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PSQ認証取得企業協力のもと早稲田大学が研究成果を発表!世界初となる総合的なソフトウェア製品品質実態定量化と評価枠組みの確立

PR TIMES / 2017年4月25日 14時37分

~独立行政法人情報処理推進機構の「ソフトウェア工学分野の先導的研究支援事業」結果公開~

早稲田大学グリーン・コンピューティング・システム研究機構グローバルソフトウェアエンジニアリング研究所(所長:鷲崎弘宜(わしざき ひろのり)理工学術院教授)が、一般社団法人コンピュータソフトウェア協会(東京都港区赤坂、会長:荻原紀男、以下「CSAJ」)との協力のもと、「測定評価と分析を通じたソフトウェア製品品質の実態定量化および総合的品質評価枠組みの確立」をテーマとした研究成果を取りまとめました。



[画像1: https://prtimes.jp/i/13310/50/resize/d13310-50-877063-4.jpg ]

[画像2: https://prtimes.jp/i/13310/50/resize/d13310-50-690419-5.jpg ]




調査研究は、市販されているソフトウェア製品について、国際規格ISO/IEC25000(SQuaRE)シリーズに基づくメトリクスによってその品質を調査し定量化を図るとともに、品質評価の指標を策定するものです。本研究テーマを、独立行政法人情報処理推進機構(以下、IPA)が公募した「2015年度ソフトウェア工学分野の先導的研究支援事業(RISE:Research Initiative on Advanced Software Engineering)※」に申請/採択の後、2年間で実施され平成29年4月20日に公開されました。具体的には、PSQ認証取得企業を中心に本調査に協力した21製品を対象に、異なる品質間の関係を総合的に実証した世界初のベンチマークとなり、Waseda Software Quality Benchmark(WSQB2017)と名付けて一般に公開されました。さらに結果に基づき産業界等への提言をまとめました。

『測定評価と分析を通じたソフトウェア製品品質の実態定量化および総合的品質評価枠組みの確立』
報告書公開URL:https://www.ipa.go.jp/sec/reports/20170420.html
[画像3: https://prtimes.jp/i/13310/50/resize/d13310-50-243095-0.jpg ]

本研究の企画・実施、および研究成果の周知には、国際規格ISO/IEC25051に基づくソフトウェア製品の第三者品質認証制度である「PSQ認証」を運営するCSAJが全面的に協力し、早稲田大学と共同で、日本のソフトウェア製品開発企業における製品の効率的かつ効果的な品質向上と確保を目指しました。CSAJ及びPSQ認証事業は本研究を引き続きテーマとしてゆく早稲田大学との連携体制と協力関係を継続し、産学連携を進めます。その第一弾として本研究の結果公開を周知するためのセミナーを早稲田大学と協力のもと6月2日に実施予定です。

■お問合せ先
早稲田大学グローバルソフトウェアエンジニアリング研究所 鷲崎 弘宜
〒169-8555 東京都新宿大久保3-4-1早稲田大学63号館 03-5286-3272 e-mail: rise2015@list.waseda.jp

一般社団法人コンピュータソフトウェア協会(CSAJ)事務局 PSQ認証室 鈴木
〒107-0052 東京都港区赤坂1-3-6 赤坂グレースビル
TEL:03-3560-8452  e-mail:psq_info@csaj.jp  http://www.csaj.jp/psq/


<添付資料1: 早稲田大学 研究概要について>
■テーマ
「測定評価と分析を通じたソフトウェア製品品質の実態定量化および総合的品質評価枠組みの確立」

■目的
ソフトウェア製品の開発側や運用側において、開発・保守・運用中あるいは運用検討中のソフトウェア製品の品質を、客観的、定量的かつ総合的に評価可能とし、評価結果を開発・保守における品質改善や取捨選択の判断材料に役立てること。

