聖マリアンナ医科大学発ベンチャー株式会社ナノエッグ 抗がん剤「ドキシル(R)」の副作用発症メカニズムを解明 「手足症候群」の原因を発見、予防のための臨床研究へ

PR TIMES / 2012年12月18日 16時23分

聖マリアンナ医科大学発のベンチャー企業、株式会社ナノエッグ(本社:川崎市、代表取締役社長 兼 研究開発本部長:山口葉子、以下ナノエッグ社、http://www.nanoegg.co.jp/)と、聖マリアンナ医科大学産婦人科は、抗がん剤投与時に7割以上の患者に発症しQOL(生活の質)を著しく低下させ、治療継続が困難にいたる場合もある「手足症候群」(手や足の皮膚が損傷し痛みが伴う副作用。Hand-Foot Syndrome。以下HFS)の発症メカニズムを解明したことを本日、発表しました。

ナノエッグ社は、再発性卵巣がんに使用されているドキシル(R)(ドキソルビシンのリポソーム製剤)をターゲットに研究を進めました。ドキシル(R)は、DDS*化された抗がん剤で、心臓に及ぼす悪影響や脱毛症等の副作用が少ない点が特徴である一方、HFSが頻発するという難点があります。HFSが重症化すると、ドキシル(R)の投与濃度の軽減や期間の縮小等を強いられ治療継続が困難になる場合もでてきます。これほど深刻なHFSであるにも関わらず、その発症原因の詳細は解明されていませんでした。ナノエッグ社は、ラットを使ったHFS発症モデル動物実験**により、DDS化した薬剤の長期血中動態のためドキソルビシンが血管外漏出し、皮膚内金属イオンと反応し活性酸素種を発生させることが大きな発症原因であることを突き止めました。本研究成果は、日本ヒト細胞学会機関誌 「HUMAN CELL」に近日、掲載予定です。
* 必要な薬物を必要な時間に必要な部位で作用させるためのシステム
** 動物実験は、聖マリアンナ医科大学の倫理規定に従い実施

高齢社会に伴いがん患者数は急激に増加し、抗がん剤投与は欠かせない治療方法となっています。抗がん剤研究者は数多く存在しますが、これまで副作用についての研究チームは皆無に近い状態でした。そこで、皮膚研究を進めているナノエッグ社は、2011年から、抗がん剤の代表的な副作用の一つであり皮膚障害を示すHFSについての研究を行ってきました。今後、ナノエッグ社は、発症を予防する臨床研究の実施と、HFS予防薬の製剤化を目指します。

ナノエッグ社代表取締役社長兼研究開発本部長で聖マリアンナ医科大学難病治療研究センター准教授の山口葉子は、次のように語っています。「患者様は副作用に関し、ただただ我慢を強いられ、長い投与期間を耐えるしかありません。私の母も同様な状況に陥り、抗がん剤濃度を低減し再発リスクを高めてしまう結果になってしまいました。私たちは、副作用の発症メカニズムを解明することで、予防方法を提案出来れば患者様の負担を軽減できると考えています。今回は特に女性の疾患で多い再発性卵巣がんに使用されているドキシル(R)をターゲットに研究を進めました。その他の抗がん
剤でHFSが頻発する薬剤でも同様な結果であると思います。私たちの研究を通じて、
がん治療を行っている多くの患者様に、希望と期待を提供できればと願っております。」


【株式会社ナノエッグとは】
http://www.nanoegg.co.jp/ 代表取締役社長兼研究開発本部長 山口葉子
聖マリアンナ医科大学難病治療研究センター発のベンチャー。医薬品、医薬部外品、化粧品、基剤等の開発、製造、販売を行う。

本件に関するお問合わせは、下記の広報担当者までお願い申し上げます。
ナノエッグ広報代理エンカツ社 
担当:宇於崎(うおざき)または田中
Tel:03-5776-2566 FAX:03-5776-2567 e-mail: press@enkatsu.jp

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