NEDO公募採択を受け,インド火力発電所におけるアンモニア混焼の検討を本格開始
PR TIMES / 2022年8月19日 16時45分
IHIは,このたび,興和株式会社(以下,興和)と共に,国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「エネルギー消費の効率化等に資する我が国技術の国際実証事業(実証要件適合性等調査)」*1に応募し,共同提案「実証要件適合性等調査/温室効果ガスの排出削減を実現するための既設石炭火力のアンモニア混焼実証研究(インド・グジャラート州)」を受託しました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/89117/52/resize/d89117-52-62761af401bebd190302-1.jpg ]
世界第3位のエネルギー消費国であるインドでは,2070 年までに温室効果ガス排出量ゼロを目指すとともに,安定電源確保のため,火力発電所における水素・アンモニアの利活用も選択肢の一つとなってきております。この方針を踏まえ,IHIと興和は,インドの市場調査及びAdani Power(アダニ パワー) Ltd.(以下,APL)所有のAdani Power Mundra(アダニ パワー ムンドラ)石炭火力発電所における既設石炭焚きボイラ等を対象として,アンモニア20%混焼の実施を目標に,将来的に専焼まで混焼率を拡大すべく,技術的検討および経済性の検証を行います。
両社は,今回のアンモニア混焼に関する検討を, APL所有の他石炭火力発電所やインド国内他石炭火力へ展開することも見据えております。この取り組みは2022年3月19日にインドと日本の両国政府より発表された,エネルギー安全保障の確保,カーボンニュートラルと経済成長の実現を目的とした「日印クリーン・エネルギー・パートナーシップ(CEP)」に沿っており,取り組みを通じてインド全体のカーボンニュートラルに具体的に貢献していきます。また,日本で進行中の研究開発,設備実証,社会実装とあわせ,世界的な燃料アンモニアサプライチェーンの社会実装に取り組みます。
IHIは,アンモニアの多様な利用モデルを示すとともに,将来的な需要増大へ対応する燃料アンモニアサプライチェーンの構築を進めることで,燃料アンモニア社会実装の早期実現と,質の高いインフラ提供によるグローバルな環境負荷の低減に貢献してまいります。
(*1)エネルギー消費の効率化等に資する我が国技術の国際実証事業(実証要件適合性等調査):
S+3E(安全性,安定供給,経済性,環境適合)の実現に資する我が国の先進的技術の海外実証,および制度的に先行している海外のエネルギー市場での実証を通じて,我が国のエネルギー関連産業の普及展開,国内外のエネルギー転換・脱炭素化,我が国のエネルギーセキュリティに貢献する国際実証事業です。
・NEDO本事業紹介:https://www.nedo.go.jp/activities/AT1_00175.html
[画像2: https://prtimes.jp/i/89117/52/resize/d89117-52-015af40b84f56f39390e-0.jpg ]
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