■調査研究期間
2015年6月1日~2017年2月14日

■調査内容
ソフトウェア、システム、利用におけるビジネス(業務活動)の全てのレベルにおいて、国際規格ISO/IEC 25010規定の品質モデルに基づき、国際規格ISO/IEC 25022および25023における測定法を具体化させて品質測定法をまとめます。その際、内部品質の測定については、同研究所がこれまでに考案し実用化しつつある設計モデルおよびソースコードに対する測定法を応用して組み入れます。この測定結果について、個々にISO/IEC 25051に基づき品質を評価および傾向を分析すると同時に、異なる品質間の関係を分析、最終的にこれらの測定法、評価分析の方法、その多数の実ソフトウェア製品群への適用を通じた結果をすべて枠組みとしてまとめあげました。本調査研究は、グローバルソフトウェアエンジニアリング研究所が調査主体となり、CSAJを通じて2年間で21製品の調査研究対象製品で実施しました。
[画像4: https://prtimes.jp/i/13310/50/resize/d13310-50-822997-8.jpg ]



成果と提言
調査研究結果は、IPAまたは早稲田大学を通じて一般公開しております。公開する品質実態は、異なる品質間(内部品質/外部品質/利用時の品質)の関係を総合的に実証した世界初のベンチマークとなりWaseda Software Quality Benchmark(WSQB2017)と名付けて一般公開しました。国内ソフトウェア製品開発企業各社はこれを自社製品の品質と照らし合わせることで、当該品質の日本の業界における位置づけを容易に把握可能とし、製品の効率的かつ効果的な品質向上に貢献できると考えています。さらに以下の5つの提言をまとめました。


ソフトウェア産業界への提言: (1)IoT時代に最重要なセキュリティや互換性が一部低い製品が見受けられたため品質に対する意識の変革が望まれます。(2)機能的適合性の作りこみの結果として使いやすさが損なわれている可能性があり、品質の検討におけるユーザ中心の取組みが求められます。(3)データの未記録や品質目標の未設定により測定評価できない品質特性が見受けられたため、組織的な品質評価と改善に向けて本調査の成果を参照してデータの記録や目標設定が望まれます。
国際標準化団体への提言: (4) SQuaRE シリーズの品質測定方法の多くは抽象度が高く定義のままでは適用困難であるため、本調査研究において具体化した枠組みを組み入れて規格シリーズとしての実効性を強化することが望まれます。(5)SQuaREシリーズは最近のアジャイル開発やプラットフォームとしてのクラウド等に対する考慮を幾らか欠いている可能性があり今後の対応強化が期待されます。



また、CSAJにおいても、早稲田大学の許可のもと、本調査結果をwebサイトやセミナー等を通じて会員企業に広く周知することで、より一層の普及を図り、ソフトウェア産業全体の品質向上に寄与する考えです。あわせて、本調査研究によって成果として得られた品質測定評価の枠組みは、CSAJが運営する「PSQ認証制度」における製品評価に組み入れることで、継続して適用およびデータ収集を通じた分析を可能となります。


<添付資料2: PSQ認証制度について>
[画像5: https://prtimes.jp/i/13310/50/resize/d13310-50-361599-2.jpg ]


<概要>
PSQ認証制度はCSAJが、国産既製ソフトウェア製品の品質の高さを世界で通用することを証  明するために制定した認証制度で、国際規格であるISO / IEC 25051:2014(JIS-X25051:2016)に準拠しており、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の「ソフトウェア品質説明のための制度ガイドライン」に沿った第三者品質認証制度です。

<目的>
・ソフトウェア製品における利用者や市場への品質説明力強化
・国際市場における日本製品の品質に関する正当な評価の確立
・利用者の潜在的なリスク軽減
・ソフトウェア製品の本質的な品質向上

<認証ポイント>
PSQ認証制度では、「製品説明(カタログなど)と利用者用文書類(マニュアルなど)が国際規格ISO/IEC25051及び国内規格JIS X25051に規定されている要求事項に適合していること、およびこれらの文書に記載された内容がソフトウェアとして実現されていることを確認できること」が要件となります。品質ライフサイクルの観点では企画から廃棄までの範囲で品質を考えることもありますが、PSQ認証制度では組織能力や管理プロセスは審査対象ではありません。また、製品の品質については、「試験文書類」を適正に作成し、試験を実施しているかで評価します。

〈PSQ認証制度と各種文書の関係図〉
[画像6: https://prtimes.jp/i/13310/50/resize/d13310-50-748942-3.jpg ]


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