経済状況は子どもの進学へ大きく影響。「生活困窮と子どもの進学に関する調査」を発表
PR TIMES / 2025年1月30日 13時15分
「希望する進学先を諦めた」も23.0%。1割は子ども自ら進学費用準備。
「日本を強くする」というパーパスを掲げた株式会社アーラリンク(所在地:東京都豊島区池袋、代表取締役:高橋翼)は、通信困窮者と呼ばれる携帯電話未所持が原因で日常生活を送ることが困難になった方々を救うための携帯電話サービス「誰でもスマホ」を提供するほか、あまり知られていない通信困窮という社会課題に目を向けていただくため「誰でもスマホ リサーチセンター」としてその生活実態の情報発信を行っています。
受験シーズンの今、子育てや子どもの進学で経済的な制約を感じたことがある「誰でもスマホ」利用者235人を対象に、「生活困窮と子どもの進学に関する調査」を実施いたしましたので発表いたします。
子どもの進学費用で特に負担に感じるものトップは「入学金・受験費用」61.3%
はじめに、子育てや子どもの進学で経済的な制約を感じたことがある「誰でもスマホ」利用者235人の世帯年収を聞いてみたところ、200万円未満が49.4%と最も多く、全体の84.3%は世帯年収400万円未満でした。
また、子どもの進学費用について特に負担に感じるもののトップは「入学金・受験費用」61.3%で、以下、「授業料」55.7%、「教材費(教科書・パソコンなど)」「生活費(寮費・下宿費・交通費など)」が同率47.7%でつづきます。進学にはさまざまな費用負担が発生し、経済課題がある家庭では大きな負担となっている状況がわかります。
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Q. 世帯年収を教えてください(n=235、複数回答)
Q. 子どもの進学費用について特に負担に感じるものをお答えください(n=235、複数回答)
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/116196/49/116196-49-0e2b6a4704d8a594c1ce0464666b1b73-1242x558.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
約1割の家庭では子ども自ら進学費用を準備。進学のため生活を切り詰め。
では、経済的に苦しい中でもどのように子どもの進学と向き合っているのでしょうか?進学費用の準備は、「親の収入のみで対応」が37.0%、「貯金」34.0%、「奨学金の利用」26.0%という結果に。そんな中、「子ども自身のアルバイト」も10.6%と約1割の家庭では子ども自ら進学費用を準備している実態も明らかとなっています。
子どもの教育費用の捻出のため、生活を見直したことについては、「娯楽・レジャーや衣服購入頻度の削減」54.9%、「食費の削減(外食を減らす、特売品の購入など)」53.2%、「光熱費の削減(節電・節水、使用量の見直しなど)」46.4%と、いずれも半数近い割合です。教育費捻出のために生活を可能な限り切り詰めている状況のようです。
Q. 進学費用をどのように準備していますか?(していましたか?)(n=235、複数回答)
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Q. 子どもの教育費用の捻出のため、生活を見直したことを教えてください。(n=235、複数回答)
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/116196/49/116196-49-bef2340dfd1491768cf5852f166e970b-1245x677.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
経済状況は子どもの進学へ大きく影響。「希望する進学先を諦めた」も23.0%
家庭の経済状況の子どもの進学への影響についても聞いてみました。その結果、約半数の49.4%が「非常に影響している」と回答。「ある程度影響している」も含めると、子育てや子どもの進学で経済的な制約を感じたことがある家庭の実に86.8%で家庭の経済状況が子どもの進学へ影響を与えてしまっているようです。
家庭の経済状況を理由に行ったことは、先の設問の通り生活費の見直しが多い状況ですが、そんな中でも「子どもの希望する進学先を諦めた」23.0%、「学費負担を理由に進学時期を遅らせた」7.7%など、経済的理由で悲しい選択をせざるを得ない実態が見えてきます。
Q. 家庭の経済状況は、子どもの進学にどの程度影響を与えると感じていますか?(n=235、単数回答)
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Q. 家庭の経済状況を理由に行ったこと。(n=235、複数回答)
[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/116196/49/116196-49-762340459b2afe3736e3b8b9199659ec-1278x474.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
最後に、「生活困窮と子どもの進学」に関する自由回答コメントをご紹介します。「親ガチャにハズレた子供だと思うと不甲斐ない(東京都、50代、男性)」、「心に傷を持ちやりがいを無くす子も出てくると思う。(愛知県、50代、男性)」、「学力がある子は全て進学が可能になるよう、金銭的な不安が無くなる様にして欲しい。(大阪府、60代、男性)」など、経済的困窮が子どもの将来に与える影響の後悔や憂い、これからの社会への期待といったさまざまな切実な思いがつづられています。
<「生活困窮と子どもの進学」 自由回答>
●親ガチャにハズレた子供だと思うと不甲斐ない 困窮家庭は精神論しか教えられない。(東京都、50代、男性)
●今の日本で、消費税や物価の上昇で生活が出来なくなっていると同時に、仕事の時給も最低料金で苦しい状態です。私は、4人子育てしていますが4人それぞれ考え方も違うし、やりたい事も違います。この先、子供が経済面や自分が希望する学校に安心して通える、社会になってほしいです。(栃木県、40代、女性)
●本当に行きたいと思っていた所へ行けないのは、子供達の人生に少なからず影響があると思います。こうなりたい、こうしたいと思っていたのに、お金が無いという理由で妥協しなければいけない現実。子供達の夢を奪ってしまったようで正直親として申し訳無いと思っています。(埼玉県、60代、男性)
●就職活動にも影響が及び、次の世代に同じ事が繰り返されたり、経済的困窮が理由で進学を諦める事が当たり前という感覚を持つようになってしまう。(大阪府、50代、女性)
●人それぞれだけど、心に傷を持ちやりがいを無くす子も出てくると思う。(愛知県、50代、男性)
●経済的格差がありすぎて低収入の家の子は、やりたいことが出来なかったり、塾や家庭教師なんてつけることが出来ないので低額で学べる環境があると助かる。また、奨学金制度や授業料無償化等どの子供でも利用出来るような制度改革をして欲しい。(北海道、30代、女性)
●学力がある子は全て進学が可能になるよう、金銭的な不安が無くなる様にして欲しい。(大阪府、60代、男性)
●お金があれば塾にも行けるし行きたい高校に行く事ができる。お金が無いと行きたい高校にも行けない。全て無償にするのは難しいにしても後から、お金が戻ってくるのはやめて、先に入学金代や修学旅行代を支援して欲しい。中学校の制服や教材費も当たり前のように10万超える。(愛知県、50代、女性)
●これからの世代の子供たちが経済的に困窮しないよう手厚い補助の拡大を願います。(福島県、30代、男性)
●私は2人子どもがいますが、小さい頃から金銭と病気の為児童養護施設へ入れざるを得ませんでした。里親さんや職員さんや沢山の人達に支えて貰って今があります。(北海道、40代、女性)
<調査概要>
1.調査方法:全国の「誰でもスマホ」利用者へWEBアンケートフォームを送付
2.調査対象:子育てや子どもの進学で経済的な制約を感じたことがある「誰でもスマホ」利用者235人
3.調査実施日:2025年1月23日(木)~1月27日(月)
※本調査では、小数点第2位を四捨五入しています。そのため、数字の合計が100%とならない場合があります。
●引用・転載時のクレジット表記のお願い
※本リリースの引用・転載は、必ずクレジットを明記していただきますようお願い申し上げます。
<例>「誰でもスマホ リサーチセンター」が実施した調査結果によると…」
「誰でもスマホ リサーチセンター」について
生活困窮者の自立支援を目的とした携帯電話・スマホサービス「誰でもスマホ」。携帯電話・スマホを持つことができない、まだあまり知られていない通信困窮者という社会課題を解決するには、困っている方々の実情を情報発信することが重要と考え、「誰でもスマホ リサーチセンター」を開設いたしました。「困っている方の声なき声をお届けする」ための活動として、生活困窮者のアンケート結果や声を届けてまいります。 報道関係・メディアのみなさまへはリサーチや取材の受付も行っておりますので、お気軽にお問合せください。
「誰でもスマホ リサーチセンター」に関するお問い合わせ:https://www.a-sas.ne.jp/press
<運営会社> 株式会社アーラリンク https://www.ala-link.co.jp/
●代表取締役:代表取締役 高橋 翼
●所在地:東京都豊島区池袋2-47-3 キウレイコンビル6階
●事業内容:「通信困窮者」と呼ばれる携帯電話未所持が原因で、日常生活を送ることが困難な方々を救うための携帯電話サービス「誰でもスマホ」を展開。時代のニーズに合ったサービスを通じて、より多くの困っている人々を救い、その先にある幸せそのものを届けることを目指しています。今後は携帯電話に限らず、さまざまな事業を拡大していきます。
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