1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. プレスリリース

イベントレポート『世界のエリートが学んできた 自分の考えを「伝える力」の授業』

PR TIMES / 2014年9月11日 13時55分

講師:狩野みき氏 主催:PEGL

株式会社ビジネス・ブレークスルーが運営する「実践ビジネス英語講座」の人気講師狩野みき先生による、大好評の著書『世界のエリートが学んできた 自分の考えを「伝える力」の授業』をもとにしたイベントが、2014年8月23日(土)にビジネス・ブレークスルーセミナールームにて開催されました。イベントは大盛況で、当日は日本人が苦手とするビジネスシーンや英語での「伝える力」を得るためのポイントを詳しく英語で解説いただきました。本レポートは当日の内容をまとめたものになります。



「伝える」ってどういうこと?

・コミュニケーションは一方向ではない
「伝える」という言葉は、英語だと“communicate”と言えます。「伝える」という行為は一方通行ではなく、話し手と聞き手の双方向のアクションがあって成立するものであるからです。

・「聞き手責任」と「話し手責任」 日本語と英語の違い
コミュニケーションという観点から見ると、言語が持つ文化には「話し手責任」、「聞き手責任」の2種類あるといえます。日本語の場合は、「聞き手責任」。この場合、話し手の意図が伝わらなかった場合、非は聞き手にあるという考え方です。話し手の話がどんなに下手でも、聞き手が理解しようと努める責任があるということになります。逆に、英語は「話し手責任」です。話し手が、自分の意図を相手に伝える責任を負う、という考え方です。


・ビジネスでは「話し手責任」 ~日本人には訓練が必要~


ビジネスシーンでは、自分の言いたいことを相手に理解してもらうために、全ての情報をわかりやすく整理して的確に示すことが大切です。日本では、普段の会話は「聞き手責任」文化で行われていますが、ビジネスになったとたん「話し手責任」になるという切り替えが日常的に行われています。しかし、ビジネスの経験がない若い世代などは「話し手責任」文化に慣れておらず、怖いと感じるというアンケート結果もあるほど。日常生活が「聞き手責任」文化である日本人にとって、英語を話したりビジネスなどで「話し手責任」言語を話したりするためには訓練することが必要なのです。伝えたいことを、過不足なく整理して伝える訓練です。


コミュニケーションの3つのポイント

・聞き手目線で考える
コミュニケーションは双方向のアクティビティなので、お互いがお互いの意思を考え、
尊重しないと成立しない。伝える相手はどんな人なのか?その人に理解してもらうには
どう説明したら良いのか?を常に考えることが大事。

・言葉でどこまで語り尽くせるか
借り物ではない、適切な言葉を選ぶことが大切。その言葉が真に意味するところを理解した上で、わかりやすい伝え方を心がける。例えば、英語は「順序」を重んじる言語。日本語には、形容詞の並び順についてはあまり厳しいルールは存在しませんが、英語では以下のような決まりがあります。これらが入れ替わって話されることはありません。
1.判断や心的態度、2.サイズや高さ、3.色、4.起源や由来、5.素材や材料、6.最後に目的
さらに、話す順序はもっと大切。意見を言う時は、まず結論、そしてその後に理由を述べるというパターンを守りましょう。理由は、結論に説得力を持たせるために絶対必要です。理由を述べた後は、背景→(必要があれば)補足情報、という順序で意見を述べるのが「王道」と言えます。

・聞き手を巻き込む
聞き手が積極的に会話に入ってくるように工夫しましょう。 特にグローバルな環境では、バックグラウンドが異なる人とのコミュニケーションが前提となるので、相手を尊重することがキーポイント。お互いの立場を尊重しつつ、コミュニケーションを積極的に作り上げることが大切です。また、本当は理解できていないのにわかったつもりになってしまうこともあるので注意。自分の理解度を確認するためには、常に5歳時に説明できるかどうか?を考えてみると良いです。真の理解なしに、真の意見はありません。

説明・ストーリーが下手な日本人

日本人はストーリーをコンパクト過ぎるほどにまとめて、臨場感抜きで語る傾向があります。こんなストーリーに聞き覚えはありませんか?
「3年間部活動をやっていました。友達がたくさんできました。コンテストにも出場し、優勝しました。他にもたくさんのことがありました。とても楽しかったです。以上」
「楽しかったです」等で終わる、日本人のストーリー。「楽しかったです」は単なる話し手の判断にすぎません。具体的で臨場感のあるストーリーがないと、どうしてその判断に至ったのかが聞き手に伝わらず、聞き手に共感させることができなくなってしまうのです。

【実践!ストーリー、描写の練習】

・4コママンガでストーリーを語る
コンパクトにまとめず、確実に具体性を持たせるためには4コママンガを描くことが有効です。4コママンガは、臨場感あふれるストーリーを作るための「原材料」。どのコマにオチがくるのかを意識し、状況を説明する文言は入れず、セリフベースで作成するのがポイント。特にストーリーは「セリフ」ベースで語るのがグローバル流(TEDトークは皆そうなっています)。
また、つかみも大切なので、相手が状況をイメージできるように背景等を丁寧に描写してあげることも大事。(描写の練習は次項目で)

・ものの描写のポイントとは?
1.おもしろいイントロで、描写する対象の大体のイメージを相手に抱かせる→2.描写の詳細に入る、というのがグローバル流描写の手順。詳細を語るときは、大きいものから小さいもの、上から下、右から左などで順番に説明。エピソード等を交えて、イントロは「おもしろく」する。おもしろい話をすることで聞き手に「続きを聞きたい」と思わせ、結果、聞き手を自分の話に取り込む。聞き手が何も知らないことを想定して、丁寧に説明してあげることも大切です。

右のイラスト、どう描写しますか?


「男の人の顔です。丸い顔には三角の眉毛、丸くて小さい少し離れた目、丸くて低い鼻、鼻の下にはひげ、少し笑って半開きになった口からは、きれいに揃った上の歯が数個覗いている。左耳にリング状のイヤリングをしています」
※大きいものから小さいものへ、上から下へ、顔の外のイヤリングは最後に言及。


【講師プロフィール】

狩野みき PEGL講師(担当科目:Grammar for Business People、Business Book Club)
慶應義塾大学、聖心女子大学講師。慶應義塾大学法学部卒、同大学博士課程修了(英文学)。中高時代をドイツのブリティッシュ・スクールにて過ごす。著書に、『世界のエリートが学んできた「自分で考える力」の授業』(日本実業出版社)『知られざる英会話のスキル』(DHC)『プログレッシブ英和中辞典』(小学館)など多数。2012年、TEDxTokyo Teachers にて英語によるTED トークを披露。

〈狩野先生担当科目”Grammar for Business People”, “Business Book Club” について〉


”Grammar for Business People” は、PEGL初級コースの科目です。ビジネスパーソンのためのリアルな実践英文法はもちろん、学校では教えてくれなかったようなビジネスの現場における表現方法を学びます。助動詞のちょっとした使い分けや、<命令文+please>は実はNG?など、ビジネスパーソンなら押えておきたい、英語上の「たしなみ」についても学習します。毎回学んだ文法をより効果的に修得するために、実践を見込んだ<例文作り>にも取り組みます。
“Business Book Club” は上級コースの科目です。約3カ月に1冊のペースで講師が指定するビジネス洋書を読了します。講師は毎週、書籍の内容や英語について解説した上で、課題を提示します。リーディング力向上に加え、アウトプットをすることで、洋書から学んだ語彙・表現の意味、用法、ニュアンスの理解を深めることが可能です。
狩野先生の授業はPEGLで受講できます。PEGL HP http://www.ohmae.ac.jp/ex/english/

〈本の紹介:『世界のエリートが学んできた自分の考えを「伝える力」の授業』〉


日本欧米流の説明の順番、ストーリーの語り方等、日本人が知らない「伝える」コツを紹介。話すことが苦手な人でも、「堂々と」しかも、「カドを立てずに」意見を伝えられるようになる1冊。
《目次》
自信を持って意見を伝えるために/世界のエリートが学んできた「伝え方のコツ」/自分の存在感を確実に高める「質問力」「コメント力」/会議やミーティングで「気持ちよく意見を交換する」ためのルール/日本人のためのグローバルプレゼン講座
実業出版社のHPはコチラ http://www.njg.co.jp/kongetsu_tokushu.php?itemid=2806

企業プレスリリース詳細へ
PRTIMESトップへ

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください