Box、多数の新機能を備え、インテリジェントコンテンツ管理による企業の非構造化データの活用に革新をもたらす
PR TIMES / 2024年11月17日 22時40分
Box AI Studioにより、カスタマイズ性と柔軟性に優れた、安全なAIモデルの選択が可能に
Box Appsにより、メタデータを活用した従来よりも手軽なノーコードのアプリケーション開発機能を提供
新たにEnterprise Advancedプランとして、単一プランでインテリジェントコンテンツ管理をフル活用できるプランを提供
インテリジェントコンテンツ管理 (ICM) プラットフォームのリーディングカンパニーであるBox, Inc. (NYSE:BOX) は、企業のコンテンツ管理に革新的な変化をもたらす、AIを活用した一連のイノベーションを発表しました。今回の発表には、企業独自の要件に合わせて個別にカスタマイズされた高性能のBox AIエージェントを作成・展開できるBox AI Studioや、契約管理、請求書処理、従業員のオンボーディングをはじめとする、重要なビジネスプロセスを扱うアプリケーションを従来よりも手軽に開発できるBox Appsなどが含まれます。また、新たに最上位プランとして、1つのプランでBoxのインテリジェントコンテンツ管理プラットフォームのすべての機能を利用できるEnterprise Advancedプランも発表しました。
Boxの共同創業者兼CEOであるアーロン・レヴィ(Aaron Levie)は、次のように述べています。
「企業が保有するデータの90%は非構造化データ、つまりコンテンツです。大規模言語モデル(LLM)のイノベーションにより、それらデータを構造化させることが容易となり、非構造化データのサイロを取り除き、ビジネスプロセスに結びつけることが可能になりました。このようにコンテンツの扱い方を一変させるのが、Boxのインテリジェントコンテンツ管理です。お客様の事業規模にかかわらず、レガシーシステムの数分の1のコストで、コンテンツの価値を最大限に引き出し、ファイルに含まれるデータを活用して、イノベーションの推進、プロセスの自動化、重要な情報の保護を推進できます。これは業界初のソリューションです」
IDCでワークプレースソリューションのグループバイスプレジデントを務めるホリー・ムスコリーノ(Holly Muscolino)氏は、次のようにコメントしています。
「Boxは、直近ではメタデータ管理や非構造化データからビジネスの付加価値を生み出す生成AIの機能など、コンテンツのライフサイクル全体をサポートするインテリジェントコンテンツ管理プラットフォームに対する革新的な機能の実装に継続的に取り組んでいます。Boxの使いやすさ、地域展開、強力なセキュリティ機能は、最新のSaaS型インテリジェントコンテンツクラウドサービスプラットフォームを求めるあらゆる規模の企業にとって、現実的な選択肢となっています。」
Box AI Studioでかつてないほどコンテンツの可能性を引き出す
Boxは2023年5月にBox AIを発表して以来、エンタープライズグレードのAIの最先端を走り続けています。Box AIは、MicrosoftのAzure OpenAI Service、AWSのAmazon Bedrock、AWS上で利用できるClaude、Google CloudのVertex AIなど、現時点でトップクラスの性能を持つ大規模言語モデルと柔軟かつ安全に統合でき、将来登場するモデルにも対応できるようになっています。
2025年1月に提供が開始されるBox AI Studioでは、企業がコンテンツにAIを適用する際のカスタマイズ性とコントロール性を強化することが可能です。管理者はAI Studioを使用して、Boxのパートナー一覧から最適なAIモデルを選択してカスタムプロンプトとパラメータを微調整するだけで、業界固有のニーズやワークフローに基づいた自社のBox AIエージェントをノーコードで作成できます。このようなBox独自の柔軟性を活かして、企業はさまざまな信頼できるAIパートナーのAIモデルを組み合わせて、固有のユースケースのニーズに対応するようにカスタマイズされた特殊なAIエージェントを、安全性と権限管理された状態で展開できるようになります。
管理者はBox AI Studioを以下のように活用できます。
- 組織全体のワークフローを大幅に改善する優れたBox AIエージェントの作成、テスト、導入
- シンプルなドロップダウン式のメニューで、さまざまな最先端AIモデルをシームレスに切り替え
- カスタムプロンプトを開発し、特定のタスクや部門のパフォーマンスを向上
- モデルパフォーマンスデータを追跡、分析することで、各ユースケースで最適な結果が得られるAIモデルを決定
- ユーザーの権限を設定してアクセスを制限することで、インテリジェントソリューションの使用やカスタマイズが可能な組織内のユーザーをシームレスに管理
- サービスを中断することなく、Box AI Studioを既存のテクノロジースタックやワークフローと簡単に統合
Box AI Studioは、効果的でインテリジェントなワークフローを推進、自動化する新たな機会を企業内のさまざまな領域にもたらします。以下のようなユースケースが考えられます。
- 営業: プロンプトの指示がカスタマイズされたBox AI営業エージェントは、過去の契約書や顧客データのインサイトをもとに、AIが生成した契約の要約フォーマットや適切かつ求めている質問への回答を手伝うことで、営業の効率を高める
