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G-Star presents: Homegrown Denim

PR TIMES / 2024年6月5日 18時45分

デニムブランドとして初めて綿花の温室栽培に成功



[画像1: https://prtimes.jp/i/84087/51/resize/d84087-51-aa4b4d290e197288b2a3-0.jpg ]

アムステルダム発のデニムブランド「G-Star RAW(ジースター ロゥ:以下、G-Star)」は、最新のデニムイノベーション「Homegrown Denim (ホームグロウン・デニム)」を発表します。これは、ヴァーへニンゲン大学・研究センターおよび Dutch Cotton 社と協力した、先駆的かつ科学的なコラボレーションです。G-Star の資金提供によるこのプロジェクトは、綿花を温室で栽培することで、 綿花栽培が世界的にもたらす影響を大きく軽減することができないかという観点から行われた試みで、業界全体にとって有益となりうる以下の研究・調査結果を発表しました。

【課題】


綿花は栽培の容易な農作物ですが、広大な耕地を必要とし、1キロを生産するのに最高1万リットルの水を必要とします。また、綿花栽培は非常に特定の温暖気候に依存するため、綿花の栽培地は、非常に長く複雑なサプライチェーンの起点となります。さらには、今日、責任あるコットンの需要が世界的に急速に拡大しているのにも関わらず、その供給は大きく不足しています。そんな現状を解決するために、場所を選ばずより良い綿花栽培がどこでも可能になったとしたらどうだろうと G-Starは考えました。

「G-Starの好奇心とイノベーションへの意欲が、ヴァーへニンゲン大学・研究センターとのパートナーシップにつながり、温室での綿花栽培の実現可能性を研究することができました。この画期的な実験は、水と土地の使用を大幅に削減し、化学農薬を一切使用しない栽培方法で、より高品質なコットンを作り、サプライチェーンを劇的に短縮することで、綿花栽培に変革をもたらす可能性を持っています。」 Rebecka Sancho (レベッカ・サンチョ)- G-Star サステナビリティ責任者

【研究・調査】


オランダのブライスヴァイクにある研究施設で、温室栽培された綿花を6 ヵ月にわたって研究しました。環境負荷を従来の方法と比較しながら、品質や、収穫量、繊維の特性を調査しました。精密灌漑 (植物に最適な生育条件を提供するために、適切なタイミングと場所で、少量ずつ水と養分を植物に散布することを可能にする独自の持続可能な農業アプローチのこと)や再生可能エネルギーなど、環境への影響を軽減する方法を模索し、経済的な実現可能性や市場の可能性も分析しました。

【結果:初のオランダ産温室栽培綿花とその調査結果】


総合的に、温室での綿花栽培は制御・保護された環境を提供することで、綿花の生産性と品質、および持続可能性を高め、屋外栽培に伴うリスクを低減できることがわかりました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/84087/51/resize/d84087-51-b077a1628059eed51c3c-1.jpg ]

[画像3: https://prtimes.jp/i/84087/51/resize/d84087-51-7e3d90a9ae3c8907936a-2.jpg ]










調査から分かった 8 つの主な利点は、次のとおりです。

1. 収穫量の増加:温室は綿花の収穫量を増加させます。樹高は最大4メートルに達し、綿花の生産量は5倍~23倍にもなります。
2. 栽培期間の延長:温室内の制御された環境下では、通常よりも長期間にわたる綿花の収穫が可能になります。 3. 天候からの保護:温室栽培の綿花は、より清潔で白く、汚染も最小限に抑えられ、天候による損傷から保護されます。
4. 病害虫の管理:閉鎖された環境では自然と病害虫を回避できるため、化学農薬を使用する必要がなくなります。
5. 水効率:温室システムは、雨水を灌漑に再利用することで、綿花 1 キロあたり最大約 95%の水を節約することができます。
6. 土壌保全:培地(サブストレート)栽培は、土壌を使用しないため、土壌浸食を防止し、品質を損なうことなく土地の肥沃度と健全さを維持することができます。
7. 現地生産:温室は、輸送の必要性を最小限に抑え、地域社会のレジリエンスを高めることで、地域経済と持続可能性に寄与します。
8. 植物の長寿命化:温室環境により、多様な季節にわたる植物の栽培が可能になり、持続可能性と 生産性が向上します。
「今回の研究で私たちが一番驚いたのは、本当に少量の水でも実に多くの綿花を栽培できたことでした。最高 95%水の使用量を減らしながら、5~23 倍の量の綿花を収穫することができました。」 Filip van Noort(フィリップ・ファン・ノールト)-ヴァーへニンゲン大学・研究センター 農作物 スペシャリスト

【サプライチェーン】


温室栽培の綿花ができると、G-Star は地域のサプライヤー(以下のクレジットに記載)と連携し、 史上初めて、原料調達から製造までの工程をすべてオランダで賄うことができる、オランダ産のジーンズを作りました。コットンの加工およびガーメントの製造において、綿繰り(綿と種を分ける作業)から紡糸、製織、縫製、染色、仕上げに至るまで、各工程がすべてオランダ国内で完結しています。さらに、サプライヤー間の移動には電子自動車を使用し、可能な限りサプライチェーンを短縮すると同時に、環境へのインパクトを最低限に抑えました。

