超小型衛星開発のアークエッジ・スペース、シリーズBで総額80億円を調達
PR TIMES / 2025年2月4日 12時15分
超小型衛星コンステレーションの企画・設計から量産化、運用まで総合的なソリューション提供を行う株式会社アークエッジ・スペース(本社:東京都江東区、代表取締役 CEO :福代孝良、以下「アークエッジ・スペース」)は、既存投資家であるインキュベイトファンド株式会社、新規投資家であるJICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社及びWiLの3社をリード投資家として、計15社を引受先とする総額80億円のシリーズBラウンドの資金調達を実施しましたのでお知らせします。これにより累計の資金調達額は107億円となります。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/73065/44/73065-44-5a44784d21bfd609de66e23c2b26177a-1920x1080.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/73065/44/73065-44-276fb83537ee512098c1ed576c29cfc9-1920x1080.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
■資金調達の背景
アークエッジ・スペースでは、IoTデータ収集、リモートセンシング、船舶向け衛星通信(VDES)、光通信など、多様なミッションへの対応が可能な6U衛星の標準汎用バスシステム、量産システム、および複数衛星の自動運用システムの構築に取り組んできました。昨年11月には、6U衛星の汎用バスの基本設計、開発、量産試験を順次完了し、打上げ・軌道上実証のフェーズへ移行しています。
船舶向け衛星通信の分野では、2023年3月に国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下「NEDO」)が実施する「経済安全保障重要技術育成プログラム/船舶向け通信衛星コンステレーションによる海洋状況把握技術の開発・実証(交付上限額:147億円、2029年度まで)」に採択され、基本的な衛星システムの設計や重要要素技術の開発等に取り組んできています。昨年11月には、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)が実施する宇宙戦略基金の公募事業「商業衛星コンステレーション構築加速化」にも採択され、今後、商業コンステレーションの構築に向けた対応を進めていく予定です。
地球観測の分野では、2023年10月「中小企業イノベーション創出推進事業(SBIRフェーズ3)」に採択され(交付上限額:35億円、2027年度まで)、農林業の環境モニタリングや温室効果ガス等の大気観測を目的とした多様な周波数データを収集可能な多波長リモートセンシング衛星システムの衛星システム設計や重要要素技術開発等に取り組んでいます。また、衛星データプラットフォームを通じた宇宙利用による地球規模課題への対応及び持続可能な開発の実現に向けて、南米や中央アジア等の複数の機関と宇宙産業協力に関して連携を開始しています。
月インフラ・衛星測位の分野では、2021年度以降、順次「宇宙開発利用加速化戦略プログラム」に採択され、JAXAと共同で月面活動に向けた新たな通信・測位インフラの構築を目指して月測位衛星システムの開発を進めてきました。昨年10月からは、月での技術を応用する形で、地上や地球低軌道のユーザに対して位置・時刻情報を提供する低軌道測位衛星システム(LEO-PNT)の実現に向けた検討も開始しています。
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/73065/44/73065-44-d3006f63052f26a9b957bd59ad8b16b0-1920x1080.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
こうした当社の超小型衛星システムの総合インテグレーターとしての活動に対して、需要と期待は着実に高まりを見せており、2022年3月のシリーズA以降の累計受注・採択総額は320億円を超え、従業員数は4.5倍に増加し、120名以上(2025年1月時点)となりました。
■資金調達の目的とビジョン
今回の資金調達を通じて、地球規模課題への対応及び持続可能な開発の実現を目指し、国内外の政府機関や民間事業者向けに、船舶・海洋を対象とした双方向通信を実現するVDESや海洋状況把握、多様な周波数データを収集可能な多波長リモートセンシング等に対応可能な商業衛星コンステレーションの構築を加速化させる予定です。また、光通信等の衛星基盤技術の獲得や人材基盤の拡充等を進めるとともに、6U衛星での量産体制構築の実績を踏まえ、よりサイズの大きな50kg級等の超小型衛星にも対応可能な量産体制の構築を進める計画です。
■引受先コメント / 投資の背景・期待(順不同)
<インキュベイトファンド株式会社 General Partner 赤浦 徹様>
2021年3月に出資させて頂いて以降アークエッジ・スペースは超小型衛星を中心とした開発力と福代CEOのリーダーシップによって国内外で多数の案件を獲得し、世界の宇宙ビジネスをリードしていく存在となりつつあります。
また当社は昨年12月に量産モデル衛星の軌道上運用を開始し、小型衛星コンステレーションの構築に向けて着実な一歩を踏み出しております。我々も引き続き全力でご支援していく所存です。
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/73065/44/73065-44-daff64b3ea4a365f0100a3a186c56827-936x1166.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
超小型衛星技術は、船舶向け衛星通信や地球観測から月測位、深宇宙探査に至るまで、新たな宇宙利用の可能性を切り拓く革新的な分野です。アークエッジ・スペースは、企画・設計から量産、運用に至るまでを包括した高度なインテグレーション能力と独自の技術基盤を有し、商業宇宙活動の活性化と宇宙利用の民主化を目指しています。次世代宇宙産業のパラダイム創出と地球規模課題の解決に向けて、その広範な応用可能性と社会的意義を高く評価し、本出資を決定しました。国内外の多様なニーズに応える技術開発力と事業展開力は、日本の宇宙産業の競争力強化に寄与するものと考えています。
[画像5:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/73065/44/73065-44-5485696b84810abfcde2a50cc022ab80-1311x1646.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
<WiL ゼネラルパートナー兼共同創業者 松本 真尚様>
宇宙産業は技術、経済、環境、社会に大きな影響を与え、私たちの生活を豊かにする可能性を秘めています。「衛星を通じて、人々により安全で豊かな未来を。」というビジョンのもと、日本が誇れる超小型衛星技術と事業開発力を活かし、地球規模の課題解決に挑むアークエッジ・スペースは、注目すべきスペーステック企業の一つです。
WiLは、同社が次の成長ステージでさらに飛躍できるよう、全力で支援してまいります。
[画像6:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/73065/44/73065-44-7d262da68b331eb2c7590e63eb744618-784x972.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
<三菱UFJ銀行 サステナブルビジネス部 宇宙イノベーション室 室長 橋詰 卓実様>
当行は、国内宇宙産業の発展に重要な役割を担うアークエッジ・スペースの技術力と成長性に注目し、出資を決定いたしました。
衛星データを活用した革新的なソリューション開発に関して協働させていただき、国内宇宙産業のバリューチェーン構築に貢献してまいります。
<SMBCベンチャーキャピタル株式会社 投資営業第一部長 中野 哲治様>
アークエッジ・スペース社の高い開発技術は勿論のこと、ソフトウェアのオープン化、コンポーネント部品国産化、国内における量産サプライチェーンの構築等、自社に留まらず日本の宇宙産業全体の活性化を企図している、素晴らしい思想に共感しております。
アークエッジ・スペース社の更なる飛躍を、SMBCグループ一丸となって支えて参ります。
<SMBC日興証券株式会社 マーチャント・バンキング部長 マネージング ディレクター 中西 孝介様>
衛星に関する高い技術力を誇り、ミッションに掲げる「衛星を通じて、人々により安全で豊かな未来を。」の実現に向けて全力で取り組む姿勢に共感し、出資させていただくことといたしました。福代CEOを中心とした強力なリーダーシップのもと、宇宙産業を牽引する存在として一層グローバルに躍進されることを期待しております。
<みずほキャピタル株式会社 代表取締役社長 半田 邦雄様>
株式会社アークエッジ・スペースは、日本を代表する小型人工衛星の総合インテグレータであり、小型衛星コンステレーションによる地球観測、通信、及び測位・位置情報提供や、月・深宇宙探査等、世界において、最先端かつ多様なミッションに取組んでおります。
みずほキャピタルは、福代CEOをはじめとするアークエッジ・スペースの皆様と共に、小型人工衛星による様々な社会課題の解決に貢献して参ります。
<ヒューリックスタートアップ株式会社 キャピタリスト 澤田 紘希様>
汎用性の高い超小型衛星の開発を手掛けるアークエッジ・スペース社様の先進的な技術に期待し、出資を決定いたしました。同社の超小型衛星コンステレーション事業は、ヒューリックの理念である「安心と信頼に満ちた社会」の実現に寄与するものと確信しています。今回の出資を通じ、成長を全力で支援してまいります。
<未来創造キャピタル株式会社(みずほリース株式会社CVC運営会社) 代表取締役 竹内 信房様>
超小型衛星でリモートセンシングから深宇宙探査まで幅広い産業をエンパワーできる技術力に加え、福代CEOをはじめとする情熱とバイタリティ溢れる社員の皆様に深い敬意を抱いております。今後、アークエッジ・スペース様と共に新たな未来とビジネスを創造し、社会課題解決と経済発展に貢献して参ります。
<清水建設株式会社 宇宙開発部 部長 金山 秀樹様>
清水建設は、「超建設」の新たなマインドセットで未来に挑戦することで、社会の期待を越える価値を創造し、持続可能な未来づくりに貢献します。アークエッジ・スペース社との資本提携を契機に、多波長リモートセンシング技術を用いたソリューションを開発し、地球規模課題への対応などの社会価値の創造にアークエッジ・スペース社と共に取り組んでまいります。
<静岡キャピタル株式会社 シニアディレクター 山内 栄二様>
福代CEO率いるアークエッジ・スペース様とご一緒できること大変嬉しく思っております。
静岡県牧之原市の地上基地局におけるデータ利活用など、地域に新しい価値を提供できると確信しご出資させていただきました。
非常に強力な株主の皆様とともに、世界を目指すアークエッジ・スペース様をご支援してまいります。
<スパークス・アセット・マネジメント株式会社 次世代成長投資部 共同部長 秋田 一太郎様>
福代CEOのリーダーシップのもとで多様な才能が集まるアークエッジ・スペース様が、超小型衛星コンステレーションを用いた様々なミッションの実証実験および社会実装において主導的な役割を果たし、日本発の世界企業として飛躍される未来に期待しております。
<三井住友海上キャピタル株式会社 投資部 パートナー 安藤 雅明様>
2022年のシリーズAに続き、今回のシリーズBにも参加できることを嬉しく思います。この3年間で、地球リモセン、VDES通信、月・深宇宙探査等のミッションに対応する衛星開発と事業化を加速させたアークエッジ・スペースが、日本を代表する、超小型衛星システムの総合インテグレーターとして益々飛躍することを確信しています。
<スカパーJSAT株式会社 取締役執行役員専務 宇宙事業部門長 小川 正人様>
スカパーJSATは、日本の民間企業で初めて通信衛星を打ち上げ、30年以上にわたって宇宙ビジネスを牽引してきました。
様々な衛星ミッションの開発と実証を推進するアークエッジ・スペースとの、今回の資本参加による連携を通じて、新たな事業開発と宇宙産業の発展に貢献して参ります。
<フォースタートアップスキャピタル合同会社 ジェネラルパートナー 清水 和彦様>
アークエッジ・スペース社に伴走させていただく中で、同社は日本の宇宙政策の推進において重要な役割を担い、政府や民間企業との連携を通じて、日本の宇宙産業における国際競争力強化と持続可能な発展を牽引し、日本経済の再成長に寄与すると確信し、この度出資させていただきました。同社のミッション実現に向けて全力でサポートしてまいります。
■アークエッジ・スペース代表のコメント
<株式会社アークエッジ・スペース 代表取締役 CEO 福代 孝良>『衛星を通じて、人々により安全で豊かな未来を』というミッションのもと、私たちは地球規模課題の解決と持続可能な開発の実現に向けた取り組みを進めています。
今回の資金調達を通じて、商業衛星コンステレーションの構築をさらに加速させ、船舶向け通信、リモートセンシング、月測位や低軌道測位など、多様なミッションに対応できる体制を強化することで、宇宙技術を活用した新たな価値の創出に取り組んでいきます。
[画像7:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/73065/44/73065-44-eb4dc08a583f37a68d8c6661555d2fe5-2155x2700.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
■株式会社アークエッジ・スペースについて
アークエッジ・スペースは、小型衛星コンステレーションの企画・設計から量産化、運用まで総合的なソリューション提供を行う宇宙スタートアップ企業です。
“衛星を通じて、人々により安全で豊かな未来を”実現することを目指し、今後は地球観測、船舶向け衛星通信(衛星VDES)、光通信、低軌道衛星測位等に対応した小型衛星コンステレーションの構築を実現するとともに、月面活動にむけた衛星インフラ構築や深宇宙探査など、多様なミッションニーズに対応する宇宙の開発利用を推進します。
本社所在地 :東京都江東区有明一丁目3番33号ドーム有明ヘッドクォーター3階
代表取締役CEO:福代 孝良(ふくよ たかよし)
設立 :2018年7月
WEB :
https://arkedgespace.com/
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
この記事に関連するニュース
-
アークエッジ・スペース、シリーズBで総額80億円の資金調達を実施
マイナビニュース / 2025年2月4日 15時53分
-
アークエッジ・スペースとスカパーJSATが業務提携契約を締結
マイナビニュース / 2025年2月4日 12時22分
-
超小型衛星を開発するアークエッジ・スペースへの投資実行に関して
PR TIMES / 2025年2月4日 12時15分
-
アークエッジ・スペース、スカパーJSATと超小型衛星コンステレーションの事業化加速に向けた協業を開始
PR TIMES / 2025年2月4日 10時0分
-
アークエッジ・スペース、新開発の6U衛星汎用バスを採用した小型衛星AE1c、AE1dの打上げ、運用開始
PR TIMES / 2025年1月15日 18時45分
ランキング
-
1トイレの前で待ち伏せする男性社員、その狙いは…フジ騒動を発端に「#私が退職した本当の理由」セクハラ告発がSNSに殺到
集英社オンライン / 2025年2月3日 20時2分
-
2トランプ大統領「やるやる関税」で荒れる相場、ドル/円振り回される
トウシル / 2025年2月4日 10時29分
-
3フジテレビ「くいしん坊!万才」 2月分の放送休止を決定 提供社のキッコーマン「再開する判断材料がない」
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2025年2月4日 14時25分
-
4「唯一のパートナー」日鉄とUSSがコメント 買収めぐる裁判開始
日テレNEWS NNN / 2025年2月4日 13時18分
-
5日本のリユース品「信頼できる」 訪日客から熱視線…注目浴びるワケは“偽物”を短時間で見抜くAI技術【news23】
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2025年2月4日 11時45分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください