資生堂、毛髪再生医療の本格研究に着手

PR TIMES / 2013年5月31日 10時41分

カナダのバイオベンチャー企業“レプリセル社”と技術提携契約について基本合意

資生堂は、2013 年 5 月 16 日(木)、カナダのバイオベンチャー企業 RepliCel Life Sciences Inc.(以下、レプリセル社)の「毛髪再生医療技術(RCH-01)」導入に関し、人口 21 億人を擁する日本を含むアジア全域を対象とした技術提携契約について同社と基本合意しました。資生堂はレプリセル社に対して契約金として 4 億円を支払います。
今後、資生堂はレプリセル社の毛髪再生医療技術と当社の技術を組み合わせ、専門医とも連携することで、脱毛症や薄毛に悩む方々に美容と医療を融合した安全で有効な毛髪再生医療の事業化を 5 年をめどにめざします。

【今回、導入するレプリセル社の毛髪再生医療技術】
今回、資生堂が導入するレプリセル社の技術は、レプリセル社が 10 年以上におよぶ基礎研究や臨床研究を経て、安全性が担保された世界最先端の毛髪再生・特許技術です。患者(脱毛症や薄毛に悩む方)の頭皮から採取した特定の細胞※1 を培養した後、脱毛部位に移植(注入)、脱毛部位の損傷した毛包※2を再活性化させ脱毛部位の健康な毛髪の成長を促す「自家細胞移植技術」です。
<具体的な方法>
・ 脱毛患者の後頭部(有毛部)から約 20 個の毛包を含む頭皮(直径 5 mm前後の円形)を切除する。
・ 特定の細胞だけを取り出し、レプリセル社が開発した細胞培養プロセスで培養した後、患者の脱毛部位に注入(自家細胞移植)し、脱毛部位における健康な頭髪の成長を促進し、脱毛や薄毛を改善する。
<今回、導入する技術の特徴>
1.植毛のように広範な頭皮の切除は不要なため、外科施術における身体的負担が小さい
2.患者自身の細胞を移植するため、リアクション(移植後の拒絶反応など)のリスクが小さい
3.育毛料と比べ、一度の施術で効果の持続が期待できる。
4.男女問わず応用が期待できる
※1 底部毛根鞘細胞と呼ばれる細胞で、毛髪の成長に重要な役割をする毛乳頭細胞の元になると考えられている。
※2 毛穴より下にある髪の毛を取り囲む組織。髪を成長させる元になる様々な細胞組織から構成され、毛髪を支えている部分。


【脱毛・薄毛対応ソリューションの現状】
脱毛症や薄毛関連の市場は、植毛やかつら、育毛サポート、育毛料(医薬品、医薬部外品)など、国内だけでも 2000 億円程度の市場規模にのぼると推計※3されています。また、近年では医療機関において、男性ホルモン抑制効果がある経口治療薬が実用化されているほか、毛髪細胞に対する成長因子の頭皮への注入など新しい技術開発も試みられています。一方、女性ではこの経口治療薬が適用できないといった問題も抱えています。
※3 2012 年矢野経済研究所

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