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国内初のメタノールを燃料とする内航タンカーの建造を決定

PR TIMES / 2023年3月24日 18時40分

株式会社商船三井、株式会社商船三井内航、田渕海運株式会社、新居浜海運株式会社、村上秀造船株式会社、阪神内燃機工業株式会社 (以下、「提携6社」) は、かねてよりメタノールを舶用燃料に使用するエンジン搭載の内航タンカー(以下、「本船」)開発に関する戦略的提携をすすめてきましたが、この度、本船の建造を決定しました。



本船は商船三井内航・田渕海運・新居浜海運の三社が共同保有し、三社は2022年12月28日に村上秀造船と建造契約を締結しました。村上秀造船グループの株式会社カナサシ重工にて建造、2024年12月竣工予定です。本船は、三社より新居浜海運に裸用船され、さらに田渕海運を通じて商船三井内航へ定期用船されます。商船三井内航は三菱商事株式会社と定期用船契約を締結し、本船は竣工時より国内メタノール輸送に従事する予定です。また、本戦略的提携に基づき、商船三井は本船開発の技術面におけるサポートおよび本戦略的提携の更なる推進・展開を、阪神内燃機工業はメタノール舶用燃料エンジンの開発を行います。

メタノールは、現在の主たる船舶燃料である重油と比較し、メタノール燃焼時の硫黄酸化物(SOx)排出量を最大99%、粒子状物質(PM)排出量を最大 95%、窒素酸化物(NOx)排出量を最大80%、二酸化炭素(CO2)排出量を最大 15%削減できます。メタノール燃料は既に実用化されており、世界で主要な130港程度で供給・補油が可能です。多様な排出源から回収したCO2と再生可能エネルギーを利用して製造された水素を合成し生産されたeメタノールや、バイオガス由来のバイオメタノールなど、非化石原料由来のメタノールを活用すれば、排出されるネットGHG排出量の更なる削減につなげて行くことも可能です。

メタノールは、環境にやさしい燃料として商船三井グループで運航する5隻を含めて外航船での利用が広がっていますが、内航船では本船が初めてになります。
[画像1: https://prtimes.jp/i/92744/39/resize/d92744-39-16635ff70921746594bb-1.png ]


また、本船の開発に関しては経済産業省および国土交通省公募の「AI・IoT等を活用した更なる輸送効率化推進事業費補助金(内航船の革新的運航効率化実証事業)」(註1)の採択を受けています。

提携6社は、それぞれが強みを持つ技術、ノウハウ、ネットワーク(註2)を集結して、低・脱炭素化社会の実現を目指します。

【本船概要】
総トン数    約570トン
全長 約65.50m
全幅 10.00m
喫水 約4.38m
航海速力  11.15ノット以上
主機関 阪神内燃機 船舶用メタノールエンジン「LA28M」1基

(註1)
運航計画や荷役の最適化等のソフト面の対策や、当該対策を前提とした省エネルギー船型、高効率推進
システム、荷役効率化設備等のハード面の対策の導入による輸送全体の最適化を目指した実証事業の実施に要する経費を補助するもの。

(註2)
本業務提携における各社役割
[画像2: https://prtimes.jp/i/92744/39/resize/d92744-39-6a08a0e18855ad48cbe7-2.png ]

※国内初(註3)のメタノールを燃料とする内航タンカー
(註3) 商船三井調べ 内航船建造実績(2023年3月)

<各社概要>
[画像3: https://prtimes.jp/i/92744/39/resize/d92744-39-de500cc4382b6c65d37d-4.jpg ]


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