2019年3月23日(土)より大山エンリコイサム「Kairosphere」展 開催!横幅9mにおよぶ新作の初公開も
PR TIMES / 2019年1月17日 13時40分
会期:2019 /3/23(土)~7/28(日)
ポーラ美術館(神奈川県・箱根町)は、2019年3月23日(土)から7月28日(日)まで、現代美術展示スペース「アトリウム ギャラリー」におけるHIRAKU Project、第8回目の展示として、大山エンリコイサム「Kairosphere」展を開催いたします。
[画像1: https://prtimes.jp/i/26617/37/resize/d26617-37-995686-1.jpg ]
大山エンリコイサム《FFIGURATI #207》2018
エアブラシ、アクリル性エアロゾル塗料、ラテックス塗料、墨/カンヴァス(アルミニウムストレッチャーにマウント) 244×914 cm Artwork (C) Enrico Isamu Ōyama Photo (C) Go Sugimoto
ニューヨークを拠点に活動する大山エンリコイサムは、「クイックターン・ストラクチャー」と呼ぶ表現を用い、制作を続けるアーティストです。「クイックターン・ストラクチャー」とは、地下鉄や都市の壁などにかかれたライティング(グラフィティ)の文字や色彩を取り除くことで見えてくる描線の型「クイックターン」を使用して画面を構築する、大山独自のスタイルです。彼は過去15年間にわたり、カンヴァスや壁、ファウンド・オブジェクト、さらにコム・デ・ギャルソンとのコラボレーション(2011年春夏パリ・コレクション)では衣服など、多様なメディアに「クイックターン・ストラクチャー」を展開してきました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/26617/37/resize/d26617-37-224137-0.jpg ]
大山エンリコイサム《FFIGURATI #9》2009 アクリル性エアロゾル塗料/アクリルキューブ
Artwork (C) Enrico Isamu Ōyama
国内初の美術館での個展となる本展では、初公開となる新作の絵画《FFIGURATI #207》(2018年)を展示いたします。縦244cm、横幅914cmという過去最大の絵画作品は、15年間の制作活動で積み重ねられてきた「クイックターン・ストラクチャー」の集大成とも言えるでしょう。また、彼にとって制作の節目となった、アクリルを用いた立体作品《FFIGURATI #9》(2009年)も併せて展示することで、これまでの探究の軌跡をご覧いただけます。
本展タイトルの「Kairosphere」(カイロスフェア)は、「kairos」(時間)と「sphere」(圏)を組み合わせた大山による造語です。「kairos」は主観的な時間の概念であり、彼が制作のプロセスの中で感じた内面的な時間を表しています。また「sphere」は「stratosphere」(成層圏)や「atmosphere」(大気圏)といった語の接尾辞ですが、彼はこれを気体のように不定形かつ流動的な空間と定義しました。これらを組み合わせた「Kairosphere」には「緩やかにふくらむ、時間と空間の圏域」という意味が込められています。
このタイトルに示されるように、本展覧会では「クイックターン・ストラクチャー」が作品の物理的な枠と制作の時間を超え、空間全体に満ちていくようなインスタレーションをご体感いただけるでしょう。
■大山エンリコイサム(おおやま・えんりこいさむ) プロフィール:
1983年、東京生まれ。慶応義塾大学卒業後、東京芸術大学大学院修了(2009年)。エアロゾル・ライティングのヴィジュアルを翻案したモティーフ「クイックターン・ストラクチャー」をベースに壁画やペインティングを制作する。ポーラ美術振興財団在外研修員としてニューヨークにて研修(2013年)。主な個展に「Improvised Mural」 ロンドン芸術大学チェルシー校(ロンドン、2015年)、「Windowsill」 ルミネゼロ(東京、2017年)、「Ubiquitous: Enrico Isamu Ōyama」 マリアンナ・キストラー・ビーチ美術館(カンザス、2017年)、「Black」 タクロウソメヤコンテンポラリーアート(東京、2018年)など。著書に『アゲインスト・リテラシー―グラフィティ文化論』(2015年、LIXIL出版)。現在ニューヨーク在住。
■大山エンリコイサム 「Kairosphere」
会 期:2019年3月23日(土)~7月28日(日)
会 場:ポーラ美術館 アトリウム ギャラリー
主 催:公益財団法人ポーラ美術振興財団
協 力:Takuro Someya Contemporary Art
■同時開催 ポーラ美術館×ひろしま美術館 共同企画 「印象派、記憶への旅」
東西を代表するポーラ美術館とひろしま美術館の印象派コレクションより、モネ、ゴッホ、マティス、ピカソなどの作品を一挙公開。
会 期:2019年3月23日(土)~7月28日(日)
*2019年8月10日(土)~10月27日(日) ひろしま美術館にて開催
主 催:公益財団法人ポーラ美術振興財団ポーラ美術館、公益財団法人ひろしま美術館
■ポーラ美術館について (http://www.polamuseum.or.jp/) :
2002年に神奈川県箱根町に開館。ポーラ創業家2代目の鈴木常司が40 数年間にわたり収集した作品を中心に、西洋絵画、日本の洋画、ガラス工芸、古今東西の化粧道具など総数約1万点を収蔵。
・開館時間:9:00-17:00(入館は16:30 まで)
・休館日:無休(展示替えのための臨時休館あり)
・所在地:〒250-0631 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285
・TEL:0460-84-2111
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