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レスタ社、熟練塗装工の技をロボットで再現

PR TIMES / 2024年12月13日 14時40分

ベッコフのPC制御とドライブ技術が支える塗装ロボットの最前線



[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/27362/44/27362-44-a69c3f87576f39fbafcf015334a6e458-850x702.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
イタリアの塗装ロボットメーカであるレスタ社は、ベッコフのPC制御とドライブ技術を採用し、高性能で柔軟な塗装ロボットシステムを開発しました(写真提供:ベッコフオートメーション)


ベッコフオートメーション(ドイツ・フェアル)の製品と技術は、世界各国の多様な業界で活用されています。今回は、イタリアのロボットメーカであるレスタ社の塗装ロボットへの採用事例を公開いたします。

工業製品の高品質な表面仕上げは、業界における難題の一つです。これに対し、イタリアのLesta srl
(以下、レスタ社)は、柔軟で効率的な塗装ロボットを開発し、この課題解決に挑戦しています。この取り組みを支えるのが、ベッコフオートメーションのPC制御技術とドライブ技術です。

レスタ社の塗装ロボットは熟練工による手動操作の動きをリアルタイムで記録可能

レスタ社は、2010年にミラノ近郊で創業したロボットメーカで、主に塗装用ロボットの開発を専門としています。同社のロボットは金属、木材、プラスチックなど、多様な素材の表面仕上げに対応可能であり、現在までに世界各国で約700台が稼働しています。これらのロボットは、危険エリアでの作業を想定したATEX*やUL認証**のモデルを含む幅広いバリエーションを提供し、毎年100台以上が新たに導入されています。

*ATEX: 本質的に安全であるとテストされ承認された機器に与えられるEUの防爆安全認証。
**米国の第三者安全科学機関であるUnderwriters Laboratories(UL)が策定する製品の安全規格。

特筆すべきは、自動学習型の擬人化ロボットの革新性です。「LEBOT MV A5」や「LEBOT MV A6」に代表されるこれらの機種は、熟練工による手動操作の動きをリアルタイムで記録し、同じ動作を自動モードで再現することができます。この技術により、塗装プロセスの効率化と高精度化が同時に実現しました。また、空気圧補正システムを採用することで、塗装工はほとんど抵抗や重さを感じることなくロボットアームを動かすことができるため、滑らかな動作の高い再現性を実現しました。

ベッコフのPC制御技術とドライブ技術の貢献
レスタ社が塗装ロボットの設計において特に重視しているのは、ベッコフのPC制御技術の柔軟性と性能です。レスタ社の塗装ロボットは用途に応じて5軸から10数軸の補間軸を備えています。滑らかで流れるような塗装工の動きを再現できるため、TwinCAT 3ソフトウェアを活用しています。同社の自動化部門責任者であるファビオ・フェラリオ氏は、「ロボットに塗装工の動きを再現させることは大きな挑戦でした」と語り、正確な位置決めだけでなく、高度なモーション制御が求められた背景を説明します。これを支えたのがベッコフのTwinCAT 3 PLC/NC PTP(TC1250)とTwinCAT NC Camming
(TF5050)のモーション制御ソフトウェアです。これらのモーション制御は、ベッコフの多軸サーボシステムAX8000に実装され、滑らかでダイナミックな動作を高精度で実現しました。コンパクトな設計のAM8032とAM8043サーボモータはワンケーブルテクノロジ(OCT)を採用。制御盤内のスペース節約、材料費削減、設置時間短縮にも寄与しています。フェラリオ氏は、「塗装ステーションの設置から試運転までをわずか1週間程度で完了できる。効率の向上に強い手応えを感じている。」と述べています。

柔軟性と競争力を強化
ベッコフのオープンな制御プラットフォームは、制御ときめ細やかなモーション機能を統合的に管理できるだけでなく、他社製品やアルゴリズムを追加して拡張することも可能です。このオープンなアプローチが、プロジェクトごとにロボット機能をカスタマイズできる仕組みを支え、同社の柔軟なシステム構築を支えています。また、TwinCATのOPC UA通信機能を活用することで、ユーザの工場管理システムとの統合を容易に実現し、インダストリー4.0への対応も可能となっています。

将来的には、機械学習や深層学習の導入も視野に入れ、塗装プロセスのさらなる効率化を目指しています。今後も、レスタ社とベッコフ両社の技術が融合することで、塗装ロボットのさらなる進化が期待されます。


記事全文:
https://45708096.fs1.hubspotusercontent-na1.net/hubfs/45708096/PCC_02_2024_JP_Lesta.pdf


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