「データでわかる!360度フィードバック導入状況2024」調査結果発表 360度フィードバックの結果を踏まえたアクションプラン策定を行うと、結果を前向きに受け止め継続意向を示す割合が約5倍に増加
PR TIMES / 2024年10月10日 17時40分
”360度フィードバックを行って良かった”と感じる項目は「縦のコミュニケーション良化」「モチベーション向上」「メンタルヘルス不調へのプラス効果」が昨年対比で大きく増加
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「フィードバックと対話で、すべての人と組織、社会をアップデートする」をミッションに掲げるHRサーベイクラウドサービスの株式会社シーベース(本社所在地:東京都新宿区、代表取締役社長:深井幹雄)は、360度評価や多面評価、マネジメントレビューなどと呼ばれる"360度フィードバック"の企業での活用状況の実態を把握するための調査を3年連続で実施し、「データでわかる! 360度フィードバック導入状況」として結果をまとめましたので、お知らせいたします。
先行き不透明な時代における企業経営や事業拡大には、従業員と組織の成長が不可欠です。組織の継続的な成長のための施策として、企業規模に依らず導入が当たり前になってきた360度フィードバックの人事部門が感じている活用実態と、施策を受ける従業員の視点での効果を分析しています。本年は従業員の回答結果より、「アクションプラン策定+継続を支援できるかが、フィードバック内容の前向きな受け止めや継続意向に大きな差を及ぼす」ことが明らかになりました。
また、360度フィードバック施策について良いと感じる点の回答では「縦のコミュニケーション良化」「モチベーション向上」「メンタルヘルス不調へのプラス効果」などが昨対比で大きく増加しました。
本調査レポートで提示する、360度フィードバックの導入状況の分析、その効果の測定、そして組織における活用に関する課題の分析が、多くのチームに役立てていただけることを願っております。
※レポートダウンロードはこちらから https://www.cbase.co.jp/download/7597/
調査結果サマリー
・企業の6割強が導入し、人材開発・組織開発・人事制度運用面と幅広く役立てている。
全体の6割強が360度フィードバック(多面評価)を導入しており、大手企業ほど導入率が高まる傾向にあります。
・主な活用目的は「人材開発」次いで「組織開発」「人事評価・目標管理」で、意図する活用範囲の幅広さが見られる。「自社社員向け調査連動」や「タイバーシティ活用」といった、特定テーマ・施策への展開も進んでいる傾向。
人事施策として意図する活用範囲の幅広さが見られました。また、「自社社員向け調査連動」や「ダイバーシティ活用」といった、特定テーマ・施策への展開も進んできています。
・360度評価の人事満足度は6割強。大手企業での満足割合が高く、500名未満企業は試行錯誤中か、やや低めである。
具体的な満足点は、人材開発・組織開発面では「気づきの機会」「ハラスメント抑制」「マネジメント層の能力開発」「組織の風通し効果」、人事制度運用面では「人事評価・目標管理活用」「昇降格での活用」が多く挙がりました。
・従業員の約半分が”360度フィードバックの実施意義”を感じている。フォロー施策、特にアクションプラン継続フォローがあると、従業員の実施意義への実感が高まる傾向にある。さらに、”360度フィードバックの効果実感”においても、フォロー施策、特にアクションプラン継続フォローがあるとより高まる傾向がわかった。
実施意義実感割合は、回答者全体の約5割、対象者全体の4割強だが、運用方法別で見ると、フィードバックやフォローがある層は6~8割にのぼり、それらがない層は3割未満と著しく低くなることがわかりました。中でも、アクションプラン継続へのフォローがある層は意義実感割合が非常に高くなっています。
360度評価での気づきや課題を職場での実行に移す機会があることによって、強みや改善点に意識的になって理解も深まるものと考えられます。よって、今後においては360度の定期実施は前提として、より実施目的に照らして組織的な効果を高めるために、気づきや行動化の促進、さらには習慣化を促していくための施策をしっかりと組み込んでいくことが必要となるでしょう。
調査結果詳細
【従業員規模別 導入率】
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導入率は全体で6割強。従業員が多いほど導入率は高まり、5,000名以上の企業では68%が導入済みとなり、大企業ほど人材個々の状況が見えにくいため、360度評価を組み込んで可視化していると思われる。
一方で、300名未満企業でも徐々に導入が広がりつつあることがうかがえる。
【360度フィードバック 活用目的】
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活用目的では、「人材開発」「組織開発」「人事評価・目標管理」がTOP3に挙がっている。人事施策として意図する活用範囲の幅広さが見られる。また、「自社社員向け調査連動」や「タイバーシティ活用」といった、特定テーマ・施策への展開も進んできていると考えられる。
【360度フィードバック 満足している点(人事)】
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/35636/48/35636-48-1015dad9b2f167299178a99a6791d88a-1660x589.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
人材開発・組織開発面では「気づきの機会」「ハラスメント抑制」「マネジメント層の能力開発」「組織の風通し効果」、人事制度運用面では「人事評価・目標管理活用」「昇降格での活用」が多く挙がる。気づきやマネジメント改善を始めとし、組織風土改善や人事制度運用まで幅広く役立てられていることがわかる。
また、ハラスメント抑制や上下コミュニケーションの改善における有用性の実感が広まってきている。
【360度フィードバック 良いと感じる点(評価対象者)】
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上位には「社内の縦のコミュニケーションが良くなった」「信頼関係が向上した」「周囲からの評価・フィードバックが受けられる」 「変革への意識が高くなった」 が挙がっている。縦のコミュニケーション、信頼関係、変革意識などは回答者と同様に上位に来ており、認識が近いと言える。
また、モチベーションやメンタルヘルスへの効果実感が増えてきている。
【360度フィードバック 運用方法(評価対象者)】