- マーケティング: 自社のブランドガイドライン、ターゲットオーディエンスの嗜好、コンテンツのフォーマットに基づいてカスタマイズされたBox AIマーケティングエージェントは、自社のメッセージやブランドガイドラインに沿ったブログ記事、ソーシャルメディアのコンテンツ、マーケティングコピーを、AIエージェントに生成させることができる
- カスタマーサービス: Box AIサービスエージェントには、製品カタログ、顧客データのインサイト、過去のやり取りに基づいてカスタマイズされたプロンプトが表示されるため、従業員は即座に正確な回答を共有でき、対応時間を大幅に短縮できる
- 人事: 会社のバリューや従業員規則に基づいてカスタマイズされたBox AI人事エージェントは、タイムリーなフォローアップによる候補者の体験向上や従業員のフィードバックやパフォーマンスデータから実行可能なインサイトを提供することができる
- 製品: 現在および将来提供される製品を含む製品情報に基づいてカスタマイズされたBox AI製品エージェントは顧客からのフィードバックを取り込み、ギャップを要約して、顧客の質問に対応するのに役立つナレッジベースの推奨記事を提供することができる
Box Appsで企業全体のビジネスプロセスを加速
企業のどのチームや部門にもコンテンツに大きく依存する業務がいくつもあります。ところが、そういった業務の遂行や自動化のためのテクノロジーには、往々にして不十分な点があります。たとえば、メールとスプレッドシートだけではやりたいことができず、一方で従来型ECMシステムは複雑すぎて使いこなせないということが起こりがちです。結果として、IT担当者や部門長は変革の推進やチームとプロセスの生産性向上をあきらめてしまいます。
本日よりベータ版の利用が可能なBox Appsは、企業内の各所に存在するコンテンツ中心のビジネスプロセスを管理するインテリジェントなアプリケーションを、かつてないほど簡単に作成できるノーコードソリューションです。Box Appsを使用して、機能豊富なダッシュボード、カスタマイズされたコンテンツビュー、ワークフロー自動化機能などを備えた用途に応じたアプリケーションを作成できます。特にAIを利用したメタデータ抽出機能は、コンテンツ中心のビジネスプロセスの運用を一変させる可能性を秘めています。
Box Appsは、コンテンツ中心のワークフロー管理に、以下のような変革をもたらします。
- 人事部門: 就業規定、社内手続き、福利厚生の情報にメタデータをインテリジェントに適用するポリシーアプリを作成して、頻繁に使用される関連書類の作成、更新、保守のプロセスを体系的に管理できます
- マーケティング部門: 資産管理アプリを作成して、グラフィックス、画像、ビデオなどのリッチメディア資産を管理できます。これにより、データの取り込み、保存、検索、取得や、ユーザーとのコラボレーションが容易になります
- 法務部門: Boxに保存されている契約書のメタデータを自動的に抽出する契約アプリを作成できます。このアプリに、期限切れを警告する機能や、契約書を生成してレビューと承認を経た後に署名を送信するまでの標準プロセスを組み込むことができます
- 経理部門: 受領した請求書からメタデータをインテリジェントに抽出する取引管理アプリを作成し、抽出したデータを簡単に既存の発注書と関連付けたり、承認から支払いに至るまでの取引を追跡するプロセスを効率的に管理したりできます
- 営業部門: アカウント管理アプリを作成して、NDA、提案書、見積書、契約書を素早く検索して取り出せるため、取引サイクルを加速することができます
Boxは、複雑なワークロー自動化ソリューションの開発を支援するために、本日よりベータ版の利用が可能なBox FormsとBox Doc Genという2つの新機能も発表しました。Box Formsでは、効果的なウェブおよびモバイル向けフォームの作成や公開を簡単に行うことができます。Box Doc Genでは、フォームやサードパーティ製アプリ、カスタムアプリ、メタデータからデータを抽出して自動的にカスタムドキュメントを作成し、Boxに保存できます。このようなツールをBox Apps、Box Relay、Box Signと組み合わせることで、便利な統合型ワークフロー自動化ソリューションをBox Platform上に構築できます。Boxでクラウドに移行し、レガシーなオンプレミスECMシステムの廃止を強く検討している企業もあります。
セキュリティとコンプライアンス関連の機能強化
Boxは今回、高度なデータセキュリティとコンプライアンスを扱う新機能として、Box ArchiveとBox Content Recoveryも発表しました。コンテンツの長期保全を簡単に行えるBox Archiveは、企業における法規制とコンプライアンス義務の遵守に役立ちます。Content Recoveryは、ランサムウェア被害から迅速かつ正確にコンテンツを復旧します。これまで数日かかっていた何千ものファイルの復元を、数時間で行うことが可能です。
1月よりベータ版が開始されるBox Archiveは、管理者に以下のメリットをもたらします。
- 企業がアーカイブされたコンテンツへの所有権を持つことで、それらのコンテンツへのアクセス制御を確実にし、また、ユーザーのファイルや検索結果から削除することで、ユーザーがアクティブな共同作業に集中できるようになります。さらに従業員の入れ替わり時にコンテンツが失われるリスクを低減できます
- アーカイブ済みのコンテンツにどこからでも即座にアクセスできるため、Boxではアクティブなファイルと同じ応答時間でアクセスできます。アーカイブされたデータの再取得や復元に数時間から数日を要する競合製品もあります
