カンボジアでネット銀行参入を目指し、フィンテックベンチャーのソラミツ社と合弁会社設立で合意
PR TIMES / 2020年2月13日 9時45分
カンボジアの中央銀行デジタル通貨Bakong(バコン)と連携した新たな金融サービスを提供
リネットジャパングループ株式会社(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:黒田 武志、以下「当社」)は、フィンテックやブロックチェーンの技術開発を行うベンチャー企業で、カンボジアの中央銀行にあたるカンボジア国立銀行のデジタル通貨「Bakong(バコン)」を開発したソラミツ・ホールディングスAG(本社:スイス・ツーク、最高経営責任者:武宮誠、以下「ソラミツ社」)とネット銀行参入を目指し、カンボジアにおいて合弁会社を設立することで基本合意いたしました。本年4月を目処に、出資比率を当社80%、ソラミツ社20%にて設立を予定しています。
■カンボジアにおけるデジタル通貨の取り組み
世界的にデジタル通貨への関心、取り組みが活発となり、中国人民銀行が検討しているとされる「デジタル人民元」や米・Facebook社の「リブラ」が話題となる中、カンボジア国立銀行は、世界に先駆ける形でブロックチェーンを活用したデジタル通貨決済システム「バコン」を開発し、すでに2019年7月にテスト運用を開始、2020年内の早期に正式稼働が見込まれています。
世界銀行の統計によると、カンボジア国民の15歳以上の銀行口座開設率が20%程度に留まっている一方で、スマートフォンの普及率は約127%(当社調べ)とデジタルを介した金融サービスへのアクセスには適した環境となっています。本デジタル通貨の普及により、特にこれまで金融サービスにアクセスが困難であった農村地域の人々に金融サービスの利用機会を提供する「金融包摂(Financial Inclusion)」が期待されています。
■合弁会社設立の背景
当社は、カンボジアにて子会社Chamroeun Microfinance Plc.(チャムロンマイクロファイナンス)を運営し、農村地域を中心にマイクロファイナンス事業を展開してまいりました。この度のソラミツ社との提携により、バコンを活用したビッグデータビジネスを手始めに将来のネット銀行業務への参入、および農村をはじめとした地域における金融包摂の推進を目指し、合弁会社の設立にいたりました。
■本合弁事業の概要
本合弁会社にて、バコンを活用した決済情報や当社のマイクロファイナンス、中古車リース事業などのビッグデータをもとに、データアグリゲーション・分析による新たなクレジット・スコアリングモデル等の開発からスタートします。また、ブロックチェーン技術を土台とする、従来型とは設計思想がまったく異なる新たなコア・バンキングシステム(銀行基幹システム)の開発・提供を、カンボジアをはじめとしたASEAN諸国の銀行向けに行う、ソラミツ社のシンガポール子会社との共同開発も並行して検討しています。なお、当該子会社への出資についても合わせて検討を開始しています。これらの開発を整備した上で、当社グループは2021年春のネット銀行への新規参入を目指します。
本合弁会社の設立によって、当社ならびに当社グループ企業はカンボジアにおいて世界最先端のフィンテックサービスを提供できるグループ企業となり、カンボジアの経済発展に大きく貢献する見込みです。
■カンボジアにおける当社の事業概要
当社は、現在カンボジアにて中古自動車販売事業(ReNet Japan Cambodia Co.,Ltd.)、自動車リース事業(Mobility Finance Cambodia Plc.)、マイクロファイナンス事業(ChamroeunMicrofinance Plc.)、マイクロ保険事業(Prévoir (Kampuchea) Micro Life InsurancePlc.)、自動車整備士をはじめとした人材教育・送り出し事業(Metrey HR Co.,Ltd.)などを展開し、カンボジア事業全体で従業員は400名を超えています。
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