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不治の病「1型糖尿病」の患者・家族と遺族の想いを託し、“1型糖尿病根絶”を目指す研究3件への支援を決定。

PR TIMES / 2021年5月18日 17時45分

 全国の1型糖尿病患者・家族を支援する私たち認定特定非営利活動法人日本IDDMネットワーク(理事長 井上龍夫、本部 佐賀市)は、1型糖尿病根絶(=治療+根治+予防)を目指す研究3件に対し助成することといたしました。
 今回は、第15回の研究費助成公募によるもので、寄付者のかたの想いにそった冠基金である「松崎ちづる基金」、「竹原ファミリー基金」及び「Sky基金」を財源としています。
 これにより、1型糖尿病研究基金による助成件数・総額の累計は91件4億7150万円となります。
 ※冠基金についてはこちらをご覧ください。
 https://japan-iddm.net/support/fund/named_foundation/



[画像: https://prtimes.jp/i/38819/43/resize/d38819-43-787764-0.jpg ]

【助成課題】
■自己反応性T細胞を標的とした1型糖尿病発症予防法の開発[予防]
研究代表者:京都府立医科大学 岡村拓郎病院助教
助成金額:100万円(最長3年間)[松崎ちづる基金(託された想い:1型糖尿病の人を一人でも減らしたい)による助成]

<研究概要>
 1型糖尿病は自己免疫により発症する糖尿病であり、膵臓のβ細胞を攻撃してしまうT細胞(免疫細胞)が出現していると考えられています。しかし、実際にどのT細胞がβ細胞を攻撃し、1型糖尿病を発症させているかはいまだ十分に明らかにされていません。
 この研究は、1型糖尿病の原因となっているT細胞を、新しく開発されたVDJシークエンスという手法を用いて明らかにする研究です。この病気の原因となるT細胞が同定できると、1型糖尿病発症予防や進行抑制が可能になります。この研究はまさに自己免疫作用の本質に切り込んだ、1型糖尿病の新しい治療法への挑戦です。

■血糖値の変動に応じた機能的インスリン分泌を可能とするAAVベクターの構築と1型糖尿病モデルに対する治療効果の検討-1型糖尿病の根治を目指して-[根治]
研究代表者:筑波大学医学医療系スポーツ医学研究室 菅澤威仁助教
助成金額:100万円(最長3年間)[Sky基金(Sky(株)様より「1型糖尿病根治に向けた研究助成」として託されました)による助成]

<研究概要>
 本研究では、「血糖値に反応する遺伝子スイッチ」と、「インスリン遺伝子」を搭載した組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)ベクター(遺伝子の運び屋)を構築し、筋肉などの組織に膵臓と同じ機能を付加することにより、1回の注射で1型糖尿病を根治させる事を目指します。たった1回の注射で根治させる事は夢物語のような話ではありますが、現代の急速に発展する遺伝子治療テクノロジーを用いれば十分可能だと考えます。
 当研究チームはマルチオミックス解析(遺伝情報の網羅的な解析)を可能としており、大規模データー解析を通じて、新規の「血糖値に反応する遺伝子スイッチ」を見つけ出す事を初年度の目標にしています。

■GLP-1シグナリングによるT細胞アネルギー誘導効果を介した1型糖尿病の根治療法の開発[根治]
研究代表者: 慶應義塾大学医学部腎臓内分泌代謝内科 伊藤新助教
助成金額:100万円(最長2年間)[竹原ファミリー基金(託された想い:新薬の開発)による助成]

<研究概要>
 2型糖尿病治療薬であるGLP-1受容体作動薬(GLP-1RA)はβ細胞の機能改善や増殖効果の他、高血糖を招くグルカゴン分泌の抑制効果が知られています。さらに、最近の研究からGLP-1RAによって1型糖尿病の原因である免疫機能を調節する可能性も報告されています。1型糖尿病モデルマウスを用いて、GLP-1RAが自己免疫を抑え、インスリン分泌を増やし、グルカゴン分泌を抑えることで血糖値を正常化することを検証し、既存薬の新しい活用により1型糖尿病を根治させる治療として確立する研究です。

【1型糖尿病とは】
 原因不明で突然、小児期に発症することが多く、現在の医学水準では発症すると生涯にわたって毎日4~5回の注射又はポンプによるインスリン補充がないと数日で死に至る難病。糖尿病患者の大半を占める生活習慣病と称される2型糖尿病に対し、国内での年間発症率は10万人当たり1-2人と希少な病であるため患者と家族の精神的、経済的負担は大きい。

【日本IDDMネットワークについて】
 1型糖尿病患者・家族が中心となって運営する私たち日本IDDMネットワークは、インスリン補充が必須な患者とその家族一人ひとりが希望を持って生きられる社会を実現することを目指しています。その当面のゴールは、1型糖尿病を「治らない」病気から「治る」病気にすることですが、究極の目標は“1型糖尿病の根絶(=治療+根治+予防)”です。
 日本IDDMネットワークでは、2005年の1型糖尿病研究基金設立後、これまで91件、4億7150万円の研究費助成を行っています(今回の助成を含む)。
 当基金は、患者・家族自らが「不治の病を治る病にする」、「不可能を可能にする」挑戦にご賛同いただいた方々からの当法人への直接の寄付並びに“佐賀県庁への「日本IDDMネットワーク指定」ふるさと納税”など、日本全国の方々からのご支援で成り立っています。

【お問い合わせ先】
名 称:認定特定非営利活動法人日本IDDMネットワーク
所在地:〒840-0823 佐賀県佐賀市柳町4-13
電 話:0952-20-2062
Fax :020-4664-1804
E-mail:info@japan-iddm.net
WEB:https://japan-iddm.net/

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