- エンドツーエンドのコンテンツライフサイクル管理により、コントロールとポリシーを強化し、ライフサイエンスにおける文書管理、金融サービスにおけるFINRAの保持義務、公共部門におけるNARAのアーカイブ要件など、規制業界の文書保持要件に対応しながら、作成から破棄まで、ガバナンスとコンプライアンス基準を容易に維持できるようにします
- 規制要件に対応: Box ZonesとBox Archiveを利用すると、アーカイブされたコンテンツを任意の指定地域に保管して、データの保管場所に関する組織のニーズをサポートし、規制要件に対応します
- コンプライアンス要件を満たし、監査時のプロセスを短縮するために、最終版が変更できないようにコンテンツを保護します
サイバー犯罪者にとって、ランサムウェアは依然として組織の侵害を試みる際の常套手段であり、それがもたらす損害は深刻なものになりかねません。最近の報告によると、ランサムウェアによる攻撃は2023年に62%急増し、企業に対する脅威が増大していることが明らかです。BoxのContent Recoveryは、ランサムウェアの影響を軽減するための高度なソリューションです。企業は、個人や規模を問わず、侵害されたファイルを迅速かつ正確に復元し、ビジネスの継続性を確保することができます。
Content Recoveryは、以下の特長を備えています。
- ファイルの復元に必要な時間を大幅に短縮し、インシデントの規模に関係なく、数日または数週間から数時間単位にまで復旧時間を短縮します
- 特定された時間枠の間に変更または破棄されたファイルの包括的な可視性を示すダッシュボードを提供することにより、潜在的なランサムウェアインシデントを察知します
- スナップショットに基づいて単純にシステムをロールバックするのではなく、Content Recoveryでは、日付範囲のカスタマイズ、実行された操作ごとのファイルのセグメント
- 復元プロセスを合理化することで、管理者は復元したいコンテンツを特定したら、わずか数クリックで復元することができます
- コンテンツは復元後、Box Driveに自動的に同期されるため、ビジネスの中断を最小限に抑えられます
Enterprise Advancedの導入
今回、新たにEnterprise Advancedプランを発表しました。これは、お客様が1つのパッケージでインテリジェントコンテンツ管理プラットフォームのすべての機能を利用できるプランです。Enterprise Advancedプランには、現在Enterprise Plusプランで提供されているすべての機能に加え、今回BoxWorksで発表された、以下の新しいインテリジェントコンテンツ管理機能が含まれます。
- Box AI Studio
- Box Apps
- Box Forms
- Box Doc Gen
- Box Archive
- 500 GBファイルのアップロード
- 開発者向けツールの機能強化とAPI割り当て上限の引き上げ
新しいEnterprise Advancedプランは、1月から購入可能になる予定です。
The Box Impact Fund
4年目を迎えたBox Impact Fundでは、児童福祉、災害対応、環境というBox.orgの3つのテーマ分野でデジタル変革プロジェクトを遂行している組織を支援します。非営利団体の重要なミッションを支援し、組織内のデジタル変革を進めるための資金として、1つの対象団体につき25,000ドル、合計150,000ドルが給付されます。今年は新たに、AIを利用したデジタル変革の提案を含むプロジェクトに注目が集まっています。過去に資金を獲得した団体としては、Foster America、NatureServe、Sesame Street、国際難民支援プロジェクトなどがあります。
申請期間は2024年11月12日から2024年12月9日までとなります。詳細を確認して申請するには、https://www.box.org/impact-fund にアクセスしてください。
本日の発表に関する詳細については、BoxWorksの基調講演とBoxブログ記事をご参照ください。
Boxについて
インテリジェントコンテンツ管理(ICM)プラットフォームのリーディングカンパニーであるBox (NYSE: BOX)は、企業のコラボレーション促進や、コンテンツのライフサイクル全体の管理、重要なコンテンツの保護、そしてエンタープライズAIによるビジネスワークフローの変革を実現することを目指しています。2005年に米国で設立され、アストラゼネカ、JLL、モルガン・スタンレーなどを含む大手グローバル企業や日本では約19,000社および日経225の76%の企業の業務効率化を支援しています。
Boxは、カリフォルニア州レッドウッドシティーに本社を置き、米国、ヨーロッパ、アジアに拠点を持っています。また、Box.orgでは、非営利団体のミッション実現を支援するために多様な活動を行っています。
株式会社 Box Japan は2013年に設立された日本法人です。
日本国内の情報については、下記のサイト「Box Square」で随時更新しています。
https://www.boxsquare.jp/
*本プレスリリースは、米国カリフォルニア州で現地時間 2024 年 11 月 12 日に発表されたプレスリリースの抄訳版です。
原文はこちらをご参照ください。
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