レシップとホクリクコム、バス運行データを活用した「ダイヤ編成システム」を共同開発
PR TIMES / 2024年11月6日 18時15分
路線バスのダイヤ作成業務の効率化と、車載器とのシームレスな連携を実現します
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ダイヤ編成システム サービス概要イメージ
レシップ株式会社(本社:岐阜県本巣市、代表取締役社長:杉本 眞、以下:レシップ)と、株式会社ホクリクコム(本社:石川県金沢市、代表取締役社長:加藤 大勝、以下:ホクリクコム)は、運行データを活用した路線バス向け「ダイヤ編成システム」の共同開発・販売を開始しました。
「ダイヤ編成システム」とは、路線・系統・車両・乗務員の1日の業務計画などをもとに、路線バスダイヤを効率的に編成することができるシステムです。システムと運行管理システムを連携することで、より迅速で効率性の高いバスダイヤを編成するとともに、データの一体化によるバス運行業務全体の効率化を実現します。
このたび、汎用性とコストを重視した「ダイヤ編成システム」を開発し、販売を開始しました。本システムは、電子スターフ(※1)やバスロケーションシステム(以下:バスロケ)などレシップ製車載器に、作成したデータを容易に反映することができるため、ダイヤ改正の度に発生する更新負担を軽減することができます。
<共同開発の背景と今後の展望>
ホクリクコムは、北陸鉄道グループを支える情報システム企業として、公共交通であるバス・鉄道のICT化支援を中心に、ソフトウェア開発からコンサルティング、ITサポートサービスを提供しています。レシップは、バス用電装機器・システムのトータルサプライヤーとして、運行支援システムやバスロケなど、バスの運行を支援する製品・システムの開発を行っています。
このたび、双方の製品・サービスを連携し、技術と知見を融合することで、バス事業者のニーズを汲み取った「ダイヤ編成システム」を共同で開発することになりました。今後は、路線バス用運賃収受システムにおいて国内トップシェアを誇るレシップの販路を活かすことで、レシップ製機器を導入するユーザーを中心に拡販を行い、全国のバス事業者への普及拡大に取り組み、2030年度までに、30社局の導入を目指します。
将来的には、今後の導入車両数増加が見込まれるEVバスの充電時間をふまえたダイヤ編成にも対応するほか、レシップ製の機器・システムから取得した実際の運行データ(乗車人数・所要時間)とダイヤデータを比較・分析することで、路線需要を予測した効率的なダイヤ編成の提案を行うなど、公共交通の活性化への貢献を目指します。
<「ダイヤ編成システム」の概要>
路線・系統・車両・乗務員の1日の業務計画などの基本情報を設定することで、「山ダイヤ・時刻表ダイヤ(※2)」、「仕業ダイヤ(※3)」が簡単に作成できるシステムです。本システムを利用して作成したダイヤデータは、レシップ製の機器(運行支援システム、バスロケなど)へスムーズに連携することができます。
・山ダイヤ・時刻表ダイヤ(バスの運行計画を線図や時刻表形式で表示)
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山ダイヤ・時刻表ダイヤ 画面イメージ
・仕業ダイヤ(乗務員の1日の業務計画を線図で表示)
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仕業ダイヤ 画面イメージ
・作成したダイヤデータは、電子スターフ(※1)に連携することができます。
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/75727/38/75727-38-f769253de4308ecc8e600dfaa9c8dc25-1307x868.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
電子スターフ詳細 イメージ
<「ダイヤ編成システム」の主な特長>
・正確に、速く、運行効率の高いダイヤを作成
設定した基本情報(路線・系統・車両・乗務員の1日の業務計画など)をもとに、ダイヤをスピーディーに作成することができます。ドラックアンドドロップを基本とした操作のほか、複数系統同時表示やダイヤ一括追加機能など、操作のしやすさをサポートする様々な機能が備わっています。
・レシップ製機器へのスムーズなデータ連携
ダイヤ編成システムからアウトプットしたワンマンデータ(系統情報)、電子スターフデータ(仕業(※4)情報)、バスロケデータ(系統情報、バス停のGPS、仕業情報)は、レシップ製のバスロケ(運行管理システム、乗換案内サイトなど)や乗務員支援システム「LIVU」に連携することができます。
・ダイヤ編成のPDCAサイクルを最適化(構想)
レシップは、バス運行におけるPDCAサイクルのすべての段階において、車載器とシステムをまとめて提供できます。将来的に、ダイヤの作成(Plan)から、運賃収受、案内表示などのバスの運行(Do)、運行情報の管理(Check)、そして取得した各種実績データを分析し、次のダイヤ改正に活かす仕組み(Action)の構築を目指します。
・運用方法に合わせた3つのシステム構成
お客さまのニーズに合わせた3つ(スタンドアロン型・オンプレミス型・クラウド型)のシステム構成をご提案します。ネットワークを介した構成(オンプレミス型・クラウド型)では、複数拠点でダイヤの編成作業を行うことが可能です。
・事業者に合わせたフレキシブルな対応
区間ごとの所要時間を曜日・時間帯で個別に設定可能となっており、フレキシブルなダイヤを作成することができます。また、グループ会社別ごとに勤務条件を個別で設定できるほか、勤務基準のチェックをサポートする機能など、バス事業者様の幅広いニーズに対応しています。他にも、事業者様のご要望によるカスタマイズも承ります。
<「ダイヤ編成システム」開発の背景>
路線バスのダイヤ改正は、利用客数の増減や乗務員・配車計画などに合わせ、多くのバス事業者において年2回以上行われています。昨今は、2024年問題等に起因する運転手不足や人口減少・過疎化による利用者数減少などの社会課題の影響もあり、ダイヤ改正の頻度も高くなっています。
しかしながら、ダイヤは、曜日・路線・系統・乗務員の1日の業務計画をはじめ、同じ路線でも時間帯による見込み所要時間の変化や企業独自の勤務条件、夏休みや年末年始の特別運行などの複数の条件を考慮して作成するため再作成が発生するケースも多く、長年の経験やノウハウが必要となっていることから、ダイヤ編成業務には多くのコスト・工数がかかっていました。また、ダイヤ改正情報は、電子スターフ(※1)やバスロケと連動させる必要があるため、ダイヤ改正のたびに各バス車両に設置された機器に対するデータ更新作業が発生しています。
バス事業者からは、経験やノウハウに左右されずに効率的なダイヤ編成を行うため、システムの導入による業務負担軽減を望む声が高まっていました。しかしながら、現在主流のシステムは、個別の事業者ごとの専用設計が必要であり高額であること、低価格であるものの導入後のサポートがないことなど、中規模以上の車両台数を保有する事業者にとっては導入しづらい状況となっていました。
※1電子スターフ:運行経路・時刻等を記載した運行指示書
※2山ダイヤ・時刻表ダイヤ:バスの運行計画を線図や時刻表形式で表示したもの
※3仕業ダイヤ:乗務員の1日の業務計画を線図で表示したもの
※4仕業:乗務員の1日の業務計画
<企業概要>
[表1: https://prtimes.jp/data/corp/75727/table/38_1_f86fd023df90ee65de8da297d6707ce4.jpg ]
[表2: https://prtimes.jp/data/corp/75727/table/38_2_60ce000629b81028c3ae65a5b308baea.jpg ]
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