不動産賃貸の清和綜合建物、修繕工事にAI活用 ～「工事ロイド」導入で価格査定業務を革新～

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不動産・建築業界向けのAI開発を手掛ける株式会社THIRD（本社：東京都新宿区、代表取締役：井上惇、以下、当社）は、清和綜合建物株式会社（本社：東京都千代田区、代表取締役社長：大串桂一郎、以下、清和綜合建物）にオフィスビルなど所有物件の投資・修繕工事に際して、AI自動見積査定システム「工事ロイド」を提供しました。「工事ロイド」の導入により、清和綜合建物では査定業務の効率化が図られています。

導入に至った背景と導入後の成果
東京23区・大阪ビジネス地区を中心に好立地のオフィスビル、住宅、ホテルを保有されている清和綜合建物では、所有するオフィスビルなどの投資・修繕工事の見積価格の妥当性を自社の技術部で査定しています。技術部では建築・設備の専門技術者が長年の経験と知見によって査定を行っていることから、査定技術の伝承などの課題認識を持っていました。また、詳細分析をする際に見積書の記載内容をエクセルに手入力したり、部材の単価を1つずつインターネットで検索したり、発注先に確認したりするなど、査定のための事前準備や査定作業自体に多くの工数がかかっていました。

このような課題を解決するために工事ロイドを活用したところ、清和綜合建物では顕著な成果が得られました。見積データの自動Excel変換機能により、従来エクセルに手入力していた工数が削減されました。加えて、部材単価の自動算定機能により、例えば、照明器具が30種類でもクリック1つですべての単価確認が可能となり、単価の検索・調査時間の大幅な短縮につながっています。

また、部材の定価だけでなく卸値も把握が可能となったため、発注先の調達価格が分かり、発注先との価格交渉がよりスムーズにできるようになり、発注先との交渉がより効率的に行えるようになりました。

結果的に、例えば25件の見積査定業務で約10時間の時間短縮が図れるなど、査定業務に係る業務効率向上に寄与しています。

今後の展開
清和綜合建物では、工事ロイド導入により更なる効果を見込んでいます。データ管理の効率化が進み、査定業務と同時にデータ整備が可能となることや過去の見積査定データへのアクセスが容易になるなど、データ管理の効率化を図ることができるとともに、査定技術の継承という課題の解決も期待されています。工事ロイドを導入したことで、技術部担当者の知見や経験値を活かした従来の査定業務とAIによる査定業務とのハイブリッドな新たな査定業務を実践することができ、より的確で迅速な査定業務の体制を構築できるほか、技術部担当者不在時でも代替者による見積書の工事ロイドへの投入が可能となり、業務互換性の向上も展望しています。

清和綜合建物ご担当者様のコメント
工事ロイド採用企業の増加やＡＩ学習機能などにより、今後、工事ロイドが更にレベルアップしていくことを期待しています。具体的には、建築工事を含む工種・工事タイプや部材の査定対象の拡大、査定精度の向上、提供サービスの拡充などを期待しております。また、導入後のアフターフォローとして、数ヶ月に1度の定例会開催を今後ご検討いただき、他社事例やノウハウを共有いただけますと幸いです。

AI自動見積査定システム「工事ロイド」とは
AIによる機械学習で工事における適正価格を査定するソフトウェアです。73万以上の型番を網羅したデータベースを持ち、最新の部材の卸値を常に更新しています。このデータベースをもとに、工事の見積もりを1行ずつ解析し、適正価格を査定します。さらに、査定した金額で工事の発注を可能にする工事業者手配の機能も持ち合わせています。

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株式会社THIRDについて
会社名：株式会社THIRD（サード）
設立：2015年10月
URL：https://third-inc.co.jp/
所在地：〒160-0004 東京都新宿区四谷4-25-13 濱庄ビル2階
代表取締役：井上 惇
TEL：[phone]

会社概要：
THIRDは、AI技術を強みとして、不動産業界や建築業界向けのDXを提供するスタートアップです。2015年にゼネコン出身の工事現場監督が集まり建築工事のコスト削減コンサルティングを主軸に創業しました。現在は現場監督の知見をAIに置き換え、不動産管理の労働生産性を改善するAI-SaaSソフトウェアの「管理ロイド」や、工事のコスト削減を実現する「工事ロイド」などを提供しています。

また、不動産業界／建設業界向けAIの受託開発を行うAIソリューション事業、並びに建物データを利活用し金融業界や製造業界向けにAIを活用したデータソリューションを提供する事業を展開しています。

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