「この研究をきっかけに、既存のデニム業界のあり方を新たに見直すことが可能です。私たちがやるべきことはまさにそれです。共に地球へのインパクトを減らすための、新しい効果的な方法を見つけ 出していかなくてはなりません。だからこそ、G-Star がこのプロジェクトに関わり、デニムの未来 につながる解決策を後押しすることは必然であり、必須でした。」 Willeke Hendriks(ウィレケ・ヘンドリックス) - G-Star プロダクト責任者

【ジーンズ】


初めて収穫された温室栽培の綿花から、G-Star のプロトタイプを制作。ジーンズは染色したガーメントを使用し、G-Star のトリムを施して仕上げました。数量限定で非販売となりますが、限定的にプレス向けの貸し出しが可能です。

【これから】


今回の研究および提携は、より持続可能な綿花栽培に向けた前途有望な道のりの第一歩となり得ます。G-Star は本プロジェクトの第 2 フェーズも後押ししていく姿勢で、現在、ヴァーへニンゲン大学・研究センターおよび Dutch Cotton 社との連携の下、温室で新たに綿花の栽培が行われています。この第2フェーズでは、Inno Growers 社と培地(サブストレート)メーカーの Grodan 社も新パートナーとして加わり、研究・調査から、実用的な綿花栽培と生産規模の拡大を模索する段階へと移行していきます。栽培方法の最適化に加え、1平方メートルあたりの綿花収穫量を 1.2kg から 2.2~2.5kg に増やすことが大きな目標です。その先のステップとしては、他の業界関係者にも協力を呼びかけ、共同投資や取り組みの規模拡大を推し進めていきたいと考えています。そうすることでインパ クトをより大きなものとし、集団的利益のため、ファッション業界のサプライチェーンの再構築に寄与することを目指します。

キャンペーン:「Homegrown Denim(ホームグロウン・デニム)」


温室栽培綿花プロジェクトをより幅広い人々に知ってもらうため、G-Star は受賞歴を持つイラスト レーター/アーティストで、2014年の「Raw for the Oceans」キャンペーンでもタッグを組んだ Christian Borstlap(クリスチャン・ボルシュラップ)、そしてクリエイティブディレクターのJoris Kuijpers(ヨリス・カイパース)とタイアップしました。「Homegrown Denim」のアニメーション 映像は、視覚的な詩とアニメーションを通して、芸術的に調査結果を伝えています。

キャンペーンオフィシャルサイト
https://www.g-star.com/ja_jp/stories/responsibility/homegrown-denim

ヴァーヘニンゲン大学・研究センターについて


ヴァーヘニンゲン大学・研究センター(Wageningen University & Research)は、生活の質の向上を 目指し、自然界の可能性を模索することをミッションとしています。ヴァーヘニンゲン大学・研究センター(WUR)は、根本的な知識と応用知識を組み合わせ、健康的な食や生活環境の分野において、重要な課題の解決に寄与することを目指しています。オランダ国内に約30 ヶ所に支所を置き、 従業員数 7,600 名(正社員 6,700 名)、生徒数 13,100 名、生涯学習プログラムには 150,000 人以上が 参加する WUR は、関連分野をリードする組織のひとつです。問題に対する統合的なアプローチと、 複数の学科間の連携は、ヴァーヘニンゲンに特有な点です。

Dutch Cotton 社について


Dutch Cotton B.V.は、持続可能な温室での綿花栽培において積極的なコットンメーカーです。同社は、種から綿繰りまでの生産過程を監督し、綿花栽培における持続可能なプラクティスの実施を徹底しています。綿繰りをした高品質な生の綿を紡績工場に届ける、というのが Dutch Cotton社の主軸となるアプローチです。温室綿花栽培の創始者である同社は、ヴァーヘニンゲン大学・研究センター とともに、綿花栽培における成長のための手順策定も行なっています。

このプロジェクトの参加パートナー


Cotton & Ginning:Wageningen University & Research (Bleiswijk)
Dutch Cotton B.V. (Amsterdam)
Spining:Spinning Jenny (Nijverdal)
Weaving:Enschede Textielstad (Enschede)
Sewing and Trims:G-Star Headquarters (Amsterdam)
Sewing Threads:Liberty Threads (Rotterdam)
Dyeing: Blueprint Amsterdam (Lijnden)
Originals Label:EE Labels, Van Engelen & Evers B.V. (Heeze)

G-Star RAW について


1989 年の創業以来、G-Star はデニムを常に新たな視点で考えてきました。「デニムはただの素材ではなく、アートである」ーその視点から生まれた「Art of Denim」の理念のもと、G-Star は絶え間なくデニムの限界を押し広げ、新たなデニムのあり方を追求しています。それはクラフツマンシップや デニムへのアプローチを常に刺激し、進化させ、そこに関わる一人ひとりがアーティストの如く考え、創造性と独自性、偽りのない本物を追求する姿勢を促しているということなのです。芸術と文化の境地に足を踏み入れることで、G-Star はファッションの域を超え、デニム界において無限の可能性に挑戦し続ける独自の立ち位置を確立しています。G-Star が独自の地位を築いたデニムの世界に、限界はありません。デニムは人と地球をリスペクトし、前進していくための力となるのです。 G-Star は長年、カーラ・デルヴィーニュ、スヌープ・ドッグ、ファレル・ウィリアムズ、マーク・ ニューソン、スティーヴン・ジョーンズ、アリゾナ・ミューズといった、真に独創的で型にハマらな い「トゥルー・オリジナルズ」たちとタイアップしてきました。G-Star はアメリカ、ヨーロッパ、 日本、南アフリカを主要市場として、グローバルに展開するプレミアムデニムブランドです。

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