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アリババクラウド、より効率的なグローバルAIコミュニティを実現する最新AIモデル、ツール、インフラを発表

PR TIMES / 2025年1月21日 16時15分



[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/52991/46/52991-46-9248a10160352c7ce3fedae519b9c01f-650x156.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


アリババグループのデータ・インテリジェンスの中枢であるアリババクラウドは本日、同社主催の年次開発者サミットにおいて、大規模言語モデルやAI開発ツールの拡充、インフラのアップグレード、そして世界中の開発者を支援する新たなプログラムを発表しました。これらの取り組みは、開発者がより低コストで革新的なAIアプリケーションを構築できるよう支援し、グローバルな生成AIコミュニティの発展を促進することを目的としています。

アリババクラウドのインターナショナル・ビジネス・バイスプレジデント 兼 インターナショナル・プロダクト&ソリューション責任者である郭 東亮(Dongliang Guo)は、次のように述べています。
「アリババクラウドは、先端のAIモデル、強化されたクラウドインフラ、そして利用しやすい支援プログラムを通じて、グローバルな開発者に確かな価値を提供することに尽力しています。私たちは共に、AI主導のさらなるイノベーションを促進し、スタートアップ、企業、そしてさまざまな産業の発展に寄与することを目指しています。」

より多くの基盤モデルと開発ツールを提供
アリババクラウドの独自開発による大規模言語モデルファミリー「Qwen」シリーズの最新バージョンであるQwen2.5シリーズ(パラメーター数は70億~720億)が、同社の生成AI開発プラットフォーム「Model Studio」を通じてAPI経由で利用可能となりました。これにより、世界中の開発者がアクセスできるようになりました。さらに、アリババクラウドは、視覚認知モデルの「Qwen-VLシリーズ」、画像生成モデルの「Wanx2.1(通義万相)」、音声言語モデル「Qwen-Audio」を含むマルチモーダルAIモデルも開発者に提供を開始しました。

また、Qwen 2.5-coderモデルを活用したアリババクラウド独自のAIコーディングアシスタント「通義霊碼(Tongyi Lingma)」も利用可能です。このAIプログラマーは、コードの補完や最適化、デバッグ支援、コードスニペット検索、バッチ単体テスト生成などの機能を提供します。これにより、開発者は効率的でシームレスなコーディング体験ができ、生産性と創造性を大幅に向上させることができます。

さらに、Model Studio上では、より多様なAI開発ツールが利用可能になりました。これには、複雑なタスクをサブタスクに分割してワークフローを管理する「Workflow」や、複数のエージェントが協力して計画・実行を行う「Agent」などが含まれます。また、外部情報源を活用して生成AIモデルの精度と信頼性を向上させる「RAG(Retrieval-Augmented Generation)」、複数のプロンプト入力に対して同時に応答を生成する「Batch Inferencing」、モデルの自動評価を行う「AutoEval(Automated Model Evaluation)」、モデルのデプロイおよびアプリケーションの可観測性サービスも今年1月中に利用可能となる予定です。

AI開発のためのアップグレードされたインフラストラクチャ
AIをはじめとする重要なワークロードを支える強力な計算能力を提供するため、アリババクラウドは、第9世代のエンタープライズ向けエラストリック・コンピュート・サービス(ECS)インスタンスを本年4月より世界市場で提供開始すると発表しました。この最新世代のECSインスタンスは、前世代と比較して計算効率が20%向上するなど、性能が大幅に強化されています。さらに、eRDMA(エラストリック・リモート・ダイレクト・メモリ・アクセス)を活用したネットワーク加速により、高性能コンピューティング、検索レコメンデーション、Redisデータベースのサポート性能が最大50%向上します。

また、アリババクラウドは、革新的な「Alibaba Cloud Container Compute Service(ACS)」を2025年1月より国際顧客向けに提供開始すると発表しました。このサービスは、コンテナ技術を活用して作業負荷の展開を簡素化・最適化するよう設計されており、コンテナサービスとクラウドコンピューティングリソースを統合します。これにより、コストや技術的な複雑性が大幅に削減され、開発者はインフラ管理ではなくイノベーションに専念できるようになります。

創造性を刺激する新GenAIプログラム
アリババクラウドはイノベーションを促進するため、生成AIアプリケーションの構築にQwenモデルを活用するグローバル開発者やスタートアップを支援する専用プログラム「Alibaba Cloud GenAI Empowerment Program」を発表しました。このプログラムの参加者は、無料のクラウドクレジット、トレーニングワークショップ、テックショーやデモデイへの招待、さらには製品の共同マーケティング機会など、さまざまなサポートを受けることができます。このプログラムは、開発者やスタートアップが生成AIプロジェクトを加速させると同時に、より広範なイノベーターのエコシステムとつながることを目的としています。
Qwenを活用した最先端アプリケーションを手掛けるグローバル開発者と顧客
日本のAI開発企業であるAxcxeptは、Qwen 2.5 LLMを基にしたオープンソースの軽量AIモデル「EZO」を開発しました。EZOモデルは、コーディング、情報抽出、数学、推論、ロールプレイ、日本語の文章作成といった分野で最新モデルを上回る性能を発揮します。低遅延かつ高性能なEZOは、医療や公共機関などの日本市場向けに設計され、安全かつ効率的なAIアプリケーションを提供します。

Axcxept株式会社のCEOであるKazuya Hodatsu氏は、次のように述べています。
「Qwen 2.5は日本語処理能力が飛躍的に向上しており、他のモデルに対する競争力を大きく高めています。当社独自のトレーニングプロセスを通じて、他に類を見ない精度を誇る日本語のLLMを開発することができました。」

また、オックスフォード大学発のディープテックベンチャーであるOxValue.AIは、アリババクラウドのQwenベースのマルチモーダルAIモデルを活用し、AI駆動の企業評価サービスを提供しています。資金調達、研究開発、業務に関するテキストや音声データを処理・分析することで、OxValueは精密かつコスト効率の高い評価を実現し、企業顧客に最適なソリューションを提供しています。

OxValue.AIの創設者であるオックスフォード大学教授、傅 晓嵐(Xiaolan Fu)氏は、次のように述べています。
「多様なデータソースの処理は、私たちの評価サービスにおいて不可欠です。アリババクラウドのAIモデルのサポートにより、このプロセスの品質と効率が大幅に向上しました。アリババクラウドとの協力を通じて、企業のお客様により良いソリューションを提供できるようになりました。」

■参考資料(英語)
・Axcxeptについて
https://www.alibabacloud.com/en/customers/axcxept?_p_lc=1

・OxValue.AIについて
https://www.oxvalue.ai/

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