクセスしやすいという点も、意識した方が良いと思います。
また、ご近所付き合いなどのコミュニティに関する問題や、住居周辺の施設・設備環境の充実度などは、どんな住居なのかということ以上に、住まいの満足度を決める要因となり得ます。
仕事をしながら子育てをするというのは、本当に大変なことです。時には、自分だけではどうにもならないということもあります。そんな時に、アドバイスをくれたり、そっと手を差し伸べてくれたりするママ友、パパ友がいれば、どんなに心強いでしょうか。また、近くに保育所や幼稚園があるということはもちろん1つのポイントですし、いざという時に医療施設が近くにあるという安心感は、お子さんを育てる上でとても重要なことです。公園などの緑が多いことも、子供の発育面への好影響だけにとどまらず、コミュニティ形成という面でも役立ちます。
こうした「住まいを取り巻く環境」についてもしっかり検討することが、“働くママ”の住まい選びにおけるポイントになります。


Q. 「住まいを取り巻く環境」を考える際、「住まい選びにおけるおいポイント」をお教えいただけますでしょうか?


◆ ご近所付き合い、ママ友、パパ友、・・・ 「コミュニティ」の重要性とは!?

「住まいを取り巻く環境」において重要な点としては、まず、ご近所関係やママ友、パパ友とのつながりといった、「コミュニティ」があげられます。
“働くママ”に限らず、人が暮らしていく上で、ご近所付き合いや助け合いというのは欠かせません。また、子供がいる家庭においては、子供の泣き声やはしゃぎ声、足音といった周辺の家庭への影響もつきもの。こうした迷惑に対しても寛容に対応してくれる、ご近所との関係を形成することも重要です。実は、こうしたトラブルでご近所と気まずくなり家を移らざるを得なくなるという家庭も、少なくありません。
また、“働くママ”にとっては、情報交換という意味でも、コミュニティは非常に重要になります。仕事をしていると、子育てに関する情報を調べたり、試してみたりする時間には、どうしても限界があります。そうした中で、最も信頼できる情報は、「同じような立場にいるママ友からの情報」だと話すお母さんが多いもの。特に、実際に仕事をしているお母さんに話を聞くと、「子供の習いごと」と「近くの信頼できる病院」に関する情報は、非常に重宝するという声を聞きます。
そこで、住まい選びの際には、コミュニティ関係を作りやすい環境のある住居を選ぶというのが、1つのポイントと言えます。
例えば、コミュニティ形成をしやすい周辺施設が近くにあるか、調べてみてはいかがでしょうか。ママにとっては、子供という接点でつながれるというのは1つの強みです。近くに公園があれば、そこで“ママ友”、“パパ友”とつながる機会が作れます。近所に保育所や幼稚園があれば、そこに子供を通わせることで、自然と交友関係が広がるでしょう。
周辺施設以外にも、最近は、子育てサークルなどのコミュニティ活動を支援する集合住宅もありますし、フリーマーケットなどのイベントを定期的に開催しているところもあります。住まい選びの際に、こうしたところまで調べてみるのも良いでしょう。
また、長い間住める住まいを選ぶというのも、コミュニティ形成にとって重要です。コミュニティ形成には、やはり一定の期間を要するもの。新たな地、新たな環境で、引っ越してすぐにコミュニティを新しく構築するというのは、なかなか大変なことです。しっかりとした信頼関係を構築するためにも、住まい選びの際は、ある程度長く住めるところかどうか判断するという視点も重要になります。


◆ コンビニ、深夜営業のスーパー、保育所、幼稚園、・・・ 近所にあれば便利な「周辺施設」

その他の「住まいを取り巻く環境」として、前段で少し触れた「周辺施設」については、コミュニティ形成以外の観点からも、その重要性を容易に想像できるのではないでしょうか。
“働くママ”にとっては、仕事で帰りが遅くなってしまうというのは、よくある悩みです。コンビニエンスストア、あるいは、24時間営業、深夜営業のスーパーマーケットが近所にあれば、助かるはず。前述の保育所や幼稚園、公園、医療施設といった施設も、“働くママ”にとって、重要な施設です。住まい選びの際は、その近所にこうした施設があるか確認することも重要です。


