グローバル電子グループのグローバルマイクロ二クスが「スマート農業技術活用促進法」に基づく開発供給実施計画の認定を取得

グローバルマイクロ二クス株式会社（本社 千葉県柏市、代表取締役会長　松田 樹一）は、グローバル電子株式会社、グローバルファームズ株式会社と合同で、2024年10月1日に施行された※1「農業の生産性の向上のためのスマート農業技術の活用の促進に関する法律」（以下、「スマート農業促進法」）に基づく「開発供給実施計画」について認定を取得しました。
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図：開発供給実施計画の概要

■背景
グローバル電子グループは、農業従事者の高齢化に伴う減少や生産放棄地の増加など日本の農業が直面する課題解決を目指し、石川県金沢市、かほく市を中心にスマート農業機器の開発、圃場実証に取り組んでおります。石川県に多い砂丘地での圃場の場合、保水力が限られ水分ムラも出やすい砂地の特性が多くみられます。そのため、県特産のスイカやサツマイモの生産において、細かい灌水管理が求められ、広範囲な圃場間の移動と天候を考慮しながらバルブ開閉を行うといった人的作業での灌水作業は、農家の大きな負担となっていました。さらに、生産物の品質は、熟練の灌水管理に左右されるところが大きく、農地規模の拡大や新規就農希望者にとって、ハードルにもなっていました。

■開発供給実施計画の概要：砂丘地域のスイカ栽培における自動灌水システム
このたびの弊社の開発供給実施計画の概要は、スイカの屋外栽培における潅水管理作業時間を大幅に削減する、土壌水分センサに基づく自動潅水システムの開発と供給を促進するものです（図参照）。当システムは土壌の透磁率の特性を活用した土壌水分センサのセンシングデータをワイヤレスネットワークでクラウドに蓄積、AI学習で最適な灌水パターンを学習させ、電磁バルブの開閉を行い自動で灌水をします。当システムは屋外使用に耐えうる防水防塵機能を有し、土壌水分センサは土壌の透磁率の特性を活用することにより、水分ムラの大きい場所でも広範囲で正確な測定が可能なため、砂丘地での生産にも適しています。これらの自動灌水技術を活用することで、20％の労力軽減を図ることを目標としており、今後は、スイカ同様石川県の特産であるサツマイモや、砂丘地で生産されるダイコン等にも応用していく予定です。

グローバル電子グループは、この目標を達成するために、スマート農業の実証と普及促進を通じて地域農業に貢献してまいります。また、農作物の生産ノウハウをIoTでデータ化、蓄積することで生産技術の継承を可能にし、若年層や新規農業希望者の参加を後押しできると考えており、グローバル電子グループはセンサ技術で地域社会のみならず日本の農業産業の活性化を目指してまいります。

関連リンク：農林水産省リリース
「農業の生産性の向上のためのスマート農業技術の活用の促進に関する法律」に基づく開発供給実施計画の認定について

※1：スマート農業技術活用促進法では、農業従事者の高齢化や減少等の農業を取り巻く環境の変化に対応して農業の生産性の向上を図るため、農業（生産方式革新実施計画）と開発の現場（開発供給実施計画）の2つの認定制度を設けおり、農林水産大臣から認定されます。この認定では、税制優遇や補助金の利用等の支援が受けられ、農業生産と開発面それぞれの支援と推進を目的としています。
■グローバル電子株式会社について　
グローバル電子は、最先端の電子部品を世界から調達するとともに、自社工場で電子部品、機器を製造し顧客企業に提供する、電子機器総合企業です。特にアナログ技術、センサ応用技術の領域での豊富な経験を有し、スマート農業機器の開発にも取り組んでいます。

本社所在地：東京都新宿区箪笥町35 日米TIME24ビル
設立：1978年7月
資本金：8,300万円
従業員数：327名＜連結＞　162名＜単体＞
主な事業内容：電子部品の輸出入、製造および販売。医療機器販売、住宅用建材の製造及び販売
https://www.gec-tokyo.co.jp

■グローバルマイクロニクス株式会社について
本社所在地：千葉県柏市高田1400-1
設立：1984年8月
資本金：3,000万円
従業員数：101名
■金沢工場
所在地：石川県金沢市北陽台3-3　
開設：2020年10月

■グローバルファームズ株式会社について
本社所在地：石川県金沢市北陽台3-3（グローバルマイクロニクス金沢工場内）
設立：2024年7月
資本金：5,000万円

■農業関連製品についてのお問い合わせ
グローバルマイクロ二クス株式会社　開発部 金沢分室　大屋
お問い合わせフォーム　

■報道機関からのお問い合わせ
グローバル電子株式会社　経営企画室 Marcom部
Marcom部宛お問い合わせフォーム　


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