[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/35636/48/35636-48-f599269aacb03392f2e0cb776180556b-1645x581.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
「個人別結果のフィードバックをされている」という運用が最も多いが全体の3割未満。次いで「フォローアップ面談」が挙がる。「研修実施」は個人別結果フィードバックの3分の1近くにとどまり、「結果を踏まえたアクションプランの策定がある」「アクションプラン継続へのフォロー、サポートがある」といったアクションプランに繋がる運用の実施率は5%未満となった。
【360度フィードバック 実施意義(評価対象者)】
[画像7: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/35636/48/35636-48-a4183c258e42199bb1b76323811e6a60-1490x590.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
対象者全体の意義実感割合は43%となった。アクションプラン策定や継続フォロー、結果読み解きフォローや強み・改善点フィードバックがある場合は7割以上が意義を実感するが、何も支援がないと意義実感は2割未満となる。
【360度フィードバック 継続意向(従業員全体)】
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施策の継続意向を問うと、全体で35.8%が意向ありの回答となった。
また、アクションプラン継続フォローありの層では75%以上が継続の意向を示す結果となった。また、アクションプラン策定、実施後の定期メール・アンケート、結果読み解きフォロー等ありの継続意向割合は6割を超えるが、何もないと継続意向は著しく低い。
【360度フィードバック 強みの再認識の効果(従業員全体)】
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「自分の強みを再認識できる」と回答したのは全体で約3割となった。
アクションプラン継続へのフォローがあると自分の強みの再認識割合は8割近くにのぼるが、何らかのフィードバックやフォローがないとその割合は1割強と非常に低いことがわかる。
【360度フィードバック 改善点の気づきの効果(従業員全体)】
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全体では約4割が「自分の改善点に気づける」と回答。
アクションプラン継続のフォロー、アクションプラン策定があると自分の改善点への気づきの割合は85%を超えてくるが、何らかのフィードバックやフォローがないとその割合は著しく低い。
分析コメント(シーベース代表取締役社長 深井幹雄)
「企業・組織が変わり続けるためには、”個人の変容”と”関係性の変容”を活発にするフィードバック文化が不可欠」
今年の調査では、360度フィードバックの実施後に意義を感じたフォロー施策として、「アクションプランの策定」や「そのプランを継続するためのフォローやサポート」が高く評価されました。これは、フィードバックを受けて終わりではなく、その結果を日々の行動や思考に反映させるための具体的な行動計画の支援が重要であることを示しており、このフォローの有無が360度フィードバックの継続実施意向や自身の強み・改善点の認識に強い影響を与えることがわかりました。
しかしながら運用方法の実施状況を見てみると、個別結果のレポートフィードバックでさえ3割以下と低い水準となっており、「アクションプランの策定」や「そのプランを継続するためのフォローやサポート」まで対応できている企業は少数です。ここに、効果的な運用における改善の余地が大いにあると言えそうです。周囲からのフィードバックを、耳が痛いものでも前向きに受け止め成長に繋げるため、また組織でフィードバックを行う文化を単発で終わらせないため、従業員が「継続して周囲からフィードバックしてほしい」と思えるような効果的な運用方法を積極的に取り入れていく必要があります。
また、昨年からの変化としては、360度フィードバックをやって良かった点として「上司と部下間のコミュニケーションの改善」「モチベーションの向上」「メンタルヘルスへの良い影響」といった回答の割合が大幅に増加していることが目立ちました。360度フィードバックは“個人の変容”と“関係性の変容”を促す有効な手段として、組織全体の変革にも寄与し始めていると言えるでしょう。
毎年、導入する企業が増えている360度フィードバック。フィードバック文化を定着させ、さらに多くの組織が成長を続けるための取り組みの推進に、本調査結果をぜひ活用いただきたいです。
※その他の回答結果を含む全体レポートはこちらからダウンロードできます
https://www.cbase.co.jp/download/7597/
※調査結果を引用いただく際には出所として「株式会社シーベース」と明記をお願いいたします
■調査概要
・調査手法:インターネットリサーチ
・都道府県:全国
・実施期間:2024年6月28日~7月1日
◆スクリーニング調査対象者
・全国、男女20歳以上
・企業の社員・経営者(人事調査のみ請負社員も対象)
◆調査対象者・サンプル数
1.社員調査1,000:360度評価(多面評価)を会社が導入、回答者or対象者
2.人事調査300:経営/人事業務関与 & 組織開発/人材開発/人事評価業務関与 & サービス導入等に関与
[画像11: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/35636/48/35636-48-fdfa82b9469bf3770af1049a8251b14c-1012x788.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]株式会社シーベース
株式会社シーベースは「フィードバックと対話で、すべての人と組織、社会をアップデートする。」をミッションに掲げ、大手企業を中心に1,000社以上が導入する360度評価システムの「CBASE 360」、多面的に組織コンディションの把握と改善策の支援を実現する「組織診断」などの各種HRサーベイクラウドサービスを運営しています。これからも、人と組織が成長するためのDX(ODDX)を推進し、未来をリードする企業として価値を発揮していくことを目指します。
https://www.cbase.co.jp/
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