◆ 「共有設備」の充実で、ママも楽々! オススメは・・・、「ごみステーション」と「宅配ボックス」

マンションや集合住宅などに住む場合は、「共有設備」も、“働くママ”を助けてくれます。
例えば、ごみ捨てについて。家庭ごみの収集については、各自治体において様々なルールが定められています。決まった曜日の一定の時刻までに、既定のごみ捨て場に定められた形でごみを捨てなければなりません。仕事をしていると、これが難しかったり、負担だったりすることが少なくありません。しかし、マンションや集合住宅の中には、いつでもごみ捨てが可能な「ごみステーション」を敷地内に備えてあるところもあります。こうした設備は、“働くママ”にとって、非常に嬉しいものです。また、“働くママ”の家庭では、ごみ捨てはお父さんの仕事という家庭も多いようですが、「お父さんがごみを捨て忘れたせいでイライラ」というような経験をしたことがある人も少なくないのではないでしょうか。こうしたストレスを減らすことができることも考えると、「ごみ捨てはお父さん」という家庭でも、“働くママ”にとってのメリットはやはり大きいでしょう。
他にも、「宅配ボックス」の設備がある住まいもオススメです。重かったり、かさばったりする水やおむつなどの購入は、女性には大変な作業です。そのため、最近では、こうしたアイテムはインターネットで購入するという人が急速に増えています。しかし、“働くママ”の家庭では、商品の受け取りのタイミングが悩みのタネでしょう。そんなネットショッピングの悩みも、「宅配ボックス」があれば、問題ありません。帰宅時に、宅配ボックスの中から届けられた商品を自宅に持ち帰れば良いだけです。


2. “働くママ”500名にアンケート調査、その住まい選びの実態とは!?


牛窪氏への取材からは、“働くママ”にとって、住まい選びの際に、「住まいを取り巻く環境」についても意識することが重要であるということが分かりました。また、その「住まいを取り巻く環境」については、「職住近接」、「コミュニティ」、「周辺施設」、「共有設備」という4つのポイントが重要になることも明らかになりました。
では、 “働くママ”たちが実際に住まい選びをする際に、これらのポイントは、どれだけ意識されているのでしょうか。その実態を明らかにするために、東京都在住の“働くママ” 500名を対象に、理想の住まい選びに関するアンケート調査を実施しました。


◆ “働くママ”の住まい選びの現実、重要な「住まいを取り巻く環境」は後回しにされがち!?

はじめに、“働くママ”たちが住まい選びにおいてどういった点を重要だと思っているのかを明らかにするために、「理想の住まいを考えた際に、住まい選びにおいて重要だと思うポイントは何ですか?」と、複数回答で聞きました。
その結果、最も多かったのは、85%と、大部分の人が選んだ「家賃」。“理想の住まい”においても、「家賃」の金額は重要だと考えている人が多く、“働くママ”の現実的な考え方がうかがえます。
また、その他に多かった回答としては、以下、「(間取りや設備の仕様など)住居内の充実度」(76%)、「最寄り駅までの距離・時間」(71%)、「(路線や駅、エリアなど)立地」(67%)、「(店舗など)周辺施設」(64%)、「(隣人・ご近所の雰囲気や関係など)コミュニティ」(57%)、「セキュリティ」(44%)、「(宅配ボックスやごみステーションなど)共有設備」(32%)と続きます。
牛窪氏が重要性を説いた「住まいを取り巻く環境」における4つのポイント、「職住近接」、「コミュニティ」、「周辺施設」、「共有設備」については、回答者は決して少なくはなかったものの、住まい選びにおける優先度としては、後回しにされがちな傾向があるようです。


◆ いずれも7割以上! “働くママ”が重要だと考える住まいの周辺施設

そこで、「職住近接」、「コミュニティ」、「周辺施設」、「共有設備」に対する“働くママ”の意識を明らかにするために、より詳しく調査を行いました。
まず、「職住近接」について調べました。
牛窪氏が「職住近接」について述べたのは、職場だけでなく、外まわりなどに関連するターミナル駅(主要駅)、そして出張を意識した空港へのアクセスの良さ。そこで、今回の調査では、都内の主要5大ターミナル駅(東京駅、新宿駅、渋谷駅、品川駅、池袋駅)について、「理想の所要時間の上限」を聞きました。その結果、理想の住まいの条件としては、少なくとも主要ターミナル駅までの所要時間は20分~30分以内ということが分かりました。ちなみに、各ターミナル駅からの所要時間の上限は、それぞれ平均で「東京駅:34.0分」、「新宿駅:28.3分」、「渋谷駅:27.9分」、「品川駅:30.6分」、「池袋駅:24.4分」でした。
次に、「周辺施設」について調べました。
「理想の住まいを考えた際に、近くにあってほしいと思う施設」を複数回答で聞いたところ、最多の「医療施設」(78%)をはじめ、「ターミナルポイントにアクセスしやすい駅」(71%)、「24時間営業、深夜営業のスーパーマーケット」(70%)、「公園」(69%)、「コンビニエンスストア」(69%)、「薬局・ドラッグストア」(67%)、「保育園、保育所、託児所」(59%)など、様々な施設が多くの支持を集めました。また、「保育園、保育所、託児所」については、該当世代の子供を持つ人に限定すれば70%で、上位の回答にも並びます。
さらに、これらの上位に選ばれた回答項目を見てみると、「医療施設」、「24時間営業、深夜営業のスーパーマーケット」、「公園」、「保育園、保育所、託児所」と、牛窪氏が重要であると例示した「周辺施設」は、7割近くと、いずれも多くの“働くママ”がその重要性を認識していることが分かりました。


◆ 96%が「長い間住めることが重要」と認識も、 課題の残った「コミュニティの重要性」への理解

次に、「コミュニティ」について、“働くママ”の意識を探りました。
牛窪氏が「コミュニティ」形成に役立つとしたのは、「公園」や「地域コミュニティのイベント」。前述の「理想の住まいを考えた際に、近くにあってほしいと思う施設」の回答結果を見てみると、理想の住まいにおける周辺施設として、「公園」は69%と多くの支持を得たものの、「フリーマーケットなどを行うイベントスペース」についてはわずか5%にとどまり、その重要性は十分に理解されていないようにうかがえます。「コミュニティ」の重要性については、今後、その理解を進めていくことが課題であると言えるかもしれません。
その一方で、「長い間住める住まいを選ぶというのは、理想の住まい選びにおいて重要だと思いますか?」とたずねると、「そう思う」という人は、実に96%。この「長い間住める」というのは、牛窪氏が「コミュニティ」形成のために重要なポイントとしてあげたもの。「『コミュニティ』形成のため」という認識はないかもしれませんが、“働くママ”の大部分は、「コミュニティ」形成がしやすい環境の住まいを理想として考えていることが分かりました。ちなみに、「長い間住める家」のための重要なポイントとしては、45%と、“働くママ”の2人に1人が「更新料が安い、かからない」ということをあげているのも特徴的でした。


◆ 重要性の認識率は20%強、「共有設備」に対する理解は今後の課題

最後に、「共有設備」の重要性に対する“働くママ”の意識についても調べました。
この「共有設備」の内、“働くママ”にとって役立つものとして、牛窪氏に例示してもらったのは、「ごみステーション」と「宅配ボックス」。そこで、それぞれについて、「理想の住まいを考えた際に、重要だと思いますか?」と聞きました。その結果、「重要だと思う」と回答した人は、「ごみステーション」で26%、「宅配ボックス」では21%でした。いずれも、「周辺施設」に対して感じられている重要度に比較すると、大きく下回る結果となりました。
「コミュニティ」についてと同様に、「共有設備」の重要性や機能についても、“働くママ”たちの理解が十分に進んでいないのではないかという実態が浮き彫りになりました。


本レポートでは、“働くママ”の住まい選びにおける、「住まいを取り巻く環境」の重要性が明らかになりました。また、そのポイントとなるのは、「職住近接」、「コミュニティ」、「周辺施設」、「共有設備」の4点です。しかし、“働くママ”たちにおいて、「コミュニティ」、「共有設備」の重要性に対する理解は遅れているようです。これから迎える引っ越しのシーズン。住まい選びの際は、近くに「公園」など、育児サークルなどの関わり合いがあるかどうか、あるいは、「ごみステーション」や「宅配ボックス」など、住まいの「共有設備」は充実しているかどうかといった点まで、調べてみるのが良いかもしれません。


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