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ニュージーランド初となるグリーン水素高速充填施設の営業を開始

PR TIMES / 2024年6月11日 11時45分

ニュージーランドの水素サプライチェーンの構築を促進



 株式会社大林組(本社:東京都港区、社長:蓮輪賢治)は、ニュージーランドのTuaropaki Trust(以下、トゥアロパキ・トラスト、※1)と共同で設立した事業会社Halcyon Green Hydrogen Limited(以下、ハルシオングリーンハイドロジェン、※2)を通じて、本年6月10日に、同国最大都市オークランドの近郊、ウィリにおいてグリーン水素の高速充填施設の営業を開始しました。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/118168/54/118168-54-96dcf5ff97b716042fa835333f99e918-3600x2400.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
ウィリのグリーン水素高速充填施設

 本施設が所在するウィリは物流施設が集積する地域で、オークランド空港まで7km、オークランド中心部まで30kmと至近であることから、オークランド都市圏で需要拡大が見込まれる燃料電池車をはじめとする車両用の燃料に加え、将来的に水素を燃料とする航空機が実用化された場合の需要にも対応できます。
 導入する高速充填装置はオーストラリアのH2H Energy社製で、大型車両(トラック/バス)は15分程度で充填ができ、従来の簡易充填装置に比べ大幅に短縮することができます(※3)。さらに装置がコンテナ式のため、移設が容易という特長も有しています。
 供給する水素は、当社とトゥアロパキ・トラストの合弁会社であるHalcyon Power Limited(以下、ハルシオンパワー)が同国タウポに所有する水素製造施設でつくられた地熱発電由来グリーン水素です。グリーン水素を供給し高速充填装置を備えた営業施設としては、同国で初めての取り組み(※4)で、今後、本施設敷地内で水素製造設備の建設を進め、将来的にグリーン水素の製造から充填まで一気通貫で行うことを計画しています。
 本施設をハルシオンパワーのグリーン水素製造施設と相互に機能させることで、ニュージーランド北島におけるグリーン水素のサプライチェーン構築に取り組んでいきます。

 大林グループは、Obayashi Sustainability Vision2050で掲げる、「『地球・社会・人』のサステナビリティの実現」に向けて、引き続きグローバル規模でカーボンニュートラルの実現に貢献していきます。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/118168/54/118168-54-0d2b8c1305da4c357629880efcc3ad49-3600x2400.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
グリーン水素高速充填施設開所式での集合写真

[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/118168/54/118168-54-5fe992237b12e441e26b3facd4580889-3600x2400.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
高速充填装置の前でオープニングセレモニーのテープカット                                     左から、トゥアロパキ・トラスト キア・ジアCEO、大澤誠 駐ニュージーランド特命全権大使、トゥアロパキ・トラスト ジーナ・ランギ会長、大林組常務執行役員 安藤賢一、ニュージーランド水素評議会リンダ・ライトChief Executive、オークランド商工会議所会頭・ニュージーランド運輸庁 サイモン・ブリッジスChair、トゥアロパキ・トラスト ジェイミー・アタリア副会長、Coregas社(事業用地貸与者、オーストラリア大手産業ガス企業)アラン・ワトキンスExecutive General Manager

(参考)開所式での来賓者コメント
ニュージーランド運輸庁 サイモン・ブリッジス Chairのコメント

本施設は、「エネルギー」「輸送」「テクノロジー」「国際的な関係」と、私がビジネスをする上で重視する要素の全てが交わる場所なので、この度の開所式への出席を心待ちにしていました。ハルシオングリーンハイドロジェンの取り組みは大変興味深く、またマオリのトップ信託組織であるトゥアロパキ・トラストと日本有数のパイオニア企業である大林組が手を組むことは大変素晴らしいことだと思います。将来的に水素・テクノロジー・エネルギーが日本とニュージーランドの経済関係の中心となるような日が来ることを期待しています。

大澤誠 駐ニュージーランド特命全権大使のコメント

気候変動への対応が喫緊の課題であることは誰もが認識しており、日本・ニュージーランドを含め、世界の多くの国が2050年までにネットゼロの達成を目指しています。
ニュージーランドの豊富な再エネ資源により、グリーン水素を中心とした二国間の協力をさらに発展させる機会が生み出されています。
大林組は、トゥアロパキ・トラストとの合弁会社設立以来、地熱を利用した水素の製造・輸送・利用に関する多くのプロジェクトに積極的に取り組み、特に輸送に関しては、フィジーへの輸出の実証事業を進め、将来的には日本などへの輸出も視野にあります。日本とニュージーランドの関係者によるこのような取組は、将来的に世界のモデルになり得る重要な一歩です。日本政府は、日本企業によるニュージーランドの再エネ分野への投資促進を引き続き支援していきます。

トゥアロパキ・トラスト キア・ジアCEOのコメント

過去数年間にわたり、私たちは経済的・技術的な課題、またサプライチェーンの混乱など、多くの困難に直面してきましたが、本日、2021年タウポの水素製造プラントに続き、本施設を開所できたことを非常にうれしく思います。
引き続きパートナーである大林組を始め、本施設の開発に携わったすべての関係者の知見を生かして、ニュージーランド及びその他地域における活発的な水素サプライチェーン構築を目指していきます。

※1 トゥアロパキ・トラスト
ニュージーランドの先住民マオリの地権者をオーナーとする信託組織
※2 ハルシオングリーンハイドロジェン
大林組とTuaropaki Trustが共同出資して設立した大林組の連結子会社
[表: https://prtimes.jp/data/corp/118168/table/54_1_ebdba2d14f5e36d6449fc1180b66efbc.jpg ]
※3 従来水素の充填にかかっていた時間を大幅に短縮
   H2H Energy製の従来型簡易充填装置では大型車両(トラック/バス)の水素充填に
   7時間要していたのに対し、本高速充填装置では15分で充填が可能となる
※4 グリーン水素を供給し高速充填装置を備えた営業施設としては、同国で初めての取り
   組み
   自社調べ(2024年5月)

【関連情報】
ニュージーランド国内で初のメガワット級水素製造プラントによる水素の試験販売を開始(2021.12.14付)
Tuaropaki Trustと共同研究契約を締結し、水素製造プラント建設に着手しました(2018. 12.27付)

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