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環境イメージ(パーセプション)と環境活動の実態(パフォーマンス)の総合評価による グローバル・グリーンブランド・ランキング “Best Global Green Brands 2014” を発表

PR TIMES / 2014年6月24日 18時7分

・自動車ブランドが4位までを独占。FordがToyotaにかわり世界一に
・TOP 10 に日本企業 5 ブランドがランクイン
・IKEA と Zara が大きくランクアップ



世界的なブランドコンサルティング会社であるインターブラン ドは、優れた「グリーンブランド」のグローバルランキング、“BestGlobalGreenBrands2014” を公表しまし た。

本ランキングは、グローバルな観点で影響力が大きいと考えられるインターブランドのグローバルブランドラン キング “BestGlobalBrands2013” にランクインしたコーポレートブランドを評価の対象としています。その ブランドの中から、「環境パーセプション(=生活者にどう認識されているか)」と「環境パフォーマンス(=企業 がどう活動しているか)」が両立しているブランドを「優れた『グリーンブランド』の条件」と定義し、その二つの データに基づき、「グリーンブランドスコア」を算出、その中で優れたグローバル・グリーンブランド TOP50 をラ ンキングしました。

■世界的なグリーンブランドとしての存在感をしめす日本企業
本年度は Toyota(2 位)に代わり Ford が初めて第 1 位となり、第 3 位に Honda、第 4 位には Nissan と、 自動車ブランドが上位を独占しています。また日本のエレクトロニクスブランドも健闘し、Panasonic(5 位)と Sony(7 位)がトップ 10 入りを果たし、Canon(26 位)も順位を上げるなど、多くの日本企業が世界的なグリー ンブランドとしての存在感をしめしています。

また、IKEA(19 位)、Zara(34 位)、Philips(14 位)、adidas(8 位) が大幅に躍進し、Chevrolet(32 位)、 Disney(49 位)および Heineken(50 位)が新たにランキング入りを果たしています。

本ランキングを発表するにあたり、インターブランドは、経済規模の大きい上位 10 カ国(アメリカ・中国・日 本・ドイツ・フランス・イギリス・ブラジル・ロシア・イタリア・インド)の生活者を対象に、企業の環境活動に対 する認識を調査し、「環境パーセプションスコア」として分析、評価しています。また、公表されている情報に 基づく企業の「環境パフォーマンス」を Deloitte 社が評価し、環境パフォーマンススコアを算定しています。

総合スコアは、環境パーセプションスコアと環境パフォーマンススコアを統合して算出したもので、この総合 スコアをもとにランキングが作成されています。

「今年の“Best Global Green Brands 2014”では、環境問題への取り組みについて企業単独ではなく、ステ ークホルダーを含めた協業力が注目されました。」とインターブランドのグローバル CEO ジェズ・フランプトンは 述べています。「企業・消費者・従業員・取引先・政府機関・投資家など、あらゆるステークホルダーが、コーポ レート・シチズンシップ(企業市民)活動や、サスティナビリティ(持続可能性)に関する取り組みに関して意欲 的に共同し、参加する必要があるということを示唆しています。今年の TOP50 のランクインブランドには、まさ にそれを実行し、その先を見据えた活動を進めているブランドが数多く見受けられます。」

企業のコーポレート・シチズンシップ活動と消費者の認識の間にあるギャップを理解することはブランドの 価値を創り上げるために不可欠であり、今日、消費者は世界のリーディングブランドは極めて高い水準で 責任を持った行動をとることを期待しています。したがって、その期待を裏切られたと消費者が認識した時 は、ブランドはその報いを受けることになります。


効率性と独自性で自動車業界をリードし続けるFord, Toyota, Honda 本年度のランキングでは、自動車ブランドが上位50ブランドの20%を占め、Ford(1位)、Toyota(2位)、 Honda(3位)、Nissan(4位)と、上位5ブランドのうち4ブランドが自動車ブランドとなりました。 電気自動車の需要は増えており、自動車メーカーがその製品ラインの拡張をはかり、2013年には、新た なハイブリッド・電気自動車が36種類以上発売され、消費者にとって低燃費自動車の選択肢の幅は今ま で以上に広がっています

Fordは、新たな環境活動委員会の設置、サスティナビリティに関する従業員の関与の改善、水/エネルギ ー/排出改善強化、グリーンビルドポリシー強化、廃棄物リサイクリングの増加等の活動で、本年度の “Best Global Green Brands 2014”において首位の座を獲得しました。Fordは、プラグイン・ハイブリッド2 車種、ハイブリッド2車種、全電気式自動車1車種で構成する5種類の電気自動車のポートフォリオを誇り、 水素と燃料電池の研究にも注力をしています。リサイクル可能な41種類の素材が異なる製品ライン全体 にわたり使用され、大豆をベースにした発泡クッションが北米で生産されている車両のすべてに使用され ています(この取り組みにより、年間約500万ポンド分の石油消費の節約を実現しています)。

“Best Global Green Brands” で過去3年間首位のToyotaは、今回第2位となりましたが、低燃費自動車 マーケットにおいて、引き続き先駆者として革新を続けています。Toyotaの米国における200万台以上の ハイブリッド車販売は、他のどの自動車メーカーをも凌駕しています。

Hondaは、多岐にわたってコーポレート・シチズンシップ活動や及びサスティナビリティ活動に関与し、長年に わたりその活動を開示しています。その結果、環境パーセプションにおいて、高いスコアを獲得しています。 2013年9月ホンダは、”CDPGlobal500ClimateChange” レポートにおいて全グローバルカンパニー中、 最もディスクロージャー(情報開示)スコアが高い会社の一つとなりました。このレポートでは、世界上位500 社が地球温暖化への取り組みや温室効果ガス排出に関する情報開示にどのような行動をしているかを分析 しています。

ランキングの約 25%を占めるエレクトロニクスとテクノロジーブランド エレクトロニクスとテクノロジー業界のブランドは、ランキング全体の約 25%を占める結果となっています。こ のカテゴリーにおいて、「環境パーセプション」と「環境パフォーマンスの」ギャップ(ポジティブとネガティブ両面) が大きいブランドがいくつか存在します。このギャップは、これらのブランドが「環境パフォーマンス(=企業が どう活動しているか)」についてより努力をする必要がある、あるいは、これらの取り組みについての「環境パ ーセプション(=生活者にどう認識されているか)」改善をより一層図る必要があることを示しています。

本年度もエレクトロニクスブランドのリーダーとなった Panasonic(5 位)のギャップスコアは、+13.9 のポジティ ブギャップとなっています。ポジティブギャップスコアは、そのパフォーマンススコアがパーセプションスコアより も高いことを示しており、社会的責任のあるブランドとしての環境パフォーマンスを消費者に伝えるために効果的な措置を取る必要があることを示唆しています。

■積極的な環境対策への取り組みで躍進したブランド
adidas(8位) は7ランクアップし、初のトップ10入りを果たしました。またIKEA(19位)とZara(34位)はそれぞ れ14ランクアップの大躍進を果たし、Philips(14位/前年より9ランクアップ)とともに今回最もランクをあげたブ ランドとなっています。
昨年、 IKEAはNissanおよび再生可能エネルギー由来の電力を供給するEcotricityと協業し、全イギリス の店舗で電気自動車(EV)用急速充電スタンドを設置することを発表しました。IKEA は顧客の需要を満たす積 極的な戦略をとり、電気自動車(EV)用急速充電スタンドを設置する最初の大手小売業となっています。

Zara は廃棄物マネジメントポリシーを導入し、社員にそれを教育することまでの持続可能な活動を実行する ことをコミットしています。また、世界中にあるすべてのZaraの既存店は2020年までに100%エコ・フレンドリ ーな店舗とすることを目標としており、こうした取り組みの結果、今回大幅なランクアップとなりました。

23位から14位に躍進したPhilipsは、イノベーションを通して世界をより健康に、より持続可能にする、というこ とに引き続きコミットしています。Philipsのエコビジョンプログラムは有意義で持続可能なイノベーションを通じ て、全体のエネルギー効率化を目指しており、従業員の知識やスキルを製品やサービスに変容させることは 市場において価値があり、それによって企業も利益が得られるということを示唆しています。

adidas は持続可能なイニシアチブに向けた4つの “FairPlay” アプローチをとっています。Products, People, Planet, Partnershipの4本柱からなる概念的枠組みを提供することで、多国籍企業であるadidas のサスティナビリティゴールの評価や実現をステークホルダーがよりよく理解することを可能にしています。

■Chevrolet(32位)、Disney(49位)、Heineken(50位) が初のランクイン
本年度、Chevrolet(32位)は700万メトリックトンの炭酸ガス削減を達成するという画期的な発表をしました。
世界40か国以上で大きな存在感を誇るDisney(49位)は、2009年に当初設定した一連の長期目標を通して、 自社の環境に与える影響を最小限化にすることを公約しています。Disneyはコーポレート・シチズンシップ活 動について積極的に開示しているばかりでなく、それらの開示活動を全体的なビジネス戦略にきちんと組み 入れています。

Heineken(50位)は、サスティナビリティ戦略である ”BrewingaBetterFuture” を始めてから3年になりま す。ハイネケンは主要4重点分野である、水、CO2、外部調達、消費活動において大きな進展を遂げていま す。[page3image6440] [page3image6600] [page3image6760]またChevroletは新しい手法を広範囲に採用する努力をしています。その手法はChevroletによって出資さ れ、再生可能エネルギーとエネルギー効率プロジェクトのため米国に拠点を置く大学に資金提供することを目 的にしています。”Verified Carbon Standards (VCS)”のもとで開発されたその手法は、燃費・電気排出削減 を図るのに役立っています。


■CriteriaforConsideration 評価対象基準
本評価においては、「世界共通の尺度」でインターブランドが毎年発表しているグローバルの「ブランド価値」ラ ンキング“BestGlobalBrands2013”* にランクインしたブランドの中から、「コーポレートブランド」を評価対 象とし、「グリーンブランドスコア」を算出します。

*“BestGlobalBrands2013” は下記を参照ください。
http://interbrand.com/ja/best-global-brands/2013/Best-Global-Brands-2013.aspx
(報道資料/日本語↓)
http://www.interbrand.com/ja/news-room/press-releases.aspx?Year=2013

■Methodology 評価方法
インターブランドが実施した「環境パーセプション」調査により「環境パーセプションスコア」を、また環境コンサ ルティングのリーディング・ファームである Deloitte Consulting による「環境パフォーマンス」評価により「環 境パフォーマンススコア」をそれぞれ算出、両指標のバランスを分析・評価の上、「グリーンブランドスコア」を 算出します。

「環境パーセプション」調査について
【実施国】 アメリカ・中国・日本・ドイツ・フランス・イギリス・ブラジル・ロシア・イタリア・インド(10 カ国) 【対象者】 一般生活者 20~64 歳の男女、各国 1,000 サンプル以上(計 10,000 サンプル以上) 【調査方法】 Web調査
【調査時期】 2014年4月
【調査主体】 Interbrand

「環境パフォーマンス」評価について
【評価リソース】 各企業発表の以下の各種レポート類
(財務データ) フィナンシャルレポート、アニュアルレポート、ファクトブック 等
(環境データ) CSR報告書、環境報告書、カーボンディスクロージャー/ウォーターディスクロージャーレスポンス 等 【評価時期】 2014 年 4 月
【評価主体】 Deloitte Consulting LLC ( http://www.deloitte.com/ )

※各ランキングの詳細は、以下のサイトにてご覧いただけます。 “Best Global Brands 2013”
http://interbrand.com/ja/best-global-brands/2013/Best-Global-Brands-2013.aspx

“Japan’s Best Global Brands 2014”
http://interbrand.com/ja/best-global-brands/region-country/2014/best-japan-brands/best-ja pan-brands-2014-global-rankings.aspx

“Japan’s Best Domestic Brands 2014”
http://interbrand.com/ja/best-global-brands/region-country/2014/best-japan-brands/bes t-japan-brands-2014-domestic-rankings.aspx[page7image3656] [page7image3816] [page7image3976] [page7image4136] [page7image4296]


インターブランドは、1974 年、ロンドンで設立された世界最大のブランドコンサルティング会社です。ブラ ンドを“Living business asset”(常に変化するビジネス資産)と定義し、世界 27 カ国、約 40 のオフィスを拠 点に、グローバルでブランドの価値を創り、高め続ける支援を行っています。 インターブランドの「BrandValuationTM (ブランド価値評価)」は、ISOにより世界で最初にブランドの金銭 的価値測定における世界標準として認められました。インターブランドは、グローバルブランドの価値を評 価したブランドランキングである“Best Global Brands”や、生活者の環境イメージ(環境パーセプション)と 企業の環境活動の実態(環境パフォーマンス)とを総合的に評価した“BestGlobalGreenBrands” のレ ポートを広く公表しています。 インターブランドでは、創造的なコンサルタントと、世界レベルのクリエイティビティを誇るクリエイターが、一 つのチームとなりプロジェクトを推進します。ブランド価値評価・ブランド戦略構築をリードするコンサルタン ト、ブランドロゴ・パッケージ・空間・デジタルデザインを開発するデザイナー、ネーミング・スローガン・メッセ ージングを開発するコピーライターなどが在籍し、戦略の分析から実行までの全ての流れを自社のリソー スで完結します。


インターブランドジャパンは、ロンドン、ニューヨークに次ぐ、インターブランド第 3 の拠点として、1983 年に 東京で設立されました。日系企業、外資系企業、BtoB 企業、BtoC 企業、政府・官公庁など様々な企業・ 団体に対し、トータルにブランディングサービスを提供しています。

インターブランドについての詳しい情報は http://interbrand.com をご覧ください。

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