女優、のんが表紙を飾る『美術手帖』アウトサイダー・アート特集
PR TIMES / 2017年1月16日 19時20分
1月17日発売の『美術手帖』2 月号はアウトサイダー・アートを特集。女優のんと、奈良美智が巻頭で対談。さらに第2特集では映画『この世界の片隅に』を取り上げる。
本特集は「アウトサイダー・アート」を、「『描かずには生きられない』という、強い衝動から生まれた表現」ととらえ、従来の「インサイド/アウトサイド」というアートの枠組みを問い直し、アウトサイダー・アートを通してあらゆる創作の原点を探ろうとする試みだ。
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巻頭では、 “創作あーちすと”としての活動もスタートした女優のんが、画家・彫刻家の奈良美智のアドバイスを受けながら、大きな絵を描くことに初挑戦。奈良は「専門的に美術を学ぶ前の体験が大切」と語り、のんは「上手く描くことよりも、何を描くかに素直になることが重要」と、描くことの原点について語り合う。
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特集内では、5人のキュレーターが、現代美術家から、専門的な美術教育を受けていない高齢者や死刑囚たちの創作、さらには古代の洞窟壁画まで、インサイドとアウトサイドの境界線上にある表現を紹介。世界中の「やむにやまれぬ」衝動から生まれた表現を幅広く取り上げる。
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さらに、会田誠や高嶺格らアーティストたちが、自分にとっての「アウトサイダー・アート」を自由にセレクト。ネット上にあふれる「クソコラ」や、廃材を使ったオブジェなど、無名のつくり手たちによる創作物を挙げ、それらの魅力を語る。
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第2特集では、飛躍的に観客動員数と上映館を増やしているアニメーション映画『この世界の片隅に』を取り上げる。巻頭に登場したのんも、第二次大戦中の広島・呉で暮らす主人公すずの声優をつとめる本作。この映画を、120年に一度の傑作と評する精神科医の斎藤環が、片渕須直監督と対談。さらに、この映画がなぜ傑作なのか、その理由を丁寧に分析した論考も寄せる。
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現在、アウトサイダー・アートの巨匠アドルフ・ヴェルフリの日本初個展が兵庫県立美術館で開催中(その後、名古屋市美術館、東京ステーションギャラリーへ巡回)。アウトサイダー・アートを通して、人間が生きるうえでつくることや描くことの意味とは何かを見つめ直すきっかけになるかもしれない。
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[特集内容]
SPECIAL FEATURE: 1
アウトサイダー・アート
描かずには生きられない! 境界線上の表現者たち
●SPECIAL SESSION のん×奈良美智
のん、はじめての大きな絵を奈良美智に学ぶ
●Q&Aでたどる、アウトサイダー・アートのアウトライン
服部正=解説
●境界を超越せよ! 誌上キュレーション
・福住廉 アウトサイダー・アートの精神を内包するアーティストたち
・櫛野展正 福祉と美術の間にあるアマチュアリズムの極致
・松岡剛 枠組みにとらわれない必然から生まれた芸術
・嘉納礼奈 アウトサイドとインサイドの間にある表現
・ジュルアン・ビアット 自分自身と人間の謎に向き合った創造物
●マイベスト・アウトサイダー・アート
Part1 榎忠/会田誠/大山エンリコイサム/淺井裕介/サエボーグ
Part2 中村政人/笹本晃/卯城竜太/高嶺格/日比野克彦/
百瀬文/山縣良和/大宮エリー
ESSAY
・アウトサイダー・アートは「流出」すべきか? 斎藤環=文
・アートとその境界:カテゴリーの生成と理解のパラドックス 嘉納礼奈=文
・〈障害者=アウトサイダー〉という時代錯誤 野澤和弘=文
アウトサイダー・アートに出会える美術館&ギャラリー情報
「アドルフ・ヴェルフリ」展
______
SPECIAL FEATURE 2
映画『この世界の片隅に』
●特別対談:監督・片渕須直×斎藤環
●論考:すべては「すずさんの存在」に奉仕する 斎藤環=文
______
特別掲載
唯物論が解決でなければ、ではなにが問題だったのだろう?
──グレアム・ハーマンへの応答
ロバート・ジャクション=文 大森俊克=訳
Artist Pick Up:ヴァルダ・カイヴァーノ
Artist Interview:アセンブル
______
美術手帖2月号 1月17日(火)発売
定価1600円+税
発行元=美術出版社
『美術手帖』公式サイト http://www.bijutsu.press/books/
Amazonサイト http://qq3q.biz/AZmz
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