アークエッジ・スペース、共同開発のONGLAISATにてキューブサットにおける世界最高レベルの地上分解能の撮像に成功
PR TIMES / 2025年2月7日 17時45分
超小型衛星コンステレーションの企画・設計から量産化、運用まで総合的なソリューション提供を行う株式会社アークエッジ・スペース(本社:東京都江東区、代表取締役 CEO :福代孝良、以下「アークエッジ・スペース」)は、TASA(Taiwan Space Agency:台湾宇宙センター)、国立大学法人東京大学大学院工学系研究科 航空宇宙工学専攻 中須賀・船瀬・五十里研究室(以下「東京大学」)と共同で開発した6U級地球観測用衛星:ONGLAISAT(読み方:オンライサット)が、設定された目標を達成し、キューブサットにおいて世界最高レベルの地上分解能(2.5~3.0m)の撮像に成功したことをお知らせいたします。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/73065/46/73065-46-6329348bd56c773a84314ea103b5a6de-2405x1589.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
ONGLAISATにて撮像された画像(試験電波による取得画像)
ONGLAISATはTASAが実施する6U超小型衛星短期実証事業「6U Fast Validation Cubesat」の一環として、TASAが開発した光学観測装置を軌道上実証するために、アークエッジ・スペースと東京大学が共同開発した高精度な姿勢制御技術を含む衛星バスが用いられました。
2024年12月10日に当社が保有する牧之原地上局(静岡県牧之原市)との試験電波による通信確立後、約2か月間にわたる軌道上実証を実施し、同衛星が搭載する地球観測用光学システムに関する全てのミッション目標を達成しました。
具体的な達成内容は以下の通りです。
・新規光学システムによる撮像実証
・時間遅延積分技術(TDI)を用いたイメージセンサ実証
・オンボード処理技術の実証
・高精度姿勢制御を含む高度な衛星バス技術の実証
当社は、東京大学との連携によりこれら新規性の高いシステムを適切に衛星へ統合する技術を確立するとともに、TDI撮像のための高精度姿勢制御や精密な温度制御等、高度な人工衛星の運用技術を確立しました。
■ONGLAISATによる実証項目及び新規性
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/73065/46/73065-46-63fb5da0d2d1d13a19d092fcb1d96111-1400x1400.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
ONGLAISATのミッションロゴ
今回の目標に於ける重要かつ新規性の高い実証要素として、以下4点が挙げられます。
1.新規光学システムによる撮像実証
TASA初のKorsch off-axisタイプの光学システムを衛星光学ペイロードの設計に採用しました。このシステム設計・製造・組立には高い技術が必要ですが、サイズを縮小しつつ光学性能を向上させることに成功しました。
2.時間遅延積分技術(TDI)によるイメージセンサ実証
本ミッションでは、国立応用研究開発院台湾半導体研究センターが開発した初の台湾産TDIセンサーであるCMOS TDI(*1)の軌道上実証に成功しました。
(*1) TDI:Time Delay Integration。衛星が移動する速さに合わせて、カメラのセンサー上で光の明るさを積み重ねることで、より明るくクリアな画像を作る技術。
3.オンボード処理技術実証
従来は人工衛星で画像を取得した後、通信帯域の制約等により画像を地上に送信するまでに長い時間を要していましたが、人工衛星内で画像を圧縮するオンボード処理技術により、迅速に地上に送信し解析・利用することが可能となりました。
4.高度な衛星バス技術の実証
TDI撮像中はセンサーの画素レベルで像がぶれないよう高精度な姿勢制御技術が求められるほか、光学系システムの精度保証のために精密な温度制御が求められ、これらを実証することに成功しました。
本実証の成果である、地球観測用衛星にとって重要な世界最高水準の地上分解能、TDI技術による画像の高鮮明化、オンボード処理技術によるデータ圧縮等の技術、これらを実現するための高度な衛星バス技術は、6U級キューブサットのみならず、今後より大型の人工衛星にも展開可能です。
アークエッジ・スペースは、これらの技術を活用し、より市場競争力の高い人工衛星の開発・運用及び付随するサービス開発を推進してまいります。
■参考プレスリリース
・ONGLAISATの運用開始について
【プレスリリース】新開発の6U衛星汎用バスを採用した小型衛星:AE1bおよびONGLAISATの運用開始
https://arkedgespace.com/news/2024-12-10_ae1b_yodaka_onglaisat
・ONGLAISATのミッション概要について
【プレスリリース】新開発の6U衛星汎用バスを採用した小型衛星AE1bおよびONGLAISATが国際宇宙ステーションに到着
https://arkedgespace.com/news/2024-11-06_ae1b_yodaka_onglaisat
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/73065/46/73065-46-7a5fdf4cb6cf1e4e8a1fc44ad49fc38d-254x336.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
■株式会社アークエッジ・スペースについて
アークエッジ・スペースは、超小型衛星コンステレーションの企画・設計から量産化、運用まで総合的なソリューション提供を行う宇宙スタートアップ企業です。
“衛星を通じて、人々により安全で豊かな未来を”実現することを目指し、今後は地球観測、船舶向け衛星通信(衛星VDES)、光通信、低軌道衛星測位等に対応した超小型衛星コンステレーションの構築を実現するとともに、月面活動にむけた衛星インフラ構築や深宇宙探査など、多様なミッションニーズに対応する宇宙の開発利用を推進します。
本社所在地 :東京都江東区有明一丁目3番33号ドーム有明ヘッドクォーター3階
代表取締役CEO :福代 孝良(ふくよ たかよし)
設立 :2018年7月
WEB :https://arkedgespace.com/
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