画家・難波田龍起、史男親子の国内屈指となる作品群など故・寺田小太郎氏のコレクション受贈を記念した展覧会を開催
PR TIMES / 2021年7月3日 11時15分
多摩美術大学美術館「寺田小太郎 いのちの記録 ーコレクションよ、永遠に」展【前編】「起源」(2021年7月10日~9月20日)
多摩美術大学(東京都世田谷区・八王子市 学長:建畠晢)はこのたび、東京オペラシティビル地権者の故・寺田小太郎氏(1927-2018)のコレクションから59点の作品を受贈したことを記念し、「寺田小太郎 いのちの記録 ーコレクションよ、永遠に」展を、多摩美術大学美術館(多摩市)で開催いたします。
本展は、作品収集の背景にあるコレクターのまなざしや個人のライフストーリーを辿りながら、収集という行為そのものが社会をより充実させるための営みであると捉えることで、「社会におけるコレクターが果たす役割」を再考する展覧会シリーズ『コレクターズ/Collectors』の第2回企画展です。
総数4,500点に上る「寺田コレクション」は、難波田龍起・史男親子の国内屈指となる作品群のほか、戦後日本美術から現代アートに至るまで、幅広い年代・ジャンルにわたります。
本展では、前編・後編でテーマを分け、当館に寄贈された収蔵品を含む約190点の作品と資料から、寺田の想いに寄り添い、その人物像を浮かび上がらせると共に、コレクションに込められたメッセージを紐解きます。また、寺田が長年携わった「造園」の仕事にも光を当て、そこで育まれた自然観・美的感性と美術コレクションの相関を探ります。
[画像1: https://prtimes.jp/i/34331/49/resize/d34331-49-6fcb5c9e4b40440933d4-0.png ]
「寺田小太郎 いのちの記録 ーコレクションよ、永遠に」展【前編】「起源」開催概要
寺田コレクションには、戦争を経験して生成された『日本とは何か』『人間とは何か』という 2 つの問題意識が投影されています。戦前/戦後における価値観の大きな転換に対峙した寺田は、美術作品を通じて自らのアイデンティティの拠りどころを探っていきました。本展【前編】ではコレクションの原点にさかのぼり、寺田コレクションを語るうえで欠かせない難波田龍起・史男の作品、そして「東洋的抽象」「ブラック & ホワイト」「日本的なるもの」といった収集テーマから、寺田の感性と美意識のルーツを辿ります。
会期:2021年7月10日(土)~9月20日(月・祝)10:00~17:00 ※入館は16:30まで
会場:多摩美術大学美術館
〒206-0033 東京都多摩市落合1-33-1
交通:多摩センター駅 徒歩7分 (京王相模原線・小田急多摩線・多摩モノレール)
休館日:火曜日
入館料:一般300円(200円)
※( )は20名以上の団体料金 ※障がい者および付添者、学生以下は無料
主催:多摩美術大学美術館
出品協力:東京オペラシティ アートギャラリー、府中市美術館、早稲田大学 會津八一記念博物館
※多摩美術大学美術館は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため必要な対策を講じてまいります。ご利用の皆様にはご不便をおかけいたしますが、ご理解とご協力をお願いいたします。
<ご来館の皆様へのお願い>
https://www.tamabi.ac.jp/museum/exhibition/200601_oshirase.htm
【前編】「起源」出品作家一覧
麻田 浩、アド・ラインハート、有元 容子、磯見 輝夫、伊藤 彬、榎倉 康二、奥村 美佳、柿崎 兆、郭 仁植、桑山 忠明、小泉 淳作、齋藤 満栄、白髪 一雄、チャールズ・ランフ、鄭 相和、崔 恩景、堂本 右美、中路 融人、中村 徹、難波田 龍起、難波田 史男、野田 裕示、野見山 暁治、稗田 一穂、ベン・ニコルソン、前田 昌良、松谷 武判、松本 祐子、村上 友晴、山口 長男、尹 熙倉、尹 亨根、吉澤 美香、李 禹煥(敬称略)
寺田小太郎(Kotaro Terada)
[画像2: https://prtimes.jp/i/34331/49/resize/d34331-49-8b7a08a2b19a5958ab75-1.png ]
1927(昭和2)年5月7日、滋賀近江の商人を出自とし江戸に移って約500年続く寺田家の長男として生まれる。東京農業大学緑地土木科(現造園科学科)および同大学農学部農業経済学科出身。1963年から東京農業大学の恩師・中島健(1914-2000)の誘いを受けて綜合庭園研究室に勤務し、造園の仕事に携わる。造園の仕事は寺田にとって「天職」となった。1980(昭和55)年に綜合庭園研究室から独立し、創造園事務所を設立。中島とともに東京オペラシティビルの植栽・管理を行った。1988年、新国立劇場建設のため官民一体となった都市開発事業が開始され、寺田は所有していた土地を提供し、本プロジェクトに唯一の個人として参画する。行政が掲げた文化施設を設置するプランに賛同し、美術館創設(現在の東京オペラシティアートギャラリー)を提案し、私財を投じて美術館創設に向けて収集活動を開始した。
2018(平成30)年11月18日、逝去。
相笠昌義《トップルームの寺田さん》1999年 油彩、キャンバス
東京オペラシティ アートギャラリー所蔵
撮影:武藤滋生
関連イベント◆ゲスト・トーク1.會津八一記念博物館の寺田コレクション
ゲスト:玉井貴子氏(早稲田大学 會津八一記念博物館 学芸員)
日時:2021年7月17日(土)14:00~
会場:多摩美術大学美術館 B1多目的室
定員:20名
参加費:無料 ※ただし、入館料が必要
申込:要事前申し込み ※先着順、定員に達し次第受付終了
お申し込みはこちらから
https://forms.gle/RXhfRuUwZTc6Ft4y8
関連イベント◆ゲスト・トーク2.寺田コレクション形成の軌跡
ゲスト:福士理氏(東京オペラシティ アートギャラリー シニア・キュレーター)
日時:2021年8月21日(土)14:00~
会場:多摩美術大学美術館 B1多目的室
定員:20名
参加費:無料 ※ただし、入館料が必要
申込:要事前申し込み ※先着順、定員に達し次第受付終了
お申し込みはこちらから
https://forms.gle/RXhfRuUwZTc6Ft4y8
関連イベント◆キュレーターズ・トーク
企画担当者による展示解説
日時:2021年8月7日(土)14:00~
会場:多摩美術大学美術館 B1多目的室
定員:20名
参加費:無料 ※ただし、入館料が必要
申込:当日会場にて受付
次回予告◎【後編】「継承」(2021年10月2日~11月21日)
寺田は「芸術には人を変容させる」力があるという信念を持って収集活動を行い、作品やアーティストとの出会いとともに自らの思考を深化させていきます。そして寺田は収集活動を「創造的な営み」と考え、そのプロセスを通じて自分の想いを表現しようと試み、自らが生きた証となるコレクションを未来へ伝えようとしました。本展【後編】では、寺田から私たちへ受け継ぐメッセージを「人間とは何か」「幻想美術」「自然の声」「センス・オブ・ワンダー」というテーマに込めて構成し、寺田のまなざしの先にある未来へ想いを馳せていきます。
*本展は前編・後編で1つの「物語」を構成しています。ぜひ合わせてご覧ください。
[画像3: https://prtimes.jp/i/34331/49/resize/d34331-49-3a2acf242aed5071103e-2.png ]
難波田龍起《生の記録 3》1994年 油彩、キャンバス
東京オペラシティ アートギャラリー所蔵
撮影:若林亮二
[画像4: https://prtimes.jp/i/34331/49/resize/d34331-49-2cea14b4cb62b8609e51-3.png ]
難波田龍起《生の記録 4》1994年 油彩、キャンバス
東京オペラシティ アートギャラリー所蔵
撮影:若林亮二
[画像5: https://prtimes.jp/i/34331/49/resize/d34331-49-c6484b3225d4aff08b21-4.png ]
難波田史男《自己とのたたかいの日々 N-14》1961年 水彩、インク、紙
東京オペラシティ アートギャラリー所蔵
撮影:斉藤新
展覧会カタログ『寺田小太郎 いのちの記録 ーコレクションよ、永遠に』
[画像6: https://prtimes.jp/i/34331/49/resize/d34331-49-b1092033f6bbc9294532-5.png ]
2021年7月10日刊行
24.0 × 18.7cm / 272 ページ / 2,500円(税込)
展覧会会場にて販売
※通販も行っております。詳細は当館HPをご覧ください。
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
この記事に関連するニュース
-
【東京都美術館】上野アーティストプロジェクト2024「ノスタルジア―記憶のなかの景色」2024年11月16日(土)より開催!
PR TIMES / 2024年9月17日 17時45分
-
アートの力で地域の魅力を発信!10月に二子玉川ライズで多摩美大生による広場演劇『ミテル?』を上演。アート作品のチャリティー販売や保育園児との会場美術のコラボも実施。
PR TIMES / 2024年9月5日 15時15分
-
「The 音楽詩」2024 天空のデュエット~時を超えて~2024年10月26日 I’M ASHOW(有楽町マリオン別館7F)にて開催
PR TIMES / 2024年9月4日 13時45分
-
寺田倉庫のアート複合施設「TERRADA ART COMPLEX II」に新ギャラリー「YOD Gallery東京店」がオープン
PR TIMES / 2024年8月28日 11時15分
-
秋の進学相談会(秋のオープンキャンパス)を9月29日(日)に八王子キャンパスで開催。教員との進学相談会や大学説明会、入試作品展示、キャンパス見学ツアーなど、多摩美をよく知る今年最後のチャンス
PR TIMES / 2024年8月27日 11時0分
ランキング
-
1『地面師たち』積水ハウスの“秘密文書”に見る巨額詐欺事件の真相「ずさんな手書き稟議書」「急展開した取引」の背景に派閥争い
NEWSポストセブン / 2024年9月23日 11時13分
-
210月に「チョコレート」などまた値上げ…一方で「サンマ」「ブリ」など秋の味覚はお買い得!?
MBSニュース / 2024年9月23日 18時0分
-
3都営バス「一日だけの激レア系統」運行へ 高頻度で来る「祭100」の行先は?
乗りものニュース / 2024年9月23日 17時12分
-
4「効率化で"不要になった社員"」活用する術ある?
東洋経済オンライン / 2024年9月23日 13時0分
-
5経済同友会の新浪氏、立憲・野田新代表に早速注文
日テレNEWS NNN / 2024年9月23日 16